県庁にはあまり知られていない見所が少なからずありますのでご紹介します。皆さんもご存じのことがありましたら、総務課までご連絡ください。 English
明治4年11月から8年3月まで初代滋賀県令を勤めた松田道之が、明治15年7月に43歳で没した際その遺徳をしのんで同年11月に建立されました。開明的な人物で、全国に先んじて議事所を開設したり、欧学校を設立し