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教育長定例記者会見〔令和4年(2022年)2月9日〕

配布資料

概要

(教育長)

皆さんおはようございます。本日もどうぞよろしくお願いいたします。

配布資料をもとに、まず私からご説明を申し上げます。

配布資料の2ページから3ページをご覧ください。令和4年の2、3月の広報事項でございます。県教育委員会としての行事予定一覧となっております。後日、資料提供による詳細のお知らせなども予定しておりますので、報道各社の皆様には取材等を通じて発信していただければ幸いです。なお、今、新型コロナウイルス感染症が非常に感染拡大しておりますので、掲載している事業は中止、延期の可能性もございます。取材の際は、事前の問い合わせをよろしくお願いいたします。

 

それでは、2月の話題提供は1件でございます。お手元の資料の4ページから5ページをご覧いただきたいと思います。

昨年度に続き、本年度も探求的な学習発表会を開催させていただきます。その内容についてご紹介いたします。

県立高校では、「『読み解く力』を基にした探求的に学ぶ力育成プロジェクト」に取り組んでおります。このプロジェクトは令和元年度から県教育委員会で特に力を入れております「読み解く力」をもとに、自ら問を見出し「探求する力」の育成を目指しております。

資料の4ページの【目的】の欄にありますように、この発表会は各学校で実践いただいた探求的な学びの取組、そして、その成果について発表する機会として、探究的な学びを全県に普及することと、同年代の高校生の研究課題の発表を聴くことで、いろんなことを探求することの面白さや意義について考えるなど、生徒の学問的な探求心を養うことを目的にしているものでございます。

日時は、令和4年2月13日の日曜日、10時から15時。新型コロナウイルス感染症が拡大傾向でございますので、Zoomによる同時双方向のオンラインでの開催とさせていただきます。

発表校と発表テーマについては、5ページに、各校の発表テーマという形で一覧表にまとめさせていただいております。6校の学校が発表をされます。今年度から文理探求科を開設した高島高校におきましては、「『近江今津を“地図”で探求する』~ICTを活用した総合的な探求の取組~」というテーマで発表いただきます。また、本年度からマイスター・ハイスクール事業に取り組む彦根工業高校では、「小学校への出前事業(スクラッチプログラミング)について」というテーマで発表します。他にも、それぞれの学校が実践した学びや取組の成果を、生徒たちが発表いたします。

その発表に対して、県内の公立高校出身の若手の研究者の方から指導助言をいただくこととしております。最後に、発表の講評を含めまして1年間進めてきた探究的な学習をどのようにまとめ、次年度につなげていくかについて、京都大学の名誉教授の坂志朗先生からご講演をいただく予定でございます。

参加者は発表者も含め約100名を予定しておりまして、県立高校の生徒、教員、保護者の皆様、そして滋賀の教師塾で学んでいる塾生の皆さんです。今回、一般の方はご参加いただけませんが、ぜひ記者の皆様にオンラインで視聴されるか、可能でしたら、各学校まで足を運んでいただいて、実際に発表している生徒や発表の様子を取材していただければと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。

私からは以上でございます。

 

(中日新聞)

先日の(新型コロナウイルス感染症対策)本部員会議で出た身体接触を伴う部活の制限についてですが、具体的に運動部の制限や県外での試合禁止などありましたら教えてください。

 

(教育長)

部活動については、感染が発生している事例が見受けられまして、体育館など一定の密閉したところで、人と人とが接するような試合や練習を行うと感染リスクが高まると思います。そのような場合は、換気をするとか、そういった活動を一旦は止めて他の形の練習に取り組むなどの対応があると思います。また文化部でも、合唱や吹奏楽などで1か所に集まって活動するとリスクが高くなると思いますので、そういった場合は工夫して、そうならないような活動をしていただきたいと思います。

全部止めるという形にしますと、子どもたちが部活動をできないことになりますので、感染リスクの低い活動については引き続きやっていただいて差し支えないと思っております。感染症対策に留意しながら部活動を行ってほしいという思いをもって対応をさせていただいているところでございます。

 

(中日新聞)

県外での活動は基本、禁止ですか。

 

 

(教育長)

