水道事業では取水施設、浄水処理施設、送水施設等で多くのエネルギーを消費しているため環境への負荷が伴ってきます。そのため、企業庁では、安全で良質な水を供給するとともに環境へ配慮した様々な環境負荷低減に向けた取組を行っております。
これら環境負荷の状況、環境保全への取組状況をお知らせするため『滋賀県企業庁環境レポート』を作成しました。
天日乾燥施設とは、浄水処理の過程で発生する汚泥の一部を太陽の熱や風により乾燥処理する施設で、現在、吉川浄水場・馬渕浄水場に設置しています。
この施設は自然エネルギーを利用し、汚泥を乾燥処理する施設であり、電力等のエネルギーを使用しないことから、CO2の削減・地球温暖化防止につながるものです。
なお、乾燥した汚泥は埋め戻し土として利用されています。
吉川浄水場の浄水施設の上部に57kWの太陽光発電設備を設置し、浄水場の電力に使用しています。約14世帯の使用量に相当する電力量を発電し、消費電力の削減・地球温暖化防止を図っています。
なお、この太陽光発電設備は独立行政法人、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の補助金および関西グリーン電力基金の助成金を受けて設置しています。
馬渕浄水場の長福寺分水に年間発電量35㎾の小水力発電所を設置し、約50世帯の使用量に相当する電力量を発電し、CO2削減・地球温暖化防止を図っています。
なお、この小水力発電所は水道水に汚染しない水道用ポンプを水車部分に使うポンプ逆転水車方式を採用しています。