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教育長定例記者会見〔令和2年(2020年)4月15日〕

教育長からのメッセージ:学校の臨時休業にあたって

学校の臨時休業について、教育長からのメッセージをお伝えします。

発言録

教育長

みなさん、おはようございます。令和2年度もよろしくお願いします。それでは、本日の記者会見を始めさせていただきます。広い場所でさせていただきます。

まず、本日の記者会見にあたりまして、新型コロナウイルス感染症への対応について、お話をさせていただきます。

 1点目は、滋賀県立図書館の休館についてです。お手元に、資料をお配りしております。

県立図書館については、これまで、新型コロナウイルスの影響により他の県立施設が閉館している状況においても、県民の皆さんの学習や読書に親しむ機会を確保するため、消毒用アルコールの設置や、談話室の一時閉鎖等、感染防止のための対策を図りながら、開館を続けてきたところです。しかしながら、先般、知事が県民の皆さんに対し、外出の自粛要請を行ったとおり、県内での感染拡大により、感染のリスクがさらに高まってきたことから、県立図書館においても、今週末、4月18日土曜日から5月6日水曜日まで休館することといたしました。なお、その他にございますが、休館に先立ち、周知のための準備期間といたしまして、4月17日金曜日までは開館を継続いたします。準備期間中、本日から4月17日までは、貸出冊数を通常の10冊から20冊に増冊しますので、ご利用いただきたいと思います。また、現在お借りいただいている本の返却対応といたしまして、ブックポストへの返却を24時間可能といたします。そのほか、予約やリクエスト、レファレンス、調査・相談の受付等のサービスにつきましては、電話などで休館中も引き続き行ってまいります。図書館の休館により、県民の皆さんの学習や読書の機会が失われることにつきましては、まことに申し訳ないと考えておりますが、新型コロナウイルス感染拡大を少しでも抑え、安心して本が読める日常を1日でも早く取り戻すための今回の休館であることをご理解いただき、ご協力いただきますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。

 次に、2つ目といたしまして、県立学校について4月13日から臨時休業をさせていただいています。また、市町立の小中学校につきましても、スタートは違いますが、現在全ての学校が臨時休業となっております。

それを踏まえまして、県の教育長である私から皆様へのメッセージを出させていただきたいと考えております。

 

学校の臨時休業にあたって

 現在、滋賀県においては、各地で新型コロナウイルスの感染者が確認されており、警戒すべき状態が続いています。こうした中、子どもたちをはじめとする県民のみなさんを感染の危険から守るために、再び学校の臨時休業の措置をとることにしました。急な休みのために、大変なご苦労をおかけしたと感じています。そのような中でも県の教育を振興する責任者として、子どもたち、保護者および地域のみなさん、そして、教職員のみなさんへのメッセージを申し上げます。

 子どもたちへ

みなさんは、友達と遊べなかったり、学校で勉強できなかったりしていることを、心配されていると思いますが、今は、手洗いやうがいを丁寧にし、体を動かすこと、ご飯を食べること、しっかりと寝ることなど規則正しい生活を大切にし、ウイルスに負けない体づくりをしましょう。

人は、誰もが、かけがえのない命と幸せになる権利をもっています。全ての人の命と人権を守るために大切なことは、新型コロナウイルス感染症について「正しく知ること」、そして、人として「正しく行動すること」です。

誰もが、新型コロナウイルスに感染する可能性があります。「もし、自分が感染していたら…、家族が…、友達が…」と想像力を働かせて、自分も他者(ひと)も大切にするために、自分はどのようにすればいいのかを考えてください。うわさを信じたり、心無い言葉や行いで誰かを傷つけたり、そんなことは絶対にあってはなりません。こんな時だからこそ、「自分も他者(ひと)も大切にする」心を育ててほしいと願っています。今の状況を、自分のこととして考え、感染症をうつされないこと、うつさないことを意識して、自分を守る、大切な人を守る、社会を守る強い意志をもって行動してください。

