令和6年12月23日(月曜日)午前10時から午前11時30分
県庁新館4階教育委員会室
公開 | 第42号 | 令和6年度滋賀県一般会計補正予算(第7号)のうち教育委員会所管の予算案に関する知事への意見に係る臨時代理の承認について | 教育総務課 |
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公開 | 第43号 | 令和6年度滋賀県一般会計補正予算(第8号)のうち教育委員会所管の予算案に関する知事への意見に係る臨時代理の承認について | 教育総務課 |
公開 | 第44号 | 滋賀県公立学校職員の給与等に関する条例の一部を改正する条例案に関する知事への意見に係る臨時代理の承認について | 教職員課 |
公開 | 第45号 | 滋賀県教育委員会における特殊の考慮を要する会計年度任用職員の給与に関する規定の一部改正について | 教職員課 |
公開 | 第46号 | 令和8年度滋賀県立高等学校入学者選抜の日程について | 高校教育課 |
公開 | 第47号 | 令和8年度滋賀県立特別支援学校入学者選考の日程について | 特別支援教育課 |
公開 | 第48号 | 令和7年度滋賀県立特別支援学校幼稚部および高等部の入学者の募集定員について | 特別支援教育課 |
公開 | ア | 滋賀県学校教育情報化推進計画に掲げる目標の達成状況(令和5年度)について | 教育ICT化推進室 |
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公開 | イ | 令和8年度(2026年度)滋賀県公立学校教員採用選考試験〔夏選考〕の日程について | 教職員課 |
公開 | ウ | 令和6年度第2回滋賀県いじめ問題対策連絡協議会について | 児童生徒室 |
公開 | エ | 令和6年度 全国体力・運動能力、運動習慣調査について | 保健体育課 |
●教育長職務代理者から開会の宣告があった。
●教育長職務代理者より出席者の確認があり、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第14条第3項の規定により、会議の成立が確認された。
●事務局から説明員の出欠について報告があった。
●教育長職務代理者から、本日の議題についてはすべて公開で審議すべきとの発議があり、全員異議なく了承された。また、審議の順番については、公開議案、報告事項の順で審議することが確認された。
●11月18日開催の定例教育委員会に係る会議録について、適正に記録されていることを確認し、承認された。
●教育長職務代理者から第44号議案「滋賀県立公立学校職員の給与等に関する条例の一部を改正する条例案に関する知事への意見に係る臨時代理の承認について」、事務局に説明を求める旨の発言があり、事務局から資料に基づき説明があった。
●主な質疑・意見
なし
●教育長職務代理者から第44号議案について採決する旨の発言があり、全員一致で可決された。
●教育長職務代理者から第45号議案「滋賀県教育委員会における特殊の考慮を要する会計年度任用職員の給与に関する規程の一部改正について」、事務局に説明を求める旨の発言があり、事務局から資料に基づき説明があった。
●主な質疑・意見
なし
●教育長職務代理者から第45号議案について採決する旨の発言があり、全員一致で可決された。
●教育長職務代理者から第42号議案「令和6年度滋賀県一般会計補正予算(第7号)のうち教育委員会所管の予算案に関する知事への意見に係る臨時代理の承認について」および第43号議案「令和6年度滋賀県一般会計補正予算(第8号)のうち教育委員会所管の予算案に関する知事への意見に係る臨時代理の承認について」の2議案について、事務局に一括して説明を求める旨の発言があり、事務局から資料に基づき説明があった。
●主な質疑・意見
(塚本委員)
建築工事等に関して、資材費が高騰していると思うが、その影響による増額か。
(駒井教育総務課長)
御指摘のとおり、建築単価が上がっていることに加え、人員の業務単価も上がっているなど、全体的に工事費が上がっている状況である。今回の補正予算で計上しているトイレ工事については、設計の中でそのような状況を充分に反映している。
