配布資料 (PDF:4 MB)
12月会見記録 (PDF:602 KB)
(教育長)
皆さんこんにちは。12月も終わりが近付き、本当に1年は早いと感じています。まず、昨日急遽資料提供いたしました守山高校の職員を騙る者からの虚偽発注の件につきまして、早速記事に取り上げていただき感謝申しあげます。その後の状況として、本日10時の段階で学校に合計11件の問合せがあったとのことですが、特段何か被害があったとの報告は受けていません。引き続きよろしくお願いしたいと思います。
さて、もうすぐ2025年が終わります。私自身、この4月に教育長に就任し、4月7日には夜間学級開設式に初めての出張で行かせていただきました。4月21日には、うみのこの出航式にも行かせていただきました。その後も様々な場面で、ご挨拶をさせていただく機会がありました。また、学校にもできるだけ訪問したいと思い、いろんな場面で子どもたちとも触れ合う機会を持つことも出来ました。本日に至るまで、悲しい事件もありましたが、いずれにしても本当に様々な経験をさせていただいたというのが率直な実感です。秋には国スポ・障スポも開催される等、本当に4月以降、ずっと駆け抜けてきたような印象です。まだ年末に向けて行事もありますので、引き続き気を引き締めて取り組んでまいりたいと思っています。
それでは、広報事項の説明に入ります。まず、お手元の資料の2ページをご覧ください。これからの県立高等学校の在り方の検討に関して、今月から県民の皆さんを対象としたアンケートを実施しており、高校に求めることや期待すること、また目指したい滋賀の高等学校教育の姿などをお伺いしています。アンケートは「しがネット受付サービス」で実施しており、報道機関の皆様のご協力もいただき、より多くの県民の皆様からのご意見を頂戴したいと考えていますので、よろしくお願いいたします。
その他に、3点紹介したいと思います。まず1点目は同じく2ページの広報事項から、12月18日に資料提供しました膳所高校化学班による企業内研修についてです。この研修は、教室での学びと実社会や産業を結び付ける体験を通じて、生徒の学習意欲や進路意識の向上を図ることが目的です。また企業の研究分析の現場を実際に見学・体験することで、化学の社会的意義や将来の進路を具体的に考える機会とすることを狙っています。本日午後1時より、分析体験や社員交流会も行われますので、直前で恐縮ですが、可能でしたら取材いただけますと幸いです。
2点目は同じく2ページから、草津東高校のグラウンドゴルフ大会についてです。この取組は地域の高齢者同士の交流の場を作り、スポーツを通して高校生と関わりを持つことで、生活の活性化や健康づくりに繋げることを目的としています。草津市の長寿生きがい課とタイアップして、来年度からは毎月1回のイベントを行う予定だと聞いております。また、当日の進行は草津東高校の生徒が行うということです。
3点目は、スライドにも表示していますが、令和8年度全国高等学校総合体育大会の機運醸成に向けて、高校生推進委員の皆さんの活動を2つ紹介します。1つ目は、インターハイの開催に向けた広報活動やおもてなし活動等、推進委員と一緒に大会を盛り上げるために、滋賀県高校生活動推進委員会の公式キャラクターということで、キャッフィーとチャッフィーが仲間に加わりました。ユニフォームの部分を高校生が考案し、インターハイ仕様になっていることも含めてご注目いただきたいです。また、資料3ページの広報事項の一番上に記載のとおり、東レアローズの冠ゲームに登場する予定となっています。
2つ目は、カウントダウンボードの作成についてです。工業を学ぶ県内高校生が作成したカウントダウンボードを先日のイオンモールでのイベントでお披露目しましたが、これらのボードを競技会場や駅、商業施設に設置しました。資料の4ページに設置一覧表を載せています。先日、私も長浜駅で見かけて早速写真を撮りました。皆さまお近くにお越しの際は是非ご覧いただきたいと思います。今後も県内の多くの高校生がインターハイに関わって力を発揮する予定です。大会を支える高校生の活躍にも注目いただければと思います。