滋賀県教育委員会では、県総合教育センターを中心に、休みの間にお家でも取り組める「ガッテンプリント」や「子どもの学び応援サイト」などを、インターネット上にのせています。学校から与えられる宿題に取り組むとともに、自ら問いを立て、自分で学んでいく自学自習の力を高めるチャンスです。学校では、みなさんがお家で学習をしている間、学校が再開される時のために、楽しく、わかりやすく学べる授業の準備をしています。そして、みなさん一人ひとりが安心して、希望をもって学校生活を送れるよう、それぞれの学校に合った様々な工夫をしています。もう少し、みんなでがまんをして、安全な生活が送れるようにがんばりましょう。

 保護者の皆様へ

学校の休業に伴い、子どもたちが家庭で過ごす時間が多くなります。このような時期だからこそ、今一度、家庭で子どもとのふれあいや読書に親しむなど、家族のきずなを深める機会にしていただきたいと思います。しかし、子育てに不安を感じ、手助けが必要になることもあるかもしれません。そのようなときは、一人で悩みを抱え込まず、どうぞ周りの方々に相談をしてください。

 地域の皆様へ

子どもたちを地域全体で育む社会を目指し、不安や悩みを抱える子どもや保護者の方への温かい声かけと見守りに、引き続きご理解とご協力をいただきますようお願いいたします。

 教職員の皆様へ

子どもたちの顔が見えないもどかしさを抱えながら、学校現場で最善を尽くされている教職員の皆様に感謝しています。子どもたちの今と未来のために、共に手を尽くしていきましょう。

最後に、子は宝です。大切な子どもたちの命を一番に考え、できる限り、学習の機会を充実させていきたいと考えています。今後も、ご理解とご協力をお願いします。大変なご苦労をおかけしていますが、このような時こそ、県民の力を合わせて、この難局を乗り越えていきましょう。以上でございます。

それでは、本日、年度初めということですので、私から話題提供2点させていただきます。

まず、1点目でございます。「令和2年度 滋賀県教育委員会の重点施策」につきまして、お手元に配布しております「教育しが」の第77号4月号の1面を御覧ください。本年度、滋賀県教育委員会が力を入れて取り組んでいく事業について説明させていただきます。今年は、昨年策定した滋賀の教育大綱の2年目となりますが、「未来を拓く心豊かでたくましい人づくり」を基本目標として、大きく3つの事業に重点をおいて取り組んでまいります。まず一つ目は、子どもたちの学習環境の整備を進めます。県立学校のICT環境整備について、教室内の無線LANを整備し、学習用タブレットや大型提示装置を配備することで、子どもたちの学びをさらに深めていければと考えています。また、その右側にありますトイレ整備事業においては、平成30年度から取り組んでおりますが、トイレの老朽化や洋式化に対応した整備を順次進めていき、学校の子どもたちの学習環境の改善を図ってまいります。

二つ目は、真ん中にあります、社会で生きていくために必要な「読み解く力」を育みます。新しい概念のため、昨年度は啓発、研究、研修に力を入れて取り組んだ年でしたが、今年度は、その結果を踏まえまして、小・中学校、高等学校、特別支援学校において、今年2月に作成した指導の手引きを活用しまして、「読み解く力」の向上を図る授業を推進していくなど、実践を中心に取り組んでまいります。また、「読み解く力」の基盤ともなる読書については、読書週間の定着のため、幼児期での読み聞かせ等に取り組むなど、読書活動の推進にも力を入れてまいります。

三つ目としましては、学校における働き方改革です。本県では、今年3月に「学校における働き方改革取組計画」を改定し、令和2年度から3年間を取組期間として、学校業務の見直しや教員の負担軽減、多様な人材の活用などを柱に、30項目の取組を進めてまいります。令和2年度は、スクール・サポート・スタッフや部活動指導員といった外部人材の配置支援を拡充し、先生方の勤務時間の縮減を進めるために取り組んでいきます。教職員が健康で生き生きと働くことができ、子ども一人ひとりと向き合う時間を確保することで、教育の質を高め、子どもたちの「夢と生きる力」を育むことができるよう、一層力を入れて取り組んでいきます。

その他の新規事業では、福祉や地域との連携による子どもたちや家庭の支援、また医療的ケア児童生徒の通学に係る保護者支援など、誰ひとり取り残さない滋賀の教育を目指していきたいと思います。