(土井委員)
県立学校のトイレ整備事業は全体としてかなり進んでいると言ってよいか。
(駒井教育総務課長)
今回は特別支援学校のトイレ工事の前倒しであるが、特別支援学校については、この工事が進むと、残り1校がまだ設計に入れていない未着手校となる。県立高校も工事を進めているが、現時点でまだ設計に入れていない未着手校が7校あり、特別支援学校と県立高校の計8校が未着手校となる。これらの学校についても、着実に進めてまいりたい。
●教育長職務代理者から第42号議案および第43号議案について採決する旨の発言があり、全員一致で可決された。
●教育長職務代理者から第46号議案「令和8年度滋賀県立高等学校入学者選抜の日程について」、事務局に説明を求める旨の発言があり、事務局から資料に基づき説明があった。
●主な質疑・意見
なし
●教育長職務代理者から第46号議案について採決する旨の発言があり、全員一致で可決された。
●教育長職務代理者から第47号議案「令和8年度滋賀県立特別支援学校入学者選考の日程について」、事務局に説明を求める旨の発言があり、事務局から資料に基づき説明があった。
●主な質疑・意見
なし
●教育長職務代理者から第47号議案について採決する旨の発言があり、全員一致で可決された。
●教育長職務代理者から第48号議案「令和7年度滋賀県立特別支援学校幼稚部および高等部の入学者の募集定員について」、事務局に説明を求める旨の発言があり、事務局から資料に基づき説明があった。
●主な質疑・意見
なし
●教育長職務代理者から第48号議案について採決する旨の発言があり、全員一致で可決された。
●教育長職務代理者から報告事項ア「滋賀県学校教育情報化推進計画に掲げる目標の達成状況(令和5年度)について」、事務局に報告を求める旨の発言があり、事務局から資料に基づき説明があった。
●主な質疑・意見
(塚本委員)
推進計画1年目の状況が示されており、中には全国平均に届いていないところもあるが、着実に上昇の傾向にあるということから、努力していただいていることが伺える。他の都道府県の中で、数値が高くて平均を引き上げているようなところはあるのか。
(西村教育ICT化推進室長)
各都道府県の数値は把握しているが、どこが抜きんでているかなどは分析できていない。
(塚本委員)
ICTを有効に活用されているような先進事例があれば、情報収集し県内の各学校に共有していくことが大切だと思う。コロナ禍を経て、デジタル機器やICTの活用は急速に進んでいるが、そのような中でもデジタル疲れのような否定的な声が上がることもある。デジタルの活用や推進に関して、否定的な方向に進まないよう、力を入れていただきたい。
(西村教育ICT化推進室長)
他府県の好事例を取り入れていくべく、当室が中心となり情報収集し、県下の各学校、市町に共有してまいりたい。また、デジタル疲れに関しては、我々も学校訪問の際に情報担当の先生から、アプリやソフトが続々と出てくると、それに慣れたり、活用したりする点が負担になるというような御意見もいただくため、現場の教員の方々の状況も踏まえ、体制を考えていきたい。
(土井委員)
高い数値を示している都道府県を調査することは可能か。
(西村教育ICT化推進室長)
高い数値の自治体は分かるので、そのようなところがどのようなものを導入しているのか、どのような取組をしているのか確認していきたい。
(土井委員)
高い数値を示している都道府県については、分かり次第、教育委員にも共有してほしい。
(石井委員)
概要版の「学校における働き方改革と組織・体制」において、2項目掲げられているが、一つ目の項目は現状と課題について非常に的を射た内容になっていると思う。ICT化の推進に向かって前向きで攻める項目が沢山あり大変だと思うが、一方で、不登校の増加も関係し、教員不足で学校に余力がないことも報道されているので、ここは守りを固めるという発想で、ICTのメリットを最大限に生かして先生の空いている時間、個別に生徒の相手ができるような時間を作っていくにはどうしたら良いか検討してほしい。デジタルに関しては、先生よりも生徒の方が親和性が高いとの実態もあるだろうが、教員のデジタルに係る能力を上げ、多忙化の解消に向けて努力していただきたい。
