「気持ちの良い睡眠の工夫」
皆さんは、毎日どんな睡眠生活を送っておられるでしょうか?睡眠は食事と並んで、健康を維持するうえで大切なものです。睡眠不足は体調不良や気持ちの落ち込みにもつながるため、誰もが良質な睡眠をとりたいと思っているのですが…。
例えば心配事があったり、環境が変わったりすると、眠れないことがあります。思春期をはじめとする身体が変わりゆく時期もまた、睡眠のパターンが変わり、なかなか思い通りになりません。
“他人(ひと)は、いったいどうしているのだろう?”。周囲の人に聞いてみますと、良質な睡眠の工夫として、このような答えが返ってきました。
スマホを寝室に持ち込まない。(目覚まし時計の代わりに枕元に置いていたのだが、眠れないときに時間を確認してしまうのでやめた。)
ラベンダーのサシェを枕元に置いている。(本場の北海道で購入。おまもりの意味合いも強い。)
昼間身体を動かして、疲れで眠れるようにする。(散歩、ジョギングなど。)
カフェインを15時以降はとらないようにする。(麦茶などノンカフェインのものにする。)
とはいうものの、やはり眠れない夜というのはしばしば訪れるものであり…そういうときは、次のような工夫をするのだそうです。
ちょっとした軽食をとって、眠気を起こさせる。(小さなケーキが良いと本に書いてあった。)
車の音でも起きてしまうので、耳栓をして寝る。(耳栓はMRIの検査にも耐えられるくらいの最強の物で、シリコン粘土製。) そんな日は割り切って、録画していた番組を見る!楽しい時間にする!(別の友人にこれを言ったら、「そんなの考えられない!」と、仰天していました。ほんと、人それぞれですよね…)
まとめると、“人によっていろいろだけれど、人のやり方はすこぶる参考になる”ということでしょうか。自分に合うかどうかはさておき、“みんなはこの困難にどうやって立ち向かっているか”という実例があればあるほど、私たちは勇気をもらい、連帯を感じるものです。そして、“さて、当の自分はその問題(不眠)をどう扱うか”という真摯な問いにもつながります。
また、睡眠は身体に大きく影響することなので、かかりつけ医さんに相談するということもできます。ぜひ、身近な人に相談し、自分の工夫を見つけ、身の回りの資源を活用し、一人一人が、気持ちの良い睡眠をとっていただけたらと思います。
「緊張の1か月が過ぎた今、大事にしたいこと」
4月が終わりました。新年度が始まってから1か月が経ちましたね。「長かったなあ」と感じる人、「あっという間だった」と感じる人、いろいろな人がいると思います。「楽しかった」「しんどかった」など、その感想も様々でしょう。
私たちは3月から4月にかけて、慣れた場所や慣れた人との別れを経験し、新しい場所や新しい人に出会います。わくわくドキドキし、笑ったり落ち込んだり、これからの生活を不安に思ったり、前の環境と比較して寂しくなったり・・・といろいろな感情を経験します。
この4月という節目の時期は、毎年、日本全国で多くの人がいろいろな変化を経験して緊張する時間を過ごしていると思います。自分は緊張することはないけれど、周りの人が緊張しているのを感じて疲れるという人もいるかもしれません。
私自身は、毎年4月は必要以上に頑張ってみたり、気を遣ったりと緊張している自分を感じます。そしてその緊張疲れがピークに達するのが5月というのが、私の毎年のパターンです。みなさんはどうでしょうか。
「緊張しないように」「頑張り過ぎはよくない」という言葉をよく耳にしますが、「緊張する」「頑張る」は、あまりよくないことなのでしょうか?
「緊張する」「頑張り過ぎる」のは、『よりよく周りの環境に適応して、うまく人と付き合って楽しく過ごしたい』という前向きな気持ちの表れだと言えるでしょう。新しい環境を目の前にしたときに「よりよくなりたい」と感じるのは、とても自然な素敵なことだと思いませんか?「緊張する私」も「頑張り過ぎちゃった私」も「素敵な私」なのです。ぜひそんな自分をほめてあげてください。
しかし、そのような状況が連続すると「疲れ」が出てきます。「疲れ」は体や脳からの「ちょっと待った。ペースを落として。いったん休憩しましょう。」の声なのです。
そんな自分が出してくれるアドバイスに耳を傾けて、意識的にゆっくり過ごしたり、頑張るスピードを落としたりして、たくさん使ったエネルギーを回復する、その時期が5月であると思います。
長い目で見ると、この時期に必要な休みや楽しみを自分に与えることが、今年を『楽しく、元気に、自分のペースで頑張れる』ことにつながると言えます。
気候もまだ穏やかなこの季節、自分にとってちょうどよい気の抜き方、リラックス方法、楽しみ方を少しずつ鼻歌交じりに探してみてはどうでしょう。