それでは、もう1点でございます。もう一つのリーフレットでございますが、学ぶ力向上滋賀プランの「令和2年度取組の重点」についてご紹介させていただきます。こちらのリーフレットでございます。このリーフレットは、県内小中学校の全教員、市町教育委員会等に配布しています。昨年度策定した「第2期学ぶ力向上滋賀プラン」では、まずは、子どもたちの基本的な生活習慣の定着を図るとともに、3つの視点において「学ぶ力」の向上の取組を進めています。今年度においては、視点3の「子どものために一丸となって取り組む学校づくり」を、特に大切にしたいと考えています。各学校におきまして、OJTを活用しながら、学校全体で組織的・継続的に実践する取組を推進してまいります。この視点3の取組は、各校における視点1の「学びを実感できる授業づくり」や、視点2の「学ぶ意欲を引き出す学習集団づくり」の取組を充実するために大変重要であると考えております。リーフレットを開けていただきますと、少し細かいですが、「教科等の指導力点」を示させていただきました。先生方には、これを参考にして、実践していただければと考えております。

最後に裏表紙でございます。特に、真ん中にあります、学校園等と家庭・地域が、その目的や取組等を共有しながら一体となって取り組むことが大切だと考えております。家庭や地域の皆様には、地域の学校園の取組内容等についてご理解いただきますとともに、教育活動に協力いただき、「早寝・早起き・朝ごはん」などの基本的な生活習慣と、家庭におけます読書や学習の習慣が定着するようお願いできればと考えているところでございます。滋賀の子ども一人ひとりの「学ぶ力」向上に向けまして、本年度も引き続き取り組んでまいります。

私からの話題提供は以上でございます。

本日もよろしくお願いします。

 朝日新聞

休校の件ですけど、あまり自分の意見を言っても仕方ないですが、教育長が子どもたちへのメッセージの中に「新型コロナウイルス感染症について『正しく知ること』『正しく行動すること』」とあります。おっしゃる通りだと思うのですが、学校で3月の初めから休校しているので、学んでないし、考えてないし、お互いに意見を述べ合う機会もない状態のままです。教育長からの一方的なメッセージは、正しいと思いますが、子どもたちが考える機会がないという状況がもどかしくもあるし、教育で何とかならないのかと思っています。教育長も一緒だと思うので、その上で質問します。

今回の県立学校の休校ですが、地域ごとに分けずに全県で一斉に休校した理由を知りたいです。47都道府県を調べたところ、市町村単位で休校判断している県が、4つありました。実際に授業を再開しているところが13県あります。休校しているところは30県あります。その中で、まだ患者のない市町がある中で、全県で休校判断した理由を教えてください。

教育長

はい。最初におっしゃられたコロナウイルスについて正しく学ぶ機会というのは、十分与えられてないと思っています。そのことは意識してまた取り組んでまいります。

それから、県立学校の休校についてでありますが、特に、県立学校は、滋賀県の場合、全県一区になっております。例えば、大津、草津の高校につきましても、彦根市や長浜市、高島市の方からも通学をしている子どもがいます。こういったことを考えますと、他府県のように学区制で、例えば一部の北の学校は、その地域の子どもさんしか来ないという県とは少し違っておりますので、その点を、全県一斉の休校の判断とさせていただきました。

 朝日新聞

休校の仕方にもいろいろあると思います。先日、膳所高校の生徒さんの気持ちを聞きました。小学生から高校生の中で、特に高校3年生は、受験を控えています。受験の相手は、中学3年生は県内生徒がライバルなので、条件は一緒だと思いますが、高校3年生に関しては、全国の高校3年生がライバルですから、授業を再開している県としていない県では、ギャップが生じる可能性があります。そういったときに、希望する高校3年生については、もう少しとるべき措置があるのではないかと思います。例えば、高1、高2は休校にして、高3の希望する子どもは、生徒の数を減らして、教室の数を増やして授業を対応するシステムをつくるとか、もう少し工夫する余地があると思っています。自分の意見で申し訳ないですが。もう少し対応の仕方が、一括にするのではなく、バラエティに富んだ様々なオプションを考えてもいいかと思った上でひとつ質問します。

今後、夏休み、冬休み、運動会や体育祭、文化祭や修学旅行、それぞれたくさんの行事がありますが、現時点で、それらへの考えられる影響、実際に出ている影響でわかっていることがあれば、一つ教えてください。