滋賀県の周りの多くはまん延防止等重点措置の地域になっておりまして、県外で行う練習試合や、県内で行う県外の学校との練習試合なども禁止となっております。

 

(中日新聞)

(その通知は)いつ出されましたか。

 

(教育長)

1月14日に1回目の通知を出しましたが、国のいろんな対応が延長になりましたので、1月26日に、2月20日までという形で出しました。2月7日に本部員会議で要請をしましたので、再度、各県立学校には、同2月7日に徹底の連絡をメールでさせていただいております。

 

(中日新聞)

授業以外のグループワークや修学旅行などは原則的に禁止としているわけではなくて、感染リスクが高い活動を避けてほしいというところですか。

 

(教育長)

そうですね。修学旅行は、例えば行き先を日帰りで滋賀県内とする場合などは、駄目ということにはならないと思います。ただ、宿泊を伴い県外に行くのは、他府県でまん延防止等重点措置が出ていますので、無理ということになります。県立学校、特に県立高校については、この2月と3月の上旬にかけては、すべてキャンセルをしております。何とか年度内には実施したいので、3月の中下旬ぐらいに行けないかと検討を各校でしていただいているのが修学旅行の状況です。

 

(時事通信)

新型コロナに対する考えについて、現状、学校においては感染拡大をしておりまして、休校や学級閉鎖が続いております。改めまして学校内での感染防止の対策を、どのように講じていらっしゃるのかお伺いしたいです。

(教育長)

一般の県民の方にも呼びかけておりますように、感染対策の徹底、マスクと手洗い、そして換気が、学校現場においても重要だと思います。お昼の食事をとる時間は、できる限り、少し辛いですけれど、前を向いて黙食をする形で対応していただきたいと思っています。部活動等についても、活動の時は気にして(対策を)行っていますが、終わった後の下校時等(の感染症対策)も、先生方や子どもたちがしっかりとやっていくいただくことが大切だと思っています。

また、休んでいる子どもがたくさんいますので、家で学習できる対応を取るように、各学校には指示しているところです。

(時事通信)

ワクチン接種についてですが、教職員の方々や子どもに関する対応をお伺いしたいです。

 

(教育長)

12歳以上で希望される人は2回接種していただいています。当然、接種していない人もいるとは認識をしておりまして、そこは皆さんのご判断ということです。

3回目の接種については、すでに高齢者を中心に各市町で始まっていまして、今後、県の広域接種センターでも実施されると聞いています。前回(接種)の時に、警察官や先生方に対して、優先接種等を7月から8月ぐらいにしていただきましたので、今後、その優先接種についても、健康医療福祉部としっかり協議して取組を進めたいと思っています。

5歳から11歳の子どもについては、国の方で取組が進められていますが、副反応などを気にされる保護者もおられますので、情報をしっかりと小学生の保護者の皆さんに伝えることが大切で、情報を見ていただいた上で、ワクチン接種に臨んでいただければと思っています。学校で集団(接種)という取組は、全国的にも行わないと認識しています。

 

(時事通信)

1、2回目と同様に、希望される方が市町の集団接種会場などで受けるような形になるということでしょうか。

 

(教育長)

接種については、それぞれの市町で工夫しながらやっていただく形になると思います。できるだけ早く打てるのが望ましいと思います。

 

(時事通信)

学校の先生が足りないと、先日発表されましたが、その辺りはどうでしょうか。

 

(教育長)

全国で2,558人(の教員が)不足しているとの、文部科学省の調査がありました。滋賀県におきましては、昨年の5月1日現在では小学校、中学校、高校、特別支援学校を合わせて15人の先生がおられない(状況でした)。先生方が休まれたときに、後補充ができずに不足することもありまして、本年2月1日現在では、14校で14人の(教員が不足している)現状でございます。

補充したけれども、また別の学校で先生が休まれて、年度途中ですと見つからないということで、教員不足になるということがあります。そういう学校においては、学校内で他の先生が授業を行って、支障がないように取り組んでいただいているものと考えていますが、県教育委員会としても、できるだけ講師の方が見つかるように、学校現場と一緒になって取り組みたいと考えています。

ただ、根本的に講師不足と言われておりますので、その対策はしっかり考えていかなければならないと思っております。来年度の予算で教員の魅力発信という取組を進め、「先生になりたい」という学生さんなどを増やしていくことが大切だと考えております。