(西村教育ICT化推進室長)
ICTを活用して多忙化の解消をすることは重要だと考えている。令和4年度から統合型教育支援システムを導入しており、システム上で、生徒の成績を付けたり、出欠を付けたりすることなどができるようになっている。統合型教育支援システムを導入するまでは、各担当がそれぞれのシステムを使っていたりしたが、まとめることにより情報担当教諭の負担を減らしている。現在も多忙化の解消に取り組んでいるところであるので、委員からの御指摘も踏まえ、今後も考えていきたい。
(石井委員)
さらなる取組に期待する。学習面でもICTを活用し、例えば生徒が繰り返し見ることのできる教材や、質問や相談に乗れるような基盤を作れば、物理的にも先生に時間が出来ると思う。是非様々な方面でICTを活用していただきたい。
(窪田委員)
概要版の5ページ目のグラフを見ていると、県内の特別支援学校における無線LANの整備率や、大型掲示板装置の整備率は全国平均と比べても高い割合であるが、活用面では他の校種等と比べると少し低い。ICTを活用するからこそできることも沢山あると思う一方で、特別支援学校の場合は、実際に触れることや、実際に自分たちが働くことなどのICTではできないことも大事にしていると考えられるので、あまり他の校種に比べて数値の低いところだけに囚われすぎる必要はないと個人的には思うが、一点質問したい。グラフの研修を受講した教員の割合について、特別支援学校は52%ということで、かなり低いと思うが、それは、全校種の先生方向けで特支の先生のニーズと合わない研修が多いからアクセスできないということなのか。それとも、特支の先生向けの研修もしているが、なかなかそこに先生方が来られないという状況なのか。
(西村教育ICT化推進室長)
研修の受講率について細かな分析はできていないが、ICTの活用に係る研修は総合教育センターを中心にしていただいており、基本的な情報セキュリティや情報モラル、教育データなどの利活用に関する研修も開催している。また、ICTの活用については、一人一台端末の効果的な活用を意識した取組もセンターで行っているところなので、是非、研修を活用し、能力を伸ばしてほしい。
(窪田委員)
ICTを使っていくうえでの最低限のモラルも含め、リテラシーも含め、当然必要な研修だと思うので、特支の先生方も自分事としてしっかり受講していけるよう工夫していただきたい。ICTを授業づくりの中で生かそうとなると、小中高の一人一台端末の使い方と、特別支援学校の子どもたちの使い方は、勝手も違ったりすると思うので、折角、研修の案内をいただいても、特支は対象ではないと捉えられてしまう可能性も否定できない。今後の取組に研修のことが触れられているが、特別支援教育の先生方に積極的に出席していただけるよう、取り組んで欲しい。
(左谷特別支援教育課長)
委員がおっしゃったように、特別支援学校に通う子どもたちの障害の種別、程度によってICTの効果的な使い方が異なってくるので、ICTを使うことが少ない学級もみられるが、使わないにしろ、まずは、基本を押さえた上で、場面に応じたICTの活用を促していきたい。希望制の研修ではなく、悉皆で何度も研修をする先進県もあると伺っており、そのようなことも参考にしながら、特別支援学校に応じた研修の内容の充実も併せてお願いしながら、まずは基本的な資質能力を高めていきたいと思う。
(土井委員)
統計の見方について二点伺いたい。通し番号2ページ指標1「前年度にICT機器を活用した授業を1クラス当たりほぼ毎日行った割合」について、これは学校単位で回答されているのか。もう一点は、通し番号5ページ概要版に普通教室の無線LAN整備率のグラフが出ているが、教室単位で数えているのか、学校の数で数えているのか、教えて欲しい。
(西村教育ICT化推進室長)
一点目の指標1の割合については、学校単位である。二点目の無線LANの整備率については、普通教室の教室数で数えている。
(土井委員)
92.0%の数字が学校単位であれば、活用できていない学校は1、2校ほどなので、重点的に対応対応願いたい。
