県教育委員会では、教育委員が、県内の学校・園や教育関係機関、社会教育施設等を訪問し、子どもたちの学習状況や施設等を視察するとともに、教職員など関係者の皆さんとの対談をとおして、地域の教育事情を的確に把握するため、「ふれあい教育対談」を実施しています。
東近江市教育委員会においては、学校部活動が子どもたちの心身の成長と豊かな人間性の形成を図る上で大変有効な教育活動であることを踏まえ、地域や中学校の保護者に部活動指導員を募集したり、中学生を募集対象にしているスポーツ少年団を紹介したりするなど、指導者や生徒の活動の場の確保を地道に行われる取組をお聞きし、今後の部活動地域連携について考えました。
東近江市では学校教育課、生涯学習課、スポーツ課の3課が協力し、子どもの健やかな成長やスポーツ文化に親しむ学びを最優先に考えて部活動の地域連携を進めておられます。
日野中学校における読書への興味関心を高め、深く幅広い知識や豊かな感性を培うための朝読書に、読み語りを取り入れたり、国語の時間を利用した読書活動を取り入れたりするなど学校司書が常駐している利点を活かした取組や地域未来塾として生徒が主体的な学びの場として学校図書館を活用される取組を見聞し、今後の学校図書館の活用と読書活動の推進について対談しました。
日野中学校は日野町唯一の中学校で読書活動の推進にあたり、朝の10分読書活動の日野タイムや地域の方による読み聞かせなどを実施されています。図書室には司書が常駐し、生徒の声を活かした蔵書を心がけておられます。ガラス張りで、明るくぬくもりが感じられる空間。また図書室を利用した放課後学習会を部活動のない水曜日に「地域未来塾」として実施されています。
令和5年度より、アグリイノベーション・ハイスクール事業の指定校として、地域の農業関連団体と協働しながら、農業経営に係る見方・考え方を学び、地域の課題解決に向けて主体的に活動し、「農」の力で魅力ある街づくりに寄与する人材の育成に取り組む特色ある教育活動を見聞し、地域の農業関連団体等との協働になる学びの充実や県立高等学校の魅力化について考えました。
園芸科3年生に対談に参加していただきました。高校生が考える琵琶湖保全をテーマとして、世界農業遺産に認定された「びわ湖システム」の学習で知った外来魚の有効活用について発表を聞きました。駆除した外来魚を肥料として数種類の野菜を栽培した結果、肥料価値が高いことが報告され、学びを深めるために専門家に直接、お話を聞いたり、県外の高校生と交流したりといった農業高校ならではの魅力についてお話を聞きました。
各課室の指導主事が現在およびこれまでの学校現場および教育行政職の中で感じた課題や望まれる取組に関して、県教育委員と指導主事がテーマ別の対談を行うことで、子どもたちの学ぶ力の育成の方向性や、これからの本県の教育施策の基本的な方向性について考える機会としました。
3人のSCを学年ごとに基本配置し、学年の不登校担当と連携したカウンセリング計画によって、コンサルテーションを充実させながら不登校生徒を支援し、また学区の小学校へSCを派遣してカウンセリングの充実を図っている彦根市立東中学校の取組を見聞し、今後の不登校児童生徒の支援の在り方について対談しました。
彦根市立東中学校の不登校対策基本方針では「長期欠席生徒は命の最前線にいる」ということを全教職員で共有し、生徒との信頼関係、保護者との連携、教員間の協力。それぞれの3つのパイプの構築とSCの専門的な知識やアドバイスの活用を柱として不登校生徒に対する取り組みを進めておられます。
社会福祉法人パレット・ミルにおける利用者が取り組む、自立した日常生活または社会生活を営めるような生産活動や、就労に必要な知識や能力の向上のための訓練等を見聞し、就労支援施設の実態を把握するとともに、就労を見据えた今後の特別支援教育について対談しました。
ハンディのある利用者の方の自立のために工賃の最低賃金水準を目指し、様々な生産活動の機会の提供や、就労に必要な知識・能力の向上のために必要な訓練等に取り組まれています。就労支援事業所カラフルの電装関係の導線検査やケーブルカットの作業等様々な現場を見学しました。どの作業場にも誰もが作業しやすくなる支援や工夫が見られました。