それでは話題提供に入ります。配布資料の5~6ページをご覧ください。滋賀県インクルーシブ教育賞について、ご説明します。平成30年度に創設されたこの賞は、県内の全ての小中高等学校と特別支援学校の児童生徒を対象に、障害のあるなしに関わらず、共生社会の形成に寄与したと考えられる取組を表彰するものです。この表彰を通して、共に学び共に生きる児童生徒の心を育むとともに、県民の皆さんのインクルーシブ教育や共生社会に対する理解促進を図る機会になることを願って実施しております。昨年度は4校2組の生徒たちを表彰しました。今年度の表彰は3校2組の生徒の皆さんです。
まず高校生部門1ということで、県立八幡工業高等学校バレーボール部の取組を紹介いたします。バレーボール部では令和5年度に聴覚障害のある生徒が入部し、部内では同じチームメイトとしてどうすればより良いコミュニケーションが取れるかを考える中で、同じ目標に向かって切磋琢磨することに障害の有無は関係ないということに気づき、チームとしての団結力を高めていったそうです。
続きまして、高校生部門2についてです。県立湖南農業高等学校花緑科と県立聾話学校の高等部普通科ライフワークコースの皆さんです。こちらは令和3年度から交流を開始し、今年5年目を迎えるということです。月1回の交流の中では聾話学校の生徒の皆さんが湖南農業高等学校を訪問して、トウモロコシや地域特産品「山田ねずみ大根」の栽培にともに取り組むとともに、今年度は国スポ・障スポのウェルカムボードを共同制作し、地域に向けた発信活動を展開しました。両校の生徒たちの様子からは、交流を通じて相互理解の重要性を学びながら共に支え合い、成長していく姿が見られたと聞いています。
どちらの交流においても、当初はコミュニケーション面での不安があったそうですが、障害のある生徒とない生徒が互いに理解し合い、協力することにより、お互いを認め合う関係を育む素晴らしい取組となったと感じています。表彰式についてですが、八幡工業高等学校の表彰式は1月20日火曜日に八幡工業高等学校にて行います。湖南農業高等学校と聾話学校の表彰式は1月29日木曜日に県庁新館7階大会議室にて合同で実施をする予定をしています。どちらも私も出席させていただきます。県内のインフルエンザ等の感染拡大状況によっては延期等も考えられますが、その際は改めて連絡させていただきますのでよろしくお願いいたします。
続きまして2点目です。お手元の資料7ページを御覧ください。「高校生による【しが】学びの祭典2025」についてご紹介します。こちらも12月18日に資料提供しております。現在、高等学校では教師主体の講義型の授業から生徒主体の探究型の授業へと授業改善に取り組んでいます。学びの祭典では、探究型の授業を通して学んだ内容について生徒自身が発表を行い、この経験を通して生徒の学問的探究心を養うことを目的としています。開催日は12月26日金曜日、会場は彦根市のプロシードアリーナHIKONE多目的ホールおよび多目的会議室です。参加者は県内小・中学校、高等学校等の児童生徒や保護者の皆さん、教員や大学・研究機関の職員ならびに学生、企業関係者など500名程度を予定しています。一般の方も参加可能であり、開催要項に記載のURL・二次元コードか、チラシに記載の二次元コードから参加申込をお願いしています。
発表の内容についてですが、「アントレプレナーシップ成果発表会」では7校8チームが地域活性化プランやビジネスプランなどをコンテスト形式で発表します。ちなみに昨年は、薬膳五行カレーの開発が最優秀賞だったそうです。「探究的な学習発表会」では5校8チームが探究学習の成果を発表し、学識経験者との質疑応答を行います。「販売会」では3校4チームが、探究学習の成果を形にした物品を販売します。また「体験会」では八幡工業高校がプロジェクションマッピング体験を行うとのことです。「ポスター発表展示」では8校10チームが探究学習の成果をポスターで発表します。全ての発表校を合計すると17校31チームとなります。お忙しい中とは思いますが、ぜひ会場で実際に発表している生徒や発表の様子を取材していただければと思っています。
