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第1回滋賀ぐらしチャンネル~20代女子の移住 對馬さん編~

滋賀に移住したいなと思っている人にまず見てほしい動画「滋賀ぐらしチャンネル」。進行役のきたがわさんとばばちゃんが、実際に滋賀へ移住した先輩たちに、「仕事ってどうやって探せばいいの?」「移住ってどれくらいお金がかかるの?」など、気になる移住生活のリアルな実態を探ります。
結構突っ込んだ話まで、いろいろとぶっちゃけて聞いていく「滋賀ぐらしチャンネル」。第1回のゲストは、20代で東京から長浜へ移住した對馬 佳菜子(つしま かなこ)さんです。


 

若いうちに好きなことに没頭できる環境へ

きたがわさん:はい、こちら長浜に来ております。1人目の移住者の方は對馬さんです。

對馬さん:はい、よろしくお願いしま~す!

ばばちゃん:對馬さんは20代女子で移住を決めたということで、「暮らし、不安なんじゃないかな?」「お金とかどうやったんやろ?」というのを今日はどんどん聞いていきたいと思います。よろしくお願いします。
まずは、そもそも移住を決めた大きなきっかけはあったんですか?

對馬さん:元々東京で暮らしていたのですが、すごく東京を使いきれてないなというか・・・。

ばばちゃん:使いきれてない?

對馬さん:便利なんですけど、その便利さを私はそんなに必要としていなかったんですね。
例えば、電車が5分に1本来ればいいかと言うと、別に20分に1本でいいなとか。そういうところがあって「なんか違うな
・・・」とずっと思っていましたし、「何のために生きてるのかな・・・」「生きてる時間の中でこの仕事は捧げるべきものなのかな?」とか、もやもやしていた感じですね。

ばばちゃん:東京での生活のもやもやがつのるなかで、移住先は日本全国いっぱいありますが、どうして長浜を選んだんですか?

對馬さん:長浜、さらには滋賀県が大学生の時から大好きで!

きたがわさん:地元は東京ですよね?


 

對馬さん:そうです。出身は東京なんですけど大の仏像好きで、奈良とか京都とかに遊びに行ってたんです。それで知り合いから「滋賀県めっちゃいいよ!」と紹介されて行ってみたら、仏像もすごくよかったですし、守ってる地元の方々もすごく良くて、しかも食べ物もめっちゃおいしいし、景色もいい!「あっ!滋賀すごい!ポテンシャルすごいぞ!」みたいな。

きたがわさん:いいこと言ってくれるやん!

對馬さん:「めっちゃおもろい!」これを掘り起こしたら面白いなと思って。自分の中で、遊びに行くところっていうより、こういうところで暮らしてみたら面白くなるんじゃないかなと思いだして。ずっとそう思いながらも、東京で会社に就職して、なにかスキルになるかなと働いていました。
前の会社にはすごくいい経験はさせてもらったし、会社で得られることっていっぱいあるけど、結局現地へ行って体当たりでぶつかっていったほうが早いし、好きなことに特化したことができるなと思って。
もう早いとこ会社をやめて向こうに行ってやってみようと。仕事は別のことしながら、村のおじさんたちと仏像に関わることをしたいと思って来ました。

きたがわさん:まずはもう飛び込んじゃえみたいな感じですね。


 

對馬さん:「まずはもう行ってしまえ~。若いしいいや~!」みたいな感じですね。
働いていくなかで、女性って結婚とか子育てとかいろいろ考えると、自由な時間のタイムリミットがあるじゃないですか。30歳になったらとか、子供を生みたかったら考え始めなきゃとか。その時に自分が東京にいたら、そのまま東京で暮らしていくと思うと、20代の自由な時間がある内に移住する決断をしなきゃって思いました。

きたがわさん:焦りというか、早く移住したいという気持ちは結構あったんですね。

對馬さん:経験を積んでからって最初は思ってたんですけど、それよりまず時間がある内に行かなきゃっていう感じですね。

ばばちゃん:思いきって踏み込んでみたって感じですね。


 

まずは住まい!ウェブ検索で東京から家探し

ばばちゃん:移住するとなると住むところが必要になりますが、家探しはどういう風にしてたんですか。

對馬さん:ぶっちゃけ、通勤中にSUUMO検索。

ばばちゃん:(笑)まずそこからですよね。

對馬さん:移住っていうと「古民家に入らなきゃいけない」「田舎暮らし・・・」「野原があって・・・?」みたいなイメージを持つかもしれないですけど。

きたがわさん:賃貸もいっぱいありますからね。

對馬さん:そう!だから最初から田舎に入るよりは「滋賀県ってこういうところなんだ」「長浜ってこういうところなんだ」って知ってから、好きな地域に行くのもありなんじゃないかな。

きたがわさん:じゃ、最初はハイツとかで、一人暮らしされてたんですか。

對馬さん:そうですね。最初はアパートに入ってました。

ばばちゃん:とりあえず始めの段階としては、賃貸物件を借りるのがお手軽で一歩踏み出しやすそうですね。


 

自分にできることをするうちに、フリーランスとして働くように

ばばちゃん:移住するにあたって仕事やお金も不安だと思うんですけど、對馬さんはどんな仕事をされてますか。

對馬さん:最初に滋賀県に来たときは、総務省の地域おこし協力隊というもので3年の任期で来たんですけど、3年しかない状態なので、その間に何とかして自分が食べていけるようにならなきゃいけない。私の場合は文章を書くこととかPRが得意だったので、そこからまずやってみようと思ったんですよね。

きたがわさん:はじめはライターの仕事とかをしていたということですか。

對馬さん:そうですね。結構、滋賀県とか長浜市ってライティングの仕事があるので。

きたがわさん:大前提として独立というか、フリーランスでやろうと決めてたんですか?