 

(時事通信)

新学期に困るというようなことは特にないわけですか。

 

(教育長)

そうですね。これから人事を含めてクラス担任については決まっていきますが、特に4月は学年の切れ目ですので、4月から(講師として勤務する方)は集めやすいです。3月までどこかで講師をしておられて、4月からここで頼まれて講師をしている(といったように)。5月や6月などからの年度途中となると、今度は講師をする人があまりいない中で、探さなければいけないので、そこがなかなか難しいところとなります。

 

(時事通信)

来年度予算の関係で、教育委員会として、重点的に取り組む事業がありましたらお願いします。

 

(教育長)

予算については、本日の新聞に載せていただいておりますが、教育委員会では、今申しました教員の人材確保という点で魅力発信に取り組むことや、長時間勤務があるので、県立高校で業務改善の加速化の事業に取り組むことがあります。それと、1人1台端末を活用した一人ひとりの学びの最適化にしっかりと取り組んでいこうと思っています。

あわせまして、県立高校の魅力化にも力を入れて取り組みたいと考えております。今年度、県立高等学校のあり方の検討を進めておりまして、それを具体的に、魅力化に向けて取組を進めていくのが令和4年度になると思います。個別の学校では、先ほど申しました彦根工業高校のマイスター・ハイスクールで2年目の取組を進めますとともに、ワールド・ワイド・ラーニングコンソーシアム構築支援事業という国の事業に手を挙げており、採択いただければそれを積極的に進めたいと考えているところです。

他は引き続きコロナ対策で、スクール・サポート・スタッフの配置の充実でありますとか、難しい状況にありますけれども、学習船「うみのこ」に安心して乗ってもらうために、4月以降はPCR検査の実施事業を進めながら、「うみのこ」の活動を続けていきたいと考えております。特別支援学校のスクールバスにつきましては、引き続き増便をして感染症対策にしっかり取り組んでいきたいと考えているところです。

 

(時事通信)

「うみのこ」のPCR(検査)の話がありましたが、宿泊の可能性が出てくるということですか。

 

(教育長)

何とかそうしたいと思っているのですが、今後の状況を見て考えさせていただくことになると思います。最初の航海が4月の中頃以降から始まりますので、3月の状況を見ながら、再度どうするかの判断をさせていただきたいと思っています。

「うみのこ」は一つの学校ではなく、複数の学校の5年生が乗ることになります。他校の子どもと一緒に乗るということで、保護者の皆さんもいろいろ不安になられることがあると思いますので、安心感を高めていただくためにも、PCR検査を実施した上で乗っていただく必要があると考え、今回、予算をお願いしているところです。

「うみのこ」は滋賀が全国に誇る、他府県にはない環境学習、体験学習の機会ですので、是非とも何とか実施していきたいという強い思いを持っています。今回、このような形でさらなる感染症対策としてお願いしているところです。

 

(時事通信)

タブレットの購入についてですが、今議会に貸与の条例を出されますけれども、具体的な取組は入学時のオリエンテーションあたりで、(はっきりとどうしていくのかを示す)形になるのでしょうか。

 

 

(教育長)

各学校でどのようなタブレットを(導入する)予定かは、夏頃に学校説明会等を通じてお知らせしています。ただ、現実にどの学校に子どもが入学されるかは、これから3月にある入試を経て決まります。自分が行く学校のタブレットが分かってから申し込んでいただいて、まとめて発注をしますので、皆さんのお手元に届くのは少し時間がかかると思います。

ご家庭によっては同様のタブレットをお持ちの場合があると思うので、オリエンテーションの中で、ご説明を受けて確認していただきたいと思っています。経済的に購入されるのが難しいご家庭に対しては、学校のタブレットを貸与する仕組みや、無利子の奨学資金を上限15万円でお貸しして、卒業後に返していただく仕組みを考えておりますので、選択いただきたいと思っております。その辺りは、今後も中学生の保護者の皆さん、今後、高校へ進まれる保護者の皆さんにしっかりご説明していきたいと思っております。

お問い合わせ
教育委員会事務局 教育総務課
電話番号:077-528-4512
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