最後に3点目ですが、お手元の資料14ページを御覧ください。こちらは12月19日に資料提供しております。県立米原高等学校の生徒による地元企業との共同プロジェクトの成果が、この度正式に商品化され、3学期から地元の小・中学校での給食で提供を開始する運びとなりました。
米原高校の生徒会の皆さんは、県の事業「北の近江振興プロジェクト」の一環として開催されました「北の近江振興高校生サミット」おいて、「名産品のPRを通じた地域振興への貢献」をテーマに課題研究に取り組んでこられました。その過程で、地元で長年愛される伊吹牛乳を製造されている「有限会社ミルクファーム伊吹」の代表取締役、三家清憲様から、新しいパッケージのデザイン制作を依頼いただき、学校給食用の伊吹牛乳リニューアルプロジェクトを進めることとなりました。生徒会執行部がプロジェクトを主導し、芸術科の授業で美術を選択している1年生の皆さんから70以上のデザイン案を募りました。その中から厳選されたデザインが、このたび同社の学校給食用200mL牛乳パックのデザインとして正式に採用されたものです。今回のデザインリニューアルは、ミルクファーム伊吹様における充填機などの大型機械の入れ替えと同時に、パックの形状が変更されるということで実施されるものです。採用デザインを用いた学校給食用の新しい牛乳パックは、3学期から地元米原市の全小・中学校は勿論のこと、長浜市の一部地域や愛荘町の学校給食にも順次納入が始まる予定と聞いています。
これに伴い、明日26日には関係者を対象として、ミルクファーム伊吹様において式典および工場見学が開催されます。デザイン案を制作した生徒も、この功績を称えられて式典に招待されると聞いています。地元の湖北地区への愛着を形にした、高校生の素晴らしい取組と地元企業との連携を、ぜひ取材を通じて広く取り上げていただければ幸いです。本日は米原高校から木下校長先生と、デザインの発案者である1年生の穐本実和さんにもお越しいただいています。お2人からもお話を伺いたいと思いますので、よろしくお願いします。
(米原高等学校長)
県立米原高等学校長の木下と申します。もともと「北の近江振興プロジェクト」という大きな事業の中で、高校教育課・魅力ある学校づくり推進室のご指導をいただきながら、高校生サミットで本校の生徒会が中心となって3年間、探究活動で培ってきた一連の流れの中で、このようなビッグニュースがお伝えできる運びとなりました。この探究活動自体については、来る2月11日の「北の近江振興高校生サミット」で、三日月知事もお越しいただき、詳しくご報告します。
今日は牛乳パッケージの原案デザインの作成者である本校の生徒、穐本実和さんと一緒に参りました。6月5日付けの中日新聞で、滋賀県産の牛乳を守りたいという三家社長様の記事を生徒たちと読みまして、何かできないかという話になりました。三家社長様が「この件は米原高校にお願いしたい。小学生でも中学生でもなくて、デザイン会社でもなく、米原高校に頼みたい」と熱く語っていただき、これを授業で生徒に伝えましたところ、1回の授業で全員がこのような原案を作成してくれました。本当に言われたことを素直に受け止め、学校として何かできないか、高校生が持つ純粋さ、また地元を支えたいという気持ち、それらを形にできないか、表現できないかということで、授業の中で全員が黙々と描いてくれました。こちらが穐本さんのデザイン原画です。そして、生徒会執行部の生徒たちが色々と意見を交わしたり、様々な場で発表したりしながら、最終案をいくつか伊吹牛乳様にご提案し、会社側の思いやブランドイメージ等も兼ね合わせて最終原案が仕上がりました。
