具体的な特殊詐欺等の事例

オレオレ詐欺

 まず、警察官を名乗る者から携帯電話に「逮捕した犯人があなた名義のキャッシュカード等を持っていた」などとの連絡があり、ビデオ通話などでニセの逮捕状などの画像を見せられます。

 続いて検事を名乗る者が「あなたの口座を調査する必要があるので、こちらで用意した口座に全額移してください」などと電話をしてきて、被害者の預金等を犯人の用意した口座に移させるというものです。

架空料金請求詐欺

・SNS等に表示される「“いいね”するだけ」「スマホでできる」等、簡単に稼げるような副業を勧める広告をクリックすると、LINEなどのメッセージアプリを登録するよう指示され、犯人から副業のやり方などについての連絡がくる。

 副業の内容は、「SNSアカウントのフォロー、画像のスクリーンショットを送るだけ」など、ほとんどがすぐにできるものとなっている。

 初めは、少額の報酬が被害者の口座に入るが、「高報酬を得るには準備金が必要」等と入金を求められたり、「送金方法が間違っている、グループ内の連帯責任となる」等と違約金名目などの支払いを求められたりして繰り返し送金させられるというものです。

・実在する通信事業者等を騙る者から、携帯電話に「サイトの利用料金が未納です」等の連絡があり、「代金を支払い、誤登録と判明すれば95%は返金されます」と嘘の口実で代金の支払いを求められます。

 一度送金すると、「さらに別の登録があった」「携帯電話がウイルスに感染し個人データが漏れている」「民事裁判を行う」等、次々に要求されるものです。

SNS型投資・ロマンス詐欺

1.SNSで、不特定多数の者から「友達申請」を拒否しない設定をしていると、そのSNSに氏名等を偽った犯人から「友達申請」が届く。その申請に応じると、犯人側とダイレクトメッセージでやり取りを始めてしまう。

2.SNSで、「投資」等のキーワードを検索し、関連する投稿を見ていると、著名人が勧めているような嘘の投資広告が表示される。その広告をクリックすると犯人側とのやり取りが始まる。

3.マッチングアプリを通じ、氏名等を偽った犯人とやり取りが始まる。

⇒ここから犯人側から被害者に対してLINE等のメッセージアプリでのやり取りを持ちかけられます。相手とのやり取りの中で人間関係を構築し、「この人の言うとおりに投資すれば必ず儲かる」などと思い込ませ、指定した口座に振り込ませます。

 投資に関しては、専用のアプリをダウンロードさせ、アプリ内で利益が出ているように表示されるため、表面上は儲かっているように錯覚します。

 いざ出金しようとすると手数料や税金等が必要と言われ、お金を引き出すことができず被害に気付くものです。

被害に遭わないために!

・見知らぬ番号からの電話には出ない!

・もし出てしまったら一度電話を切り、自分で調べた番号にかけ直して確認しましょう。

・相手とのやり取りでお金の話が出たら一人で判断せず、家族や知人・友人、警察等に相談しましょう。

・SNSを通じた投資や副業は、届出等がされておらず違法であることにほぼ間違いありません。安易に、儲け話に乗ることなく、公的な機関(金融機関等)に確認しましょう。

・詐欺の被害は「自分事」として考え、家族や知人・友人と話題にすることにより、みんなで防ぎましょう。

キャッチコピー「母なる湖・琵琶湖。-あずかっているのは、滋賀県です。」