現在、高等学校では社会に開かれた教育活動を通し、主体的に課題を発見し解決する資質能力の育成が求められています。県立膳所高等学校では、地域の関係機関と連携し様々な授業の研究実践を行っております。膳所高等学校の芸術(美術)の授業では、「文化財の保存と活用」を考える授業を実施しています。社会における文化財の存在意義、人々との関わりや保存活用について、生徒自身が考える活動です。
このたび、県内寺院に伝わる貴重な文化財を、先端技術によって復元することで様々な効果や展開が生まれている事例を題材とした授業を、下記の通り実施公開いたします。
高校生が文化財の実情を知り、その保存や活用の意義と方法を考える。
令和4年11月11日(金曜日)
・2時間目(9時30分から10時20分まで)1年3・4組(20名)
・3時間目(10時30分から11時20分まで) 1年1・2組(20名)
※2時間目と3時間目に、同じ内容の授業を行います。
県立膳所高等学校(大津市膳所二丁目11番1号)
・単元『文化財を知り、考える~ インクルーシブ社会と文化財の活用 ~』(全7回)
・本時(第3回目の授業)
主題『文化財のこれからの活かし方 ~アートとテクノロジーの融合が生み出すこと~』
講師 長寿寺(湖南市)住職 藤支良道様
大塚オーミ陶業株式会社 大山香苗様
授業者 県立膳所高等学校 教諭(美術担当)山崎仁嗣
内容 長寿寺に伝わる「地蔵曼荼羅図」 (室町時代)の修復の様子や、先端技術による陶板複製を通して、文化財の意義や人々との関わり、アートと現代技術の融合などについて学び、保存や活用について考える機会とします。
授業では、「地蔵曼荼羅図」(実物)および複製陶板サンプル、映像等を用います。