1.「令和5年におけるサイバー空間をめぐる驚異の情勢等」(警察庁)の公表について
警察庁は、ウェブサイトにおいて令和5年中のサイバー空間をめぐる情勢についての資料を公表しました。
これによると昨年は、
〇情報窃取を企図した不正アクセス等が数多く発生
〇ネットバンクの不正送金被害が過去最多で発生
〇ランサムウェアの感染被害が高水準で推移
しているということで、状況は極めて深刻であると言えます。
2.ホテルを狙うサイバー事案が発生
昨今、利用客を装ったメールに書かれたアドレスをクリックすることで、予約サイトのログイン情報などが盗まれるという事案が発生しています。
盗まれたログイン情報は、予約客のクレジットカード情報などを盗むために悪用されています。メールに書かれたURLは、不用意に開いてはいけません。
3.ビジネスメール詐欺(BEC)が発生
海外の取引先や自社の社員(経営者層等)になりすました偽のメールを送り、振込先口座を変更させるなどして金銭をだましとるビジネスメール詐欺(BEC:Business Email Compromise)が発生しています。
振込先の変更等はメール以外の方法で確認、パスワードの複雑化や多要素認証を導入するなどして対策を講じましょう。