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平成30年度病害虫発生予察注意報第1号果樹カメムシ類

果樹カメムシ類による被害多発のおそれ

  1. 病害虫名:果樹カメムシ類(チャバネアオカメムシ、ツヤアオカメムシ)
  2. 対象作物:果樹(モモ、ウメ、ナシ、カキ等)
  3. 発生地域:県内全域
  4. 発生程度:多
  5. 注意報発表の根拠
    1. フェロモントラップにおける果樹カメムシ類(図1)の誘殺数が、5月第4半旬に急増した(図2)。5月第4半旬までの累積誘殺数は、過去10年間で最も多い。
    2. 平成30年1~2月に調査したチャバネアオカメムシ越冬成虫数も過去10年間で最も多く、平年の約4倍であった。
    3. 気温の上昇とともに、果樹カメムシ類の活動がさらに活発になり、果樹園への飛来が増加するため、被害の発生が懸念される。
  6. 防除対策
    1. 果樹カメムシ類は、気温が高く風の弱い夜に果樹園に飛来する習性がある。果樹カメムシ類の飛来を認めたら早朝か夕方に薬剤を散布する。
    2. 防虫ネット(6mm以下)を備える果樹園では、早急にネットを設置する。
    3. 必要以上の薬剤散布は、天敵を減少させ、ハダニ類やカイガラムシ類の増加につながるので注意する。
    4. 果樹カメムシ類は局地的に飛来し、集中的に加害する傾向がある。山林に隣接する果樹園や過去に被害を受けた果樹園では特に注意する。
    5. 薬剤の散布にあたっては、ラベルを確認し農薬使用基準を遵守する。
チャバネアオカメムシの画像です。
図1:チャバネアオカメムシ
kame
図2:チャバネアオカメムシとツヤアオカメムシのフェロモントラップへの誘殺数の推移(栗東市荒張)
お問い合わせ
滋賀県病害虫防除所 
電話番号:0748-46-4926
FAX番号:0748-46-5559
メールアドレス:[email protected]
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