甲賀市の伝承・言い伝え

【雨は止んでからの方が怖い】

 雨が止んでも、絶対に川に行ってはいけない。上流のどこかで雨が降っているかもしれないし、どこかで堰き止められていた水が、一気に流れてくるかもしれない。
 雨が降っている時よりも、その後の方が危ない。気をつけないといけない。

【水は田畑から来る】

 大水の時は、土のうを積んだ。川原の近くだけでなく、川原とは反対側の山・田畑側にも土のうを積んだ。
 家よりも高いところに田畑があるため、大水になると、山や田畑から水が流れてきた。川からあふれる水だけでなく、山や田畑から流れてくる水にも注意していた。

【千歳橋の上】

 野尻で危ない場所は、千歳橋の上流あたり。
 川が大きく蛇行している部分であるため、千歳橋の左岸側に水がきつくあたる。千歳橋は、コンクリート製の橋なので、大水になっても流れることはなかった。