まず校長として、このように高校生が責任感と当事者意識を持って取り組めるチャンスをいただけたことについて、県教育委員会には本当に感謝しています。機会があればこんなことができるのだと実感して、生徒たちは非常に自信を持ったと思います。また穐本さんについては、1時間の授業の中で形にしてくれたものが、このような形になったということで、純真で素直な気持ちはこうして伝わるのだということを実感してくれたことと思います。高校生も地域の中で楽しく夢を持って生きていける、そんな湖北地区、米原市、滋賀県であってほしいと願っています。どうかこのようなニュースを記事で取り上げていただけますとありがたい限りです。
(米原高校生徒)
皆さん、おはようございます。県立米原高等学校1年生、穐本実和です。この度、私が書いたイラストが採用されると聞いて、とても驚いています。工夫した点は、複雑なデザインにならないようにしたところです。親しみを持ってもらえるようなデザインにすることを心がけました。一番苦労した点は、配色です。これまでの緑を基調としたデザインとは異なるイメージに変えるべきかどうか悩みました。地域の小学生や中学生の皆さんがこの新しいデザインの牛乳パックとともに、美味しく楽しい給食の時間を過ごしてくれることを願っています。
(教育長)
報道各社の皆様には、ぜひこうした取組につきまして取材を通して発信をいただけますと幸いでございます。よろしくお願いいたします。私からの説明は以上です。
(京都新聞)
高校の在り方検討のアンケートに関連して、先日の県議会常任委員会で、初回の検討委員会が来年1月23日に決まったという話がありましたが、当初は11月を目途とされており、その後12月開催という話になって、今回1月の開催が決まったということで、かなり遅れたと思います。その理由を教えていただけますか。
(教育長)
当初はもう少し早いスタートを切りたいと考えていましたが、広くご意見を聴く段取りや個別に依頼する段取り、また公募の話も出てきましたので、それらを踏まえて進めていくことに時間を要しました。最終的には20名の方に委員に就いていただけましたので、皆様が出来る限り参加いただける日程を探る中で、年をまたいだものです。
(京都新聞)
委員の選考過程において、当初と何か変更点というのはありましたか。
(教育長)
大きくは変更していません。ただ、当初は全ての委員をこちらでピックアップする形式を考えていましたが、やはり公募も行うということに私も考えを変えましたので、その違いはあるかもしれません。
(京都新聞)
今年度は2回の開催を予定されていますが、それは今のところ変わっていませんか。
(教育長)
はい。1回目の議論や求められる資料の内容も影響するとは思いますが、今のところ2回を予定しています。
(京都新聞)
米原高校の件ですが、この過程をもう少し詳しく教えてください。そもそもの出発点として、これは先方から依頼があったのか、それとも新聞記事を読んで米原高校さんが先方に何かお話しされたのか、あるいは以前から何かそういう深い繋がりがあったのか、その辺りの時系列を教えていただけますか。
(米原高等学校長)
まず、「地域名産品革命」というテーマで、地元の名産品をもっとクローズアップすることに高校生が関わり、米原市・湖北地域の魅力を発信しようというプロジェクトで探究学習研究を1年間取り組みました。その過程で、米原といえば伊吹牛乳から始めようということで、ミルクファーム伊吹さんインタビューにお邪魔させていただきました。先程のスライドの写真は、生徒会執行部が三家社長様のインタビューに行かせていただいたものです。その時、「自分たちはこんなことをしたい」「何か高校生ができないか」ということを、生徒たちと三家社長様が膝を突き合わせて話した中で、三家社長様から「実はSDGsを意識して、ストローを使わなくても飲める形に牛乳パックを変えたいと思っており、デザインも変えたい」との話がありました。学校給食は食育や栄養教育の場でもありますが、やはり子どもたちが温かな気持ちになるような、安心感を覚えるデザインに変えたいということで、米原高校にデザインを頼めないかとの宿題をいただいて帰ってきました。生徒会担当の教諭も当時の校長も、どうしていいのかその時は分からなかったのですが、この話を2月11日の高校生サミットで発表したところ、三日月知事が「米高生いいじゃん、もっとやろうよ!」と背中をぐいっと押してくださったことがあり、もうこれは高校としてやるしかないということで新年度を迎えました。
