ほ場で主要害虫を見分けるために
幼虫が葉をかすり状に食害する。6月の気温が低く、曇雨天が続くと多発する。被害葉率20%以上か被害株率50%以上の場合は防除する。
6月以降、成虫・幼虫が葉を食害する。止葉展開期以降の食害は、収量・品質に影響する。幼虫は、ほ場の周辺から侵入するので額縁防除する。
中干し後に水田に侵入し、株元を吸汁加害し芯枯れを引き起こす。被害はほ場周辺から始まる。本田への侵入が終わる6月下旬~7月上旬に防除する。
田植え直後から成虫が葉を葉脈に沿って食害する。6月上旬以降は、幼虫が根を食害する。堤防や竹ヤブなどの越冬地の周辺は多発する。発生が多い地域では育苗箱施薬する。本田で成虫の発生が多い場合は、被害初期に額縁防除する。
幼虫が茎の内部を食害し芯枯れを引き起こす。年に2回発生し、6月下旬と8月中旬に被害がでる。発生が多い地域では育苗箱施薬する。本田で被害株率10%以上の場合は防除する。
畦畔や雑草地で増殖し、イネが出穂すると本田へ侵入する。斑点米カメムシ類が穂を吸汁加害すると、斑点米が生じ検査等級が下がる。イネの出穂2~3週間前と出穂期の2回草刈りが有効である。カスミカメ類の多い場合は乳熟期頃に、他のカメムシ類が多い場合は糊熟期頃に防除する。
7月以降、成虫が海外から飛来する。7月上旬までに飛来した場合、吸汁加害により「坪枯れ」が生じる。病害虫防除所が発表する発生予察情報に注意する。
イネを吸汁加害する。出穂後に多発した場合はスス病も発生し、登熟不良となる。また、黄萎病を媒介する。黄萎病刈株再生芽の発生が多いほ場では育苗箱施薬する。