もうひとつ質問します。合計で約2カ月間休校になっていますが、この間に教員や保護者、または子どもたちにアンケートをとったり、意見を調査したりして、今後どのように学校再開したいか、休校した方がいいのかといった意見を募ったのか、また、そのつもりがあるのか質問させてください。

教育長

はい。ありがとうございます。まず、教育のバラエティに富んだ措置についてです。5月6日までの休業の際にも申し上げましたが、その後、学校を再開する、あるいは休業を長期化することも想定されます。その際の学習機会をどのように提供するかを、われわれ県教育委員会、各学校、あるいは市町教育委員会もそれぞれが検討しているところです。学年ごとの対応、地域ごとの対応など様々なパターンがあると思います。それから、ICTを活用した教育を充実させることなど、取組がいろいろできると思います。その点については、今、休業の期間を有効に使って、その検討したいと思っています。できれば、一定の方向性を今月中ぐらいに示すつもりで進めております。

夏休みや各種学校行事につきましては、5月7日からどのような形になるのかを踏まえて、どのレベルで学習活動が提供できるのかを踏まえて判断します。可能性としては、夏休みを短くすることも考えなければなりません。しかし、特に高等学校につきましては、夏の期間に部活動に関係するインターハイなどの様々な活動も計画されていて、その検討が進められていると聞いています。そういったものも踏まえながら、今、これをやりますというものはないですが、そこについても考えていかなければならないと思います。体育祭や文化祭につきましては、子どもたちの意見をしっかりと聞かなければならないと思っています。今のところ、県教育委員会として子どもたちにアンケートという形はとっておりません。ただ学校現場で考えていただいていますので、学校現場の声はしっかりと聴きながら、市町の教育委員会の声も聴きながら、今後どうしていくのか考えていきたいと思っています。

 BBC

休業について追加の質問ですが、5月7日以降については今後ということであるが、先日、休業の決定が遅かったという話がありました。5月7日以降に関してはいつまでに決定したいなど、目途があったら教えてください。

教育長

5月7日といってもそこにはゴールデンウィークが挟まるので、私としては遅くとも4月28日の火曜日だと思います。その後、29日は休みで30日、1日と平日になるが、一つの目途は4月28日と現時点では考えております。

BBC

どのような基準で判断しますか。

教育長

まず一つはその時点での県内の感染者の状況があります。地域ごとにどのようになっているか、感染経路判明の有無といった点。あとは、それに応じてどのような学習機会を提供していけるのかを検討したうえで対応したいと思っています。やはり校種別に違うと思います。小学校の低学年、高学年、中学校の1年生、2年生、3年生、高等学校の1年生、2年生、3年生、また養護学校を初めとする特別支援学校もあるので、それぞれ少し細かく検討する必要があると思っております。

読売新聞

県立図書館の休館についてについてお尋ねしたいと思います。知事は先日の会見で、市町の図書館と連携して臨時休業のあり方を考えたという発言があったと思います。現状では県立図書館は18日から5月6日まで休館ということになると思うが、その間の市町の図書館との連携の方法を教えていただきたいと思います。

教育長

県立図書館については、市町の図書館への貸し出しサービスを行っているので、市町の図書館の状況がどうであるかを考えなければならなりません。先週の土日であります4月11日、12日に県立図書館長が市町の主だった図書館の状況や意見を確認しました。そうすると休館するほうが良いという考えの図書館もあるが、地域によっては感染者も発生していないので、引き続き開館の方針であるといった様々な意見がございました。そういったことも踏まえながら、県立図書館をどうするかということを週明けに図書館とも話をさせていただきました。やはり、開館している図書館がある以上、市町の図書館を通じた貸し出しサービスは継続していくことを検討して、今回の決定にさせていただいたということです。特に、11日、12日に丁寧に聞いていこうということで取組を進めさせていただきました。

 読売新聞

それに関連して、現状開館している図書館というのはどこの市町になるのでしょうか。

教育長

刻一刻と変わっています。

図書館長

昨日18時時点での市町の状況を県で把握しております。7市1町が休館中、もしくは本日からの休館となっています。市町名を申し上げますと、大津市、彦根市、長浜市、近江八幡市、草津市、野洲市、多賀町、そして昨日の夜に発表になっていますが、栗東市が新たに公表されたところでございます。