新年度を迎え、異動のご挨拶に伺ったところ、三家社長様の人生観など、色々なお話を聞かせていただきました。その中で私から、地元の人はみんな伊吹牛乳が好きだとお伝えしたところ、「私達には愛されている責任があり、良いものを作りたい。だからこそ米原高校にデザインをお願いしたい」という本当に熱いお話をいただきました。そこで、美術の授業に私も参加し、三家社長様の話をそのまま生徒たちに伝えました。生徒たちにワークシートを配って、みんなで取り組みました。最終的には生徒会執行部でもデザイン案を絞り、会社様にも選んでいただいて、8月末には最終候補がいくつか決まり、公正取引委員会の審査だとかいろんな手続きを終えて、明日、新型の攪拌機の稼働が始まります。明日からこのパッケージの牛乳の製造が始まり、3学期の給食から配布が始まるという運びでございます。
ご質問の中にありましたが、先方からご依頼を強くいただいたことを受けまして、生徒たちができる範囲でベストを尽くしてくれたものがうまく形になったということになります。その取組の詳細につきましては、来る2月11日の「北の近江振興高校生サミット」で報告させていただきます。
(京都新聞)
これは地元の小・中学校何校で何人ぐらいの子どもたちが、飲むことになるんでしょうか。
(米原高等学校長)
申し訳ありませんが、正確な学校数は把握しておりません。米原市につきましては、中学校が6校あります。この200ミリという量を飲めるのが小・中学生なので、米原市の全小・中学校と、長浜市のいわゆる市街を除いた地域の小・中学校、そして愛荘町の小・中学校に納入されているとお伺いしております。
(京都新聞)
美術を選択する生徒は、1年生ですか。
(米原高等学校長)
芸術は1年生の必修科目ですので、書道、音楽、美術の中から1科目を選択します。美術を選択している生徒が今年度は70名程度です。これらの生徒に加えて、生徒会や2年生の絵が得意だと担任から聞いた生徒にも色々と描いてもらいましたが、会社様のブランドイメージなどから総合的にこちらのデザインを選ばれました。
(京都新聞)
穐本さんにお伺いします。このデザインは、フェルメールの「牛乳を注ぐ女」がモチーフになっているのですか。
(米原高校生徒)
そうです。
(京都新聞)
どのように思いつかれたのか、どのようにデザインに落とし込まれたのか教えてください。
(米原高校生徒)
デザインを作成するにあたって、あまり牛乳からイメージが離れすぎないようにという指示がありました。牛乳に関連するイラスト・絵画で最初に思い浮かんだのが、フェルメールの「牛乳を注ぐ女」でした。そこから色々と発想を加えながらデザインしました。
(京都新聞)
どれぐらい時間が掛かりましたか。
(米原高校生徒)
このデザインに決まるまでは、大体2日ぐらいです。
(京都新聞)
これは伊吹山に牛乳がかかっているというイメージですか。
(米原高校生徒)
はい。
(京都新聞)
穐本さんも伊吹牛乳を飲んでおられたのですか。
(米原高校生徒)
私は彦根市出身なので、飲んだことはありませんでした。
(京都新聞)
ご自身がデザインしたものを小・中学生が毎日飲むというのは凄いことだと思います。どのように牛乳を味わってほしいとか、何か小・中学生に呼びかけたい思いがあれば教えてください。
(米原高校生徒)
かわいい感じのデザインを意識して作ったので、教室や学校の雰囲気が良くなればいいなと思っています
(米原高等学校長)
