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教育長定例記者会見〔令和4年(2022年)10月19日〕

配布資料

概要

(教育長)

皆さんおはようございます。本日もどうぞよろしくお願いいたします。

先般行われました、第77回国民体育大会いちご一会とちぎ国体において、本県は天皇杯(男女総合成績)第20位という結果でしたが、少年種別においては、少年男子ホッケー競技の伊吹高校や、陸上少年女子A800mの草津東高校西田有里さん、ボート少年男子シングルスカルの瀬田工業高校宮口優希さんなど、計9種目において見事優勝されました。そのほかにも、多くの種目で入賞されるなど、滋賀県代表として、県民の期待を背負って健闘いただいた選手の皆さんに心から敬意を表するところです。

続いて、「令和4年10月から11月の広報事項」についてお伝えします。配布の資料2~4ページをご覧ください。県教育委員会としての行事予定一覧を示すものでございます。この中で、特に注目いただきたい行事についてお伝えします。

2ぺージ3行目に記載の行事をご覧ください。10月12日に資料提供をいたしましたが、10月23日(日曜日)から10月30日(日曜日)に第43回滋賀県高等学校総合文化祭が開催されます。昭和55年からの歴史ある県内高校の文化部生徒による芸術文化活動の祭典です。今年度の大会では、「近江に舞う創造の翼 湖(うみ)に響け文化の音色」をテーマに掲げ、10月23日(日曜日)の14:00からの総合開会式をはじめ、県内13カ所で16の部門が舞台や展示の発表、競技などを繰り広げます。ぜひ、子どもたちが活躍する姿を取材いただき、県民の皆様にお伝えいただきたく思います。

この他、県教育委員会では一覧表記載の行事や研修会などを予定しておりますので、本日お集まりの報道各社の皆様には、取材等を通じて発信いただければ幸いに存じます。

なお、新型コロナウイルス感染症の状況に応じて、掲載している行事が中止・延期になる可能性もありますので、取材の際は、事前にお問い合わせください。

では、話題提供ですが、本日は2件ございます。

 

1点目は、ICTを活用した学校間の遠隔合同授業についてご説明を申し上げます。お手元の資料5ページをご覧ください。

本県におきましても少子化によって高校の生徒数が減少し、今後、県立高校の小規模化が進むことが予想される中、小規模な学校でも生徒が専門的な学びができること、また、生徒同士の活動から経験できる学びが可能な魅力ある高校づくりの研究の一環として、総合教育センターと高校が協力して、ICTを活用した学校間の遠隔授業の実践研究を行っているところでございます。

今回の研究では、長浜市にある伊香高等学校と米原市にある伊吹高等学校の2校をモデル校として、「情報」の科目で2校をオンラインで繋いで授業を合同で行う研究授業を行ってまいりました。

これまで1学期には、2回の遠隔合同授業を含む4回の研究授業を実施しており、この2学期には4回の遠隔合同授業を含む8回の研究授業を実施することとしており、11月1日の火曜日に最後の研究授業を実施いたします。

研究授業の締めくくりとしまして、実施内容にもございますように、両校の生徒混合のグループで、観光やスポーツなどの地域課題に対する解決策の提案をオンラインで実施することといたしました。両校混合の16グループのうち、生徒同士の相互評価において評価の高かった6つのグループによるポスターの発表会をオンラインで繋いで実施します。

伊香高校、伊吹高校のいずれの学校でも取材いただけますので、報道各社の皆様には、新たな授業の形をぜひ取材いただきたく存じます。よろしくお願い申し上げます。

 

続いて2つ目の話題提供でございます。お手元の資料の6ページ以降をご覧ください。11月の10日、11日の2日間に開催予定の第61回全国学校体育研究大会滋賀大会についてご説明いたします。

この全国学校体育研究大会は1962年度(昭和37年度)より行われておりまして、滋賀での開催は1976年度(昭和51年度)以来2回目の開催となります。コロナ禍でございましたので、この大会は3年ぶりの参集型での開催となります。

滋賀大会は主題を「豊かなスポーツライフの実現を目指した、子供たちの発達段階に応じた系統的な体育・保健体育学習の充実」とし、1日目の全体会は、大津市民会館においてシンポジウムや特別講演が行われます。2日目の分科会では、県内11の学校や幼稚園において公開授業や研究協議が行われます。なお、大会は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、事前申し込みのあった方のみの参加となります。

1日目の全体会の特別講演では、講師に滋賀県出身の水泳オリンピアンであります中京大学の髙橋繁浩教授を招き、学習指導要領にも記載されている「豊かなスポーツライフの実現に向けて~私とスポーツとの関わり~」と題してご講演いただきます。

2日目の分科会では、それぞれの学校や幼稚園におきまして、子どもたちが主体的、意欲的に学ぼうとする保育や授業のあり方を研究してきた成果を発表いただきます。「体育や運動が好き、楽しい」という子供たちの愛好的態度を高めるとともに「わかった、できた、もっとしたい」と感じられる学習活動の手立てを、子どもたちの実態に応じて研究をしてきていただいたところでございます。

