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ふれあいプラスワン

同和問題啓発強調月間特集

考えてみませんか、人権の大切さ (広報誌滋賀プラスワン 令和4年(2022年)9・10月号 vol.199)

~ 令和3年度「人権に関する県民意識調査」の結果から ~

滋賀県では、「滋賀県人権尊重の社会づくり条例」に基づき、人権が尊重される社会の実現に向けて、様々な施策を進めています。5年ごとに実施している「人権に関する県民意識調査」の令和3年度の結果がまとまりましたので、ご紹介します。今一度、みんなで人権の大切さについて考えてみましょう。

令和3年度人権に関する県民意識調査の結果について

調査の概要(調査は5年に1回実施)

調査期間
令和3年(2021年)9月22日〜10月31日

調査対象
県内に在住する18歳以上の方3,000人(外国人住民を含む)

回収率
52.0%

Q1 あなたは、今の滋賀県が「人権が尊重される社会」になっていると思いますか?

そう思う7.8%
どちらかといえばそう思う48.5%
どちらかといえばそう思わない16.1%
そうは思わない7.1%
わからない19.4%
無回答1.2%

「そう思う」「どちらかといえばそう思う」を合わせると56.3%、半数を超えています。これまでの人権に関する教育や啓発が浸透し、成果が出てきていると考えられます。

さらに「人権が尊重されている」と思える社会になるように、みんなで努力するのだー!
滋賀県 人権啓発キャラクター ジンケンダー

Q2 あなたは、ここ5年以内で差別や人権侵害を受けたことがありますか?

ある11.9%
ない87.0%
無回答1.1%

Q 「ある」と回答した人に質問 差別や人権侵害を受けた時に、どのような対応をされましたか?(複数回答可)

相手に抗議した24.7%
身近な人に相談した40.3%
職場や学校の
相談窓口に相談した7.5%
弁護士に相談した3.8%
行政等の窓口に
相談した13.4%
滋賀県人権センターや
NPO等の民間団体に相談した3.2%
何もしなかった32.3%
その他15.1%
無回答1.6%

差別や人権侵害を受けたことが「ある」と回答した人は11.9%でした。

その時の対応をたずねると、約3割の人は「何もしなかった」と回答しています。

県内にはいろいろな相談窓口があるので、差別や人権侵害を受けたら、一人で悩まず相談してほしいのだー!
人権相談窓口のご案内
人権相談窓口
▲その他の相談窓口はこちら

法務局 全国共通人権相談ダイヤル

TEL 0570-003-110(最寄りの法務局または支局につながります)
受付時間 平日 8:30~17:15(祝日、年末年始等を除く)

(公財)滋賀県人権センター 人権相談室

TEL 077-527-3885
受付時間 月・火・水・金 10:00~12:00 / 13:00~16:00
(祝日、年末年始等を除く)

Q3 同和問題のことなど口に出さず、そっとしておけば、「差別は自然になくなる」という考え方について、あなたはどう思いますか?

そう思う15.7%
どちらかといえば
そう思う19.3%
どちらかといえば
そうは思わない16.1%
そうは思わない32.4%
わからない13.9%
無回答2.6%

「そう思う」「どちらかといえばそう思う」を合わせると35.0%でした。

しかし、同和問題について何も知らずに誤った情報に接すると、その情報をそのまま信じてしまい、結果として差別を温存することにつながります。

同和問題の解決のために、正しく学び、差別を許さない社会をつくっていくのだー!

「寝た子を起こすな」はなぜいけないの?

同和問題啓発冊子「こころのいずみへ」
同和問題について詳しく知りたい方はこちら (啓発冊子「こころのいずみへ」)

「寝た子を起こすな(そっとしておけば差別は自然になくなる)」という考え方は、実際に差別を受けている人に我慢を強いるものです。

また、ネット上には差別を助長する書き込みがあり、そうした情報に接した人が書き込みを鵜呑みにすることで、結果的に差別をする側になってしまう可能性があります。

Q4 「人権が尊重される社会」の実現に向けて、あなたの思いに近いものはどれですか?

令和3年度
なりゆきにまかせる21.3%
誰かしかるべき人が
実現すればよい11.0%
自分も実現に向けて
努力したい39.3%
その他2.8%
特に考えていない23.1%
無回答2.6%

平成28年度
なりゆきにまかせる22.9%
誰かしかるべき人が
実現すればよい8.0%
自分も実現に向けて
努力したい39.4%
その他2.9%
特に考えていない26.4%
無回答0.4%

平成23年度
なりゆきにまかせる17.9%
誰かしかるべき人が
実現すればよい8.1%
自分も実現に向けて
努力したい47.2%
その他2.8%
特に考えていない18.8%
無回答5.2%

「自分も実現に向けて努力したい」と回答した人の割合は39.3%であり、過去の調査と同様、最も高くなりました。

「自分も頑張ろう」と思っている人がたくさんいるのだー!これからも、一人ひとりができることを考えてほしいのだー!

9月は同和問題啓発強調月間です

県および市町では、昭和60年(1985年)から毎年9月を「同和問題啓発強調月間」と定め、啓発イベントや街頭啓発など、様々な啓発活動を行っています。皆さんもこの機会に同和問題への理解を深め、差別の解消に向けて、できることから始めてみませんか。

お問合せ
県庁人権施策推進課
電話番号:077-528-3533
FAX番号:077-528-4852
メールアドレス:[email protected]