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更新日:2026年9月10日

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2026年度(令和8年度)「ココロさんの ひとりごと」

No.43(2026年9月)過去の未来へ、ケアを送る

みなさんは、毎日どのような日々を過ごしていますか。

目の前の「やるべきこと」に追われ、目まぐるしい一日を過ごしている人も多いのではないでしょうか。疲れていても、私たちは「何かをしなきゃ」と、何かに急せかされているような気持ちになります。

やっても、やっても、次の課題が出てきて、終えた充実感に浸る間もなく、次のスケジュールへ。ようやく「未来をつかまえた!」と思っても、すぐにそれは過去になってしまいます。まるでハムスターの回し車のような忙しさです。

そんな高速で流れる時間の中で、少し立ち止まって、自分を守る方法があります。それは、あえて「今」を身体いっぱいに感じてみたり、未来の自分に何かを仕込んでみたりすることです。

例えば、手を止めて5分だけお茶を飲む。今日思いついたひらめきをノートに残す。明日の自分のために、タオルハンカチを選んでおく。どれも小さなことですが、大切なのは、そこに「自分から自分へ」の思いを込めることです。

「疲れたね。お茶がおいしいね。」

「このお菓子、おいしい!お友達と一緒に食べられてよかった!」

「このタオルなら、明日の自分を応援してくれそうだね。」

そんなふうに、心の中で自分に声をかけてみる。忙しさや時間の流れから守るように、両手でそっと自分を包むイメージです。

こうした考え方を「セルフ・コンパッション(つらい自分に対して、思いやりを持って接すること)」と呼びます。毎日をただ忙しく過ごして、「これって、本当に自分の人生なのかな」と感じてしまうところから、「今、私は自分の時間を生きている」と感じることにつながっていくのだと思います。

過去の自分から今の自分へ。そして今の自分から未来の自分へ。小さなケアをそっと送る。

そんな時間を、毎日の中に少しだけつくってみませんか。

No.42(2026年5月)新しい環境で「不安」って何故おきるの?

新学期がはじまって、クラスのメンバーがかわり、みなさんドキドキした1か月を過ごしたのではないでしょうか。

環境がかわることは、とても緊張しますよね。

今回はクラスに溶け込もうとするときにおきる、不安な気持ちについてのお話です。

クラスで自分と同じ持ち物をもっている人や、同じアニメやゲームが好きな人を見つけると、なんだかホッとして嬉しくなりませんか?反対に自分だけ趣味が違ったりすると急に不安になって「自分はここにいて大丈夫かな?」と感じることもあります。おそらく多くの人が経験したことがあると思うこの現象、とても不思議ですよね。

その秘密は、大昔にまでさかのぼります。

人間がまだマンモスを追いかけていた頃、群れからはずれることは動物に襲われる生命の危険を意味していました。その頃、「仲間と一緒にいると安心する」という強力なプログラムが人間の中にできあがりました。人間の体は、生命を保つ役に立つような行動をとると、脳の中で「ごほうび」のような物質が出るようにできています。逆に、安全ではないと感じると、痛み(体の痛み・心の痛み・不安)として「安全確保するように」とアラームを鳴らして居心地を悪くさせます。私たちが現代、「独りぼっちで辛い、不安」と感じるのは、その頃にできた脳の仕組みが「命を守るために、これは知らせなきゃ!」と頑張ってくれているのです。健気でありがたいですね。

私たちが「みんなと同じじゃないと不安」に感じる事は自然な心の動きですが、今はもうマンモスに襲われる時代ではなくなりました。だから、みんなと同じじゃなくても十分生きていけるのです。今の時代は無理に「同じ」でなくても大丈夫です。自分の個性やみんなと違う意見を出しても、案外「へえ~。」と楽しんでくれる人もいて、全員に同意されなくても大丈夫な時代になりました。

だから「自分だけが違う」と不安を感じた時には、「おお、昔の脳が私を守ろうとしてくれている。ありがとう。」とねぎらい、感謝してあげてください。そして「今は安全だから大丈夫だよ」と脳に教えてあげましょう。温かい飲み物を飲んだり、好きな音楽を聴いたりするなど脳に安全なことを伝えてあげると、納得してくれるかもしれません。今の時代の自由さをうれしく思いながら、新しい環境の「安全」を確かめ、ゆっくり新学期をすごしてくださいね。

ココロさん

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