この研究により、本県の子どもたちが生涯にわたって豊かなスポーツライフを継続することはもちろん、子どもたちの体力向上にもつなげていきたいと考えております。こうした滋賀の教育現場での取組の成果を全国に発信するこの機会を、ぜひ取材を通じて発信していただければ幸いでございます。

私からの話題提供の説明は以上でございます。

(京都新聞)

コロナの関係でお聞きしたいです。先日、県の本部員会議でレベル1への引き下げとなりましたたが、減少傾向とはいえ、まだ3桁の感染者が連日出ています。教育長として、このタイミングでのレベル下げということへの評価などがあればお聞かせください。

 

(教育長)

県のレベルは公衆衛生や感染症の専門家から、本部長である知事が説明を受け、最終的に判断されたことですので、妥当なものだと思っております。長くレベル2が続いて、感染者が少なくなってきていないことには心配をしておりますけれども、子どもたちの学びをしっかりと続けていくためにも、レベル1でも感染症対策に気をつけながら、学校活動や経済活動、文化活動をしていくことが、今の状況では妥当であると感じています。

ただ、10歳未満、10代の子どもたちに感染者が出ておりますので、感染症対策をしっかりとっていただくことが大事です。一方で、過度に対策をやりすぎると、他の弊害もあると思います。マスクの着用についても、不要な場面ではマスクを外して、必要な場面にマスクを着けることが大事ですので、県としても改めていろんな形で発信をしていければと思っています。

 

(京都新聞)

マスクを着用することによる弊害について、コミュニケーション面や発達上の影響について心配されることもありますが、県教育委員会としてはいかがでしょうか。

 

(教育長)

専門家でないので科学的な面は充分ではありませんが、長い期間、マスクを着けて会話することが2年以上続いていますので、この形で本当にいいのかと感じるところはあります。友達や先生の表情を見て、活動をしていくことは大切だと思っていますので、メリハリをつけて外していただく、特に体育の授業などの屋外での活動では外しても差し支えないと言われていますので、学校現場でご指導いただければと思っています。教室内等で密になって距離がないときは、マスクの着用は引き続き必要です。

先ほど、国体の話もしましたが、競技中の選手はマスクの着用はしておられませんでした。栃木県も感染症対策に気を使いながら実施していただいたと感じています。そういった点からも、場面に応じてマスクを外すことは、大きな影響はないと思っております。

 

(京都新聞)

学校現場においては、不要な場面でマスクを外すことを、子どもに徹底されていないと思いますが。

 

(教育長)

感染すると数日間は休まなければいけませんから、その子どもの学びにとってマイナスであることは確かですので、先生方や保護者の皆さんも慎重に対応されている状況が多いと感じています。マスクを着けることや外すことについて、小学校低学年などでは、忘れてしまうこともあり、学校現場では難しいこともあると思います。大人でも、周りに人がいなくても、マスクを外す人は現実には少ないように感じています。そういった中で、繰り返し啓発や指導をしていくしかないと思っています。

 

(京都新聞)

レベル1に下がったことで、心理的な効果というのはどのように見ておられますか。

 

(教育長)

学校における教育活動についてはレベル2でしたが、この2学期は各学習活動とか部活動についてほぼレベル1の段階で対応いただいておりまして、大きく学校現場が変わることはないと認識しております。修学旅行や部活動の大会等も実施されていると聞いております。

 

(京都新聞)

制約は変わらず、緩和されることはないと思いますが、県民の方がそこまでレベルを気にしているかというのは。

 

(教育長)

行事等を企画される方などは、感じておられるかもしれませんが、授業や部活動について対応が変わっていないので、子どもたちがレベルを意識していないかもしれません。部活が終わったら更衣室でマスクを外して長く会話をしないようになどの指導を引き続きしていただくことは必要だと思っています。

 

(京都新聞)

学校の先生方の受け止めへの影響はどうでしょうか。

 

(教育長)

あまり変わっていないかと思います。校長先生などとお出会いすると、学校現場でクラスターになるほどではないが、何人かがコロナで休んでおられる話を聞きます。感染がなくなったという感じはなく、気をつけなければいけないというのが、学校現場の先生方の受け止めだと思っています。

 

(京都新聞)

9月の安倍元首相の国葬についてですが、学校現場で独自に半期掲揚された話はありますか。

 

(教育長)

独自に何かされたということは聞いておりません。

 

(高校教育課長)

県立高校等からは、そのような話は一切聞いておりません。幼小中教育課も聞いていないということです。

 

(京都新聞)

調査をするという考えはありますか。

 

(教育長)

特にありません。

お問い合わせ
教育委員会事務局 教育総務課
電話番号:077-528-4512
FAX番号:077-528-4950
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