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更新日:2026年9月24日

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令和7年度試験研究

 黒毛和種

1.育成牛試験

国際情勢や輸送コスト上昇を受け、輸入飼料の価格高騰が進んでおり、国産飼料への転換が求められています。和牛子牛の育成期には発育を安定させるために、品質が安定している輸入乾草を用いることが一般的となっており、自給できる国産飼料を活用した給与方法の確立が期待されています。

そこで、和牛子牛に輸入乾草の代わりとして稲発酵粗飼料(稲ホールクロップサイレージ(稲WCS):刈り取った稲全体を適切なサイズに切断し、乳酸発酵させた飼料)を給与し、発育や飼料摂取量、血液性状に及ぼす影響を調査することで、輸入乾草と同等の発育を実現できる給与方法の確立を目指しています。

子牛wcs

稲WCSを食べる育成牛

2.肥育牛試験

近年、食肉市場では、脂肪交雑(サシ)が多い牛肉だけでなく、脂肪交雑が適度で、脂のくちどけや風味が良い牛肉が求められています。脂のくちどけや風味は、脂肪中に含まれる一価不飽和脂肪酸(MUFA)の影響を受けるとされています。MUFAの一種であるオレイン酸を多く含むライスオイルを給与することで、MUFAの割合が高い牛肉を生産する技術の確立を目指しています。

肥育食事中

濃厚飼料を食べる肥育牛

 


jikyurituhiiku滋賀県内で肉用牛に給与している肥育飼料のほとんどを輸入に頼っており、飼料価格の高騰が肥育農家の経営を圧迫しています。飼料費の増加を緩和するため、食料製造の副産物である豆腐粕や、国産木材由来のクラフトパルプ(木材チップを脱リグニン処理して得られる消化率の高い繊維)を肥育飼料として黒毛和種肥育牛に給与する方法を検討しており、飼料自給率の向上および安定した肉用牛生産を目指しています。

クラフトパルプの実物

3.繁殖牛試験

国際情勢や輸送コスト上昇の影響を受け輸入飼料の価格高騰が進んでおり、国産飼料転換を目的として、水田由来の飼料や地域で廃棄されている食品製造副産物などの地域飼料を最大限活用する給与方法の確立が求められています。具体的には輸入乾草を県内産の稲WCSや稲わらに代替したり、輸入配合飼料を県内で発生する乾草豆腐粕に置き換えたりする給与方法を検討しており、持続可能な畜産経営の確立、さらには輸入飼料の輸送量削減による温室効果ガス排出量の低減を目指しています。

稲WCSを食べる母牛と子牛

 乳用種

育成牛試験

国際情勢や輸送コスト上昇の影響を受け、輸入飼料の価格高騰が進んでおり、国産飼料への転換が求められる中、乳用育成牛の飼料として輸入乾草の代わりに稲WCSを給与し、発育、健康状態、繁殖成績などへの影響を調査しています。輸入粗飼料と変わらない生産性を実現できる稲WCSの最大給与量を明らかにし、飼料価格を抑えて安定した酪農経営を確立するほか、飼料の安定確保や耕畜連携(作物を育てる耕種農家と畜産農家の連携)の推進、輸入飼料の削減による温室効果ガス排出削減を目指しています。

稲WCSを食べる乳牛

 飼料作物

子実用とうもろこし品種比較試験(子実用とうもろこしの適正施肥量の検討)

飼料用作物の一つである子実用とうもろこしは、小麦の裏作として代表的な大豆に代わる省力的な作物として注目されています。本県に適した子実用とうもろこしの栽培に関する試験を行っており、品種の比較試験や、施肥量の比較試験により本県に適した栽培方法の検討を行っています。

子実用とうもろこしが育った様子

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