全国の様々な都道府県でこのような取組をされていますので、三家社長様からも他府県のデザインを見せていただきました。「○○小学校〇年○○さんの作品」という水彩画を使って「農家の方に感謝しよう」などのメッセージが書いてある見本も、たくさん見せていただきました。今回は北の近江振興のロゴが入っていて、また「おいしがうれしが」ということで、県を挙げて会社と一緒に湖北地区を盛り上げようとされています
実は清書をする時に、穐本さんに「シークレットメッセージを入れてもよい」と伝えたのです。彼女は牛の耳に識別プレートを描いていました。これには「高校生がなぜこのようなことを知っているのか」と三家社長様もびっくりされていましたが、プレートに書かれた識別番号について私が「そこに自分の誕生日を入れてもよい」と言ったところ、彼女は自分の書いていた四桁の数字の意味を教えてくれました。私はその意味を知って、驚きと感動に震えました。三家社長様は数字を見た瞬間に意味を理解して、「このような数字を入れてくれたことが凄く嬉しい」と言ってくださいました。
今朝もどうしてこんな事を思いついたのかと尋ねたところ「なぞなぞが凄く好きで、ちょっと遊び心を入れました」との答えがありました。これが米原高校の生徒の美学だと思います。本当に感動しました。この数字について小・中学生が謎解きをしてくれたり、話題にしてくれたり、あるいは今度は自分がこういったデザインをしてみたいと感じ、先生に「こんな絵を描いてみたい」と小・中学生が言ってくれたりする等、米原高校の生徒の作品が先頭になって、そのような動きが湖北地区で繋がっていくと良いなと感じています。
(京都新聞)
先日発表されました教員採用の件について伺います。来年6月14日が1次試験ということで、2026年度採用と殆ど変わっておりませんが、このねらいを改めて教えていただけますか。
(教育長)
昨年度は1週間ほど前倒しを行いました。採用試験の日程で最も気にしなければならないのは、近隣府県がどう動くのかというところだと思います。近隣府県の状況について、さほど変わらない様子でしたので、そこを意識しながら令和7年度と同じような日程に決定しました。近隣府県との関係の中で決めたというのが理由です。文科省の言う「より早い時期に」というのは、基本的には教員採用試験の受験者を一定確保していくというねらいがあると思いますが、近隣府県の状況を踏まえ、まずは昨年度の変更内容を引き続き今回も継承していくこととなりました。
(京都新聞)
担当課の方では、基本的には人手不足などの総合的な要因から、これ以上の試験の早期化はなかなか難しいと言っておられましたが、つまりは早期化を検討されたけれども難しかったということでしょうか。
(教育長)
早期化というのは、文科省で言われているというのもありますし、県教育委員会としても常に念頭にはあります。いろんな状況がある中で、一番大きい要素としては、やはり滋賀県を受けてくださる皆さんは近畿圏から来られることが多いため、本県がどういう立ち位置を取るべきかを含めて総合的に判断しました。
(京都新聞)
周囲の府県では令和8年度も同じような時期に設定されるのでしょうか。
(教育長)
今我々が入手している情報の中では、そのあたりで実施されると思っています。具体的に実施日を既に発表されたのかどうか、詳細には把握しておりません。
(京都新聞)
別のテーマでお伺いします。先日、文科省が公立小中高校と特別支援学校の令和6年度の精神疾患で休職した教員数を発表しました。滋賀県の状況、数字を教えてください。
(教育長)
令和6年度の本県の病気休職者については、72人です。あわせて、1ヶ月以上の病気休暇取得者の令和6年度の本県における人数は、106人です。いずれも精神疾患による病気休職者や病気休暇取得者ということです。
(京都新聞)
昨年のデータと比べると、1人減ったということでよろしいでしょうか。
(教育長)
はい。休職者は昨年73人でしたので、1人減ったということです。
(京都新聞)
昨年度が過去最多だったと思いますが、高止まりということで、要因としてはどのようにお考えでしょうか?