●教育長職務代理者から報告事項イ「令和8年度(2026年度)滋賀県公立学校教員採用選考試験〔夏選考〕の日程について」、事務局に報告を求める旨の発言があり、事務局から資料に基づき説明があった。
●主な質疑・意見
(土井委員)
試験日程の早期化について、結果としてあまり効果がでなかったということであるが、その理由を現段階でどのように考えているか。
(太田教職員課長)
受験者数は若干減っており、少子化の影響で子どもが減っていることを考えると減り幅は少なかったのではないかと思うが、期待した数字には届かなかった。他の近畿府県の来年度の状況としては、例年通り、本件より1日早い日程で実施するところが多いが、滋賀県としても併願してもらうことによってより多くの方に受験していただきたいと考えている。
●教育長職務代理者から報告事項ウ「令和6年度第2回滋賀県いじめ問題対策連絡協議会について」、事務局に報告を求める旨の発言があり、事務局から資料に基づき説明があった。
●主な質疑・意見
(塚本委員)
メッセージの中にある「一緒に考えさせてください」という言葉や、「一人ではありません」という寄り添いの言葉は、読んだ方にとっても安心できるようなメッセージとして伝わるのではないかと思った。いじめが根絶できれば良いが、残念ながら、実現が難しい現実もある。いじめが発生してしまう原因は様々だと思うが、社会の姿が学校の教室にも反映されているのではないかと感じる。当事者の方は、大変しんどい思いをされていて、寄り添う姿勢は大切だが、なかなかそのような文面で受け取れないこともあるだろう。寄り添う姿勢が届くような取組も必要だと思うので、お願いしたい。
(北村児童生徒室主幹)
12月22日付けで学校に配布をしているこのメッセージは、教育委員会としては、まずは学校の先生がしっかり読んで、先生が子どもたちの声を聞けるよう取組を進めていきたいと考えている。また、温かい言葉がけや、寄り添う姿勢を大切にする取組も発信していきたいと思う。
(土井委員)
認知件数が多くなってきているのは、いじめについて感度が高くなっている結果であるということが従来から言われており、その件数は少し横ばいにはなってきているが、高止まりの状況である。他の事故案件でも、事故を報告しなさいと言うとなかなか報告が挙がってこないので、インシデントとして挙げさせたうえで、事故に当たるかどうかを認定している例がある。最初からいじめだと言うと訴える方も訴えにくいので、学校の中で、あるいは教室の中で、様々なトラブルや人間関係に関するインシデントがあれば早めに言って欲しいということで進めていただくのが良いと思う。資料後半の資料記述には、早期対応ができるシステムを整えて欲しいと記載されているが、最も早い段階で然るべき対応をしないと、問題がこじれてからでは厳しいこともあると思うので、御検討いただきたい。
●教育長職務代理者から報告事項エ「令和6年度 全国体力・運動能力、運動習慣調査について」、事務局に報告を求める旨の発言があり、事務局から資料に基づき説明があった。
●主な質疑・意見
(塚本委員)
今後の取組、授業改善の中に、児童生徒自身が「わかった」「できた」を実感することとあり、非常に大切なことであろうとは思いつつ、どうしても運動が苦手なお子さんもいらっしゃる。そのため、先生方が子どもたちに、このような能力を身に付けて欲しい、できると実感してほしいと思われる気持ちも分かるが、やはり個別最適な指導が必要で、無理をさせてしまうと、逆に学校に行きづらくなったりすることもあると思うので、現場では配慮しながら指導を進めていただきたい。
(土井委員)
基本的に小学校のほうが良くない数値であり、色々な要因はあるのだろうと推察するが、今のところどのように分析しているのか。
(安井保健体育課長)
順位的には小学校女子は最下位ということもあり、小学校で数値が良くない要因についてはまだ調査中であるが、コロナ禍において、子どもたちの体を動かす機会が減ったというのが結果に大きく出ているのではないかと思う。塚本委員から御指摘いただいた趣旨も踏まえ、現場の先生方には児童生徒自身がそれぞれ「わかった」「できた」と実感できるような授業づくりについて協力いただけるよう、取組を進めてまいりたい。
●教育長職務代理者から、本日の議事が全て終了した旨の発言があり、閉会の宣告があった。