現在の位置 ホーム > 県政情報 > 広報 > 広報レポート > 広報レポートアーカイブ > 令和8年5月広報レポート > 10年ぶりの催行!県選択無形民俗文化財・油日の「奴振」

ページID:24226

更新日:2026年5月7日

ここから本文です。

10年ぶりの催行!県選択無形民俗文化財・油日の「奴振」

御旅所での振込みのようす

御旅所での振込みの様子(鋏箱奴(はさんばこやっこ)・毛槍奴(けやりやっこ))

油日神社(甲賀市)の例大祭において、「上野頭」により5年に一度奉納される滋賀県選択無形民俗文化財・奴振(やっこふり)が10年ぶりに奉納された。

前回5年前は新型コロナウイルス感染拡大の影響により延期されていたため、実に10年ぶりの開催となった。

列の先頭を行く御神輿

長持奴(ながもちやっこ)

油日の「奴振(やっこふり)」は5月1日、油日神社の例大祭において、「上野頭(うえのどう)」により5年に一度奉納される行事であり、滋賀県選択無形民俗文化財となっています。

奴振は、頭殿(とうどう)と呼ばれる祭主に従う供の行列で、長持奴(ながもちやっこ)、鋏箱奴(はさんばこやっこ)、毛槍奴(けやりやっこ)などで構成される供連れの総勢100人以上が参加します。

華やかな衣装をまとい、威勢の良い歌と独特の振付を披露しながら集落を一日練り歩くのが特徴です。

この行事は、平安中期の天元年間(978~983)、勅使(ちょくし)橘敏保(たちばなのとしやす)の社参行列を起源とすると伝わりますが、その形は室町時代に整えられたと思われます。

当時、油日地域を支配した甲賀侍衆が、祭礼に際して自ら定めた祭主のもとに領民を動員して行列を組むという、きわめて政治性の高い侍層主体の祭りがその起源であったと考えられています。

その伝統を受け継いだ江戸時代の甲賀侍衆の子孫によって奴行列が加えられ、現在のような形態になったとされます。さながら「動く由緒書」として機能していたとも考えられます。

奴振が5年に一度奉納される理由

なお、本来は現在の上野頭に加え、高野頭、相模頭、佐治頭、岩室頭の五頭が1年ごとに頭殿を出したと伝えますが、明治初年ごろまでに廃止され、上野頭のみが現在に続いています。奴振が5年に一度のみ行われるのは、そうした歴史的経緯を反映したものです。

油日神社(あぶらひじんじゃ)

油日神社楼門

草創は古く、聖徳太子といわれている。油日岳山頂の「岳大明神」の奥宮と、それに対する里宮が油日神社。甲賀の総社と敬われるとともに、油の火の神として、全国の油業界の信仰を集めている。本殿、楼門および回廊、拝殿は重要文化財。

近年はロケ地としても数多く利用されており、最近では、ドラマ「ちるらん」、映画「侍タイムスリッパー」のほか連続テレビ小説「ブギウギ」などのロケ地となっている。

所在地:甲賀市甲賀町油日1042

交通:JR油日駅から徒歩30分

このページを見た人はこんなページも見ています。

このページの内容にどのくらい満足しましたか?

このページの内容にどのくらい満足しましたか?

同じ分類から探す