(教育長)
一人ひとりの精神的な疾患ですので、統計的にこれが原因だということをはっきりとお伝えするのは難しいと思います。ただ、昨今の一般論的な話で言うと、児童生徒の皆さんや保護者のニーズ、それぞれが多様化してきているまたは複雑化しているという状況にあると考えられます。さらには、不登校についての問題、いじめ事案も本当に増えてきており、そのような状況を丁寧に先生方が対応してくださっています。その一つひとつの事案・事象においては、困難な課題が増加していることもあるかと思います。併せて、皆さん本当にお忙しくされている中で、学校という職場の中で、十分にコミュニケーションや、協力して対応するということが必ずしもできていない部分があるのではないかと想像します。
(京都新聞)
年代別の数字や、全教職員に対する割合がありましたら教えていただけますか。
(教職員課長)
休職者のうち、20代で13人、30代が32人です。1か月以上の病気休暇取得者については20代が37人で、30代が31人です。
(京都新聞)
休職については、30代32名が年代別としては最も多いということでしょうか。
(教職員課長)
はい。
(京都新聞)
休暇の方は、20代37人が最も多いということであっていますか。
(教職員課長)
はい。
(京都新聞)
若手が目立つということについて、何か分析はされているのでしょうか。
(教育長)
若手について、先ほど一般論的に申し上げたように、仕事が原因だとすると、学校現場でまだ経験値がそんなに多くない状況で様々な困難な事象に遭遇することがあると思います。そこに若手教員に対して、マンツーマン的に指導することも難しいと思います。そのようなところで負担感があるのかと思っています。
(京都新聞)
病気休暇の取得について106人ということで、前年度と比べて如何でしょうか。
(教育長)
休暇は令和5年度が97人です。
(京都新聞)
微増ということですね。
(教育長)
はい。
(京都新聞)
これは過去最多でしょうか。
(教育長)
過去最多ではありません。手元にある資料は令和2年度以降の数字ですが、令和4年度が109人で、今回よりも多くなっています。
(京都新聞)
全教職員に対する割合も教えていただけますか。
(教職員課長)
今その数字は持ち合わせておりません。後ほどまたご連絡させていただきます。
(京都新聞)
働き方改革のプランを新年度に向けて策定中かと思いますが、このような状況を踏まえ、実効性のある具体策を考えておられますか。
(教育長)
二つの側面があると考えます。精神疾患といった状況になることに対しては、防止策を考えていきたいと思います。もう一つは、そういった状況が長期化しないような対策も必要だと思います。少し調子が悪いと感じたときにどうするかということです。そういった二つの側面があると思います。一つ目の側面については、総合的に働き方改革を進めること自体が、色々な学校現場の課題や状況に対応していくことになると思いますので、しっかり目標を立てた上で、それに向かって取り組んでいきたいと思っています。また、少し調子が悪いと感じた時、特に新規採用職員は何処にどう相談していいか分からないということもあります。そのようなメンタルヘルス対策の相談窓口を整備して、周知を図り、1人で抱え込まないということを十分意識してもらえるように取り組んでいきたいと思っています。また、心理カウンセラーのカウンセリングが受けられるような早期相談体制を構築するということが、メンタル不調の早期発見や、自覚した後の早期対応に大きく役立つと思います。そのように取組に加え、お休みされた教職員が復帰する際にできるだけ早期かつスムーズに順応できる職場環境、例えば「ならし勤務」のような体制等、しっかりと整え、そのことを周知していくのも大事だと考えています。
(京都新聞)
先日の県議会の一般質問で、教員の盗撮対策に関する県議と教育長のやり取りでは、県議に防犯カメラの設置を促されて、教育長は検討するというような内容のことを答弁されたかと思います。盗撮対策における防犯カメラの設置の検討に入られたということでしょうか。
(教育長)
盗撮に関する防犯カメラを設置するという趣旨では答弁していないつもりです。防犯カメラについて、既に県立学校には設置されています。それは盗難対策や侵入者防止ということで設置されているものです。結果的に、そのカメラが盗撮の対策で何かしら役に立つことはあるかもしれません。しかし、あくまでも基本的な目的として、盗撮させないためにカメラを設置している訳ではありません。議場では、盗撮対策のカメラを設置しないのかという話と、その他にもやり取りさせていただいた内容として、カメラの探知機についての話がありました。各学校に探知機を配るべきではないかと議員の方から提案があり、現に三重県では配っておられて、本県でもそのような対応を取るべきではないかという話でした。私の方からは、探知機がどういうものであって、どう効果があるのかを見極めたいということを伝えました。そのやり取りの中で、議員の方から、まず1台でも購入するべきではないかというような話もあったところです。探知機を一度購入して試用することについて、進めていきたいと考えています。
(京都新聞)
県教育委員会において、探知機がどのような効果を発揮するのか実際に購入して検討するということですね。
(教育長)
そういった方向で考えています。