国内マーケットの縮小により、「近江の茶」のオーガニック栽培を推進し輸出に取り組んでいますが、農業者個々の取組であり大ロットの輸出需要には応えられておらず、競争力のある商品が求められています。また昨今では硝化抑制剤入り化学肥料の投入やバイオ炭施用によるJ クレジット認証の取引のほか、温室効果ガス削減に貢献する農作物が消費者に選ばれるよう「見える化」されるなど、グリーン購入法に基づく国等の環境物品等の調達基本方針への位置付けとともに輸出促進やインバウンド向けに英語版ラベルも始まっています。
一方で、近年は夏に収穫する二番茶では価格下落が大きく、昨今の生産資材の高騰や燃油価格の高止まりと相まって、茶農家の経営を圧迫しており、県内茶農家の経営改善につながる技術開発が求められています。
そこで、一番茶および秋番茶の年2回収穫による、生産資材や燃料等を削減する低投入型オーガニック茶等栽培体系の技術確立を行い、生産コスト等の評価を行う。あわせて、環境負荷削減に結びつく温室効果ガス排出量の評価(見える化)を行い、特色ある茶の生産につなげていきます。
1.施肥と病害虫防除の改善による低投入型オーガニック茶等生産技術の確立
2.低投入型オーガニック茶等栽培体系の温室効果ガス排出量の評価、生産コスト等の評価
これまで、大規模経営体における作業の効率化を実現するため、ほ場センサーのリアルタイムデータを利用した露地栽培における各種予測・推定技術の開発に取り組んできました。
本研究では、上記に加えて適応性品種や栽培管理方法(被覆など)に応じた一番茶生育予測技術や、害虫発生予測技術の開発に取り組んでいます。さらに、リモートで運用できるシステムの実装による実用性、経済性を明らかにし、システムを活用した栽培体系の導入効果を検証しています。
1.リアルタイムデータを利用した一番茶生育予測技術の高度化
2.リアルタイムデータを利用した害虫発生予測
3.生産現場への実装による予測精度の検証と活用技術の実証
1.バイオ炭施用が土壌の理化学性と茶樹生育に及ぼす影響調査
2.バイオ炭の施用がN₂O発生量に及ぼす影響調査