 中日新聞

休校中の対応ですが、週1、2回登校して対応するとのことでしたが、その1、2回の登校日にどういうことをするのか詳しいことが決まっていればおうかがいしたいです。

教育長

学校によってさまざまで、例えば、健康状態の把握ということがあり、4月は学校によっては健康診断をやっており、例えばレントゲンを撮ったり心電図を取ったりすることがあります。これは、今後、再開した場合に運動や部活の関係もありますので、特に新入生などきちんとチェックしなければならないことです。できるだけ重ならないように、学年やクラスを分けてやるというのがひとつ、健康のための取組をやっています。

高校教育課長

学習については家庭学習の課題を配布し、またその課題の提出を求めまして、そこで簡単な解説や質問に対する回答や補足等をしているということです。

 中日新聞

メッセージの中で家庭学習プリントをインターネットで載せているということでしたが、それとは別で学習課題を学校のほうでも出しているということでしょうか。

教育長

小中学生については市町の教育委員会が様々な工夫をして取組をされています。全体として我々は色々なサイト、ホームページ等を通じて教材の提供をしています。今回ご紹介させていただいたのは県の総合教育センターが家庭学習用のプリントをダウンロードできるようにしているので利用してくださいということです。学校によってさまざまな取組の違いがあると思いますので、そこは子どもたちの様々な状況も含めて、様々なサイト等を提供することで様々な学びができるようにしようとしているということです。

朝日新聞

休校を判断される前にいくつかの自治体に問い合わせを行ったところ、保護者からの連絡があったようなことを聞いたのですが、県教育委員会のほうにはどれくらいの連絡、ご意見が寄せられたかわかりますか。

教育長

電話が高校教育課とか保健体育課にあったと思うのですが、私が聞いているのは1日に80から100件程度です。

朝日新聞

1日100件というのが、かける何日ですか。

教育長

我々が13日からの休校を発表したのが8日のことであるので、その直前6日、7日頃にそのくらいの件数がありました。

朝日新聞

合計200件くらいですか。

教育長

そうですね。それ以前にも数件あったと思いますが、件数は少なかったです。

朝日新聞

200件は、やはり当時は再開をする予定であったことから、休校にしてほしいという要望の電話でしたか。

教育長

そのような内容が多かったと聞いています。再開してほしいという内容の電話はなかった。再開すると我々が言っていたので、それに対して再開してほしいという電話はわざわざしてこられないと思うので、どちらかというと再開はやめてほしいという内容です。

朝日新聞

高校生のネットでの動きもあったが、そういった声は休校する判断への影響はあったのですか。

教育長

全くなかったということはないです。やはり声として寄せられており、1つの判断材料です。ただ一番大きいのは、やはりその時にも申し上げましたが、大津、草津のほうで、感染経路が特定できない感染症患者が出てきたということが、やはり一番大きな理由でございます。

朝日新聞

そのときにいろいろと取材していたのですが、再開を前提に各学校にはこういう風にしてくださいと、例えば学校を休んでも校長の判断で認める場合には欠席扱いにしないなどの細かいことをたくさんおっしゃっていたが、いざ休校という判断に関しては学校ごとではなくて、教育長や知事の判断になってしまうところに、現場がせっかく一生懸命にいろいろと考えて行動しているのに、やるやらないの判断は自分たちではできないというところに疑問を感じました。ですので現状として、不安を持っているということは認識している前提で、次に休校するかしないか、再開するかしないかという判断はできるだけ現場の先生たちや、保護者も含めた声を加味した上で判断していただいたほうが、苦渋の判断だとは思うが、やはり中には学びたいという人もいると思うので、そういう人が声を上げづらい雰囲気や空気感ができてしまうのもどうかというのが私の要望です。

教育長

わかりました。様々な声を聴きながら、判断をするように努めていきます。

京都新聞

決定の目途として4月28日とおっしゃったのは、5月7日以降休校にするのか、学校再開にするのかの判断の目途という意味でよろしいですか。

教育長

再開にするにしても、どんな形で再開するのかということがあると思います。一番望ましいのは通常の形の再開だと思いますが、通常の形の再開が難しいのであれば、次の対応として、どういった形で再開するのか、または休業だけどこういう取組をする、とか。そこは少し整理がいると思います。授業をどうするのかということもありますので、それを決めていきたいと思います。

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