對馬さん:来たときは実は普通に会社に就職しようと思っていました。正直、自分が独立できるとは思っていませんでした。ただ、色んなことをやっていくなかで、仏像に関わるとか地元の文化を残すことに時間をかけたいとなると、やっぱり仕事にしていかないと難しいなと。


 

對馬さん:徐々にそういう仕事を増やすとか色んな方と知り合っていく中で、「こんなことやってみない?」とか、逆に「こういうことやってみたいんですけどどうですか?」っていう風に自分から言って仕事をもらっていました。

きたがわさん:フリーランスになろうと思ってやっているというよりは、やりたいことをやっていくためにちょっとずつ時間を自分で作り始めてきたってことですよね。

對馬さん:周りの人からは「そんなん仕事にならんで」ってよく言われてたんですけど、気がつけばそれが仕事になっていくっていうのが面白いなと思いました。

ばばちゃん:始めから大きな活動ではなく、自分ができることをちょっとずつやってきて知り合いが広がった結果が、色んな方と繋がったり、新聞に出たりという風に繋がってきたのかなと思いましたね。


 

ダメならやり直せばいい。20代の移住だからできること

ばばちゃん:はい、ということで20代女子の移住をテーマにお話を伺わせていただいたのですが、移住に悩む20代女子にメッセージを伝えるとしたら、なにを伝えますか?

對馬さん:すごく思うのは、悩んでいても絶対に解決しないので、まずはちょっとでも不安に思っていることをやってみる。

きたがわさん:行動する。

對馬さん:そういうことですね。たとえば暮らし、住まいだったらまずSUUMO見てみる。

きたがわさん:SUUMO(笑)。

對馬さん:まず調べてみる。あとは、「同じように女の人で移住してる人っているのかな?」とか、「どんな人が移住してるのかな?」とか調べてみて、シミュレーションしてみるのもありかなと思いますよね。

きたがわさん:最近お試しできる12日の体験ツアーとかもありますからね。

ばばちゃん:まず知るきっかけが、ちょっとずつあるのは嬉しいことですよね。

對馬さん:地域の方と触れ合ってみることが1番大事かなって思うので。「お試しツアーとか行ったら住まないといけないんじゃないか・・・」って考えるかなと思うんですけど、友達の家に行くような感じで行っていいんじゃないかなと思います。
「移住してみて合わなかったらどうしよう
・・・」とかあると思うんですけど、それは東京都内に引っ越した時と一緒で、この地域や町に合わなかったってなったらみんな引っ越しするじゃないですか。

きたがわさん:あかんかったら、やめたらいい。

對馬さん:そう、あかんかったらやめたらいいですし、滋賀が好きなんだったら長浜は合わなかったけど彦根は合うかもしれないとか、大津に行ってみようかなとか。意外と田舎の方が合ったのかもしれないとか。深く考えずにまず動いてみて、暮らしてみることで、合うな、合わないなとかわかるんじゃないかなと思います。


 

移住を成功させる秘訣は、2回目のランチ

ばばちゃん:最後に「これだけはやっておいた方がいい」「これをやったら移住が楽しくなった」という移住の秘訣とかポイントを教えてほしいです。

對馬さん:色んなイベントに行くとか、はじめましての人に1回お会いして終わりじゃなくて、ちょっとこの人合うなとかプライベートな話もできたなと思ったら、2回目のランチ!

きたがわさん:おー!自分から誘うんですか?

對馬さん:誘います。それで、ランチの時に「こっちの暮らしについてとかルールとかよくわかんないんですけど・・・」って聞いてみると、いっぱい教えてくれます。

きたがわさん:最初は勇気がいるけど、地元の人も「ご飯いきましょ」と言われたら全然喜んで!ぐらいの感じなんですね。

對馬さん:そうなんですよ。

きたがわさん:ご飯誘ったら噛みつかれるわけじゃないですからね(笑)。

對馬さん:私も逆に「誘ってほしいな~」と思ったりもします。

きたがわさん:そういうものですよね。

ばばちゃん:頼られると嬉しいですよね。


 

對馬さん:お互いに「誘ってほしい」みたいになってるから、移住した時は自分から声をかけにくいかもしれないですけど、勇気を出してみて、割と話せそうな人をとりあえず誘って会ってみる。「こんな人に会いたい」とか「こんなこと好きなんです」って言うと、「だったらあの子がいいわよ」とか「どこどこのお母さん素敵よ」とか「じゃあそこで料理教室に行こう」とか、そういうところから広がっていく。

ばばちゃん:どんどん広がっていくんですね。

きたがわさん:對馬さんの話を聞いて、移住って結構気軽にできるんだなって思わせてくれるような、そんな時間だったなと思います。
ということで、滋賀ぐらしチャンネル第1回は對馬 佳菜子さんにご登場いただきました。對馬さん、どうもありがとうございました。

對馬さん・ばばちゃん:ありがとうございました!