日 時
令和6年3月5日(火曜日)14:00 ~ 16:30
場所
滋賀県危機管理センター1階 災害対策室3および災害対策室4
参 加 者
県内の学校給食共同調理場の場長、栄養士等(計27名)
実施概要
(1)講義(14時10分~14時25分)「ノロウイルスの基礎知識と対策」
講師:龍谷大学農学部食品栄養学科 教授 田邊公一 氏
(2)模擬訓練(14時25分~16時30分)
架空の学校給食共同調理場を設定し、給食が配送された学校において、下痢、嘔吐等の食中毒様症状を呈した生徒等が確認された際の初動対応(状況把握、情報共有等)や講じるべき被害拡大防止措置等について、5~6名ずつのグループで討議しました。
実施結果
(1)講演
ノロウイルスの特徴やノロウイルス食中毒の発生状況、無症候性感染者に関する知見等についてご講演いただきました。
〇講演の様子
(2)模擬訓練
<フェーズ1訓練>初動対応
模擬訓練のシナリオに基づき、「給食が配送された学校において、複数の体調不良者が発生した」という想定で、グループ毎に以下の課題について討議・発表しました。
<フェーズ2訓練>再発防止対策
フェーズ1の後、「保健所による患者および施設調査が実施され、給食を原因とする食中毒と断定された」という想定で、グループ毎に以下の課題について討議・発表しました。
〇フェーズ1、2の討議および発表の様子
【訓練全体を通して】
フェーズ1訓練においては、「食中毒の可能性を否定できないことから、給食の調理・提供を中止した方がよいのではないか」との意見が多くでており、調理・提供を中止すると判断したグループにおいては、代替食をどのように確保するか等についても併せて検討されていました。
また、調理・提供を中止しないと判断したグループにおいても、食中毒の可能性を十分に考慮し、提供メニューを加熱調理品のみに変更する等の対策を検討されていました。
フェーズ2訓練においては、全てのグループで調理従事者が無症候性感染者であった場合の対策について議論がなされており、従業員の健康チェック表の見直しや、手洗い方法の見直し等を検討されていました。
また、被害拡大防止の観点からは、施設の洗浄消毒や食材の廃棄、従業員検便の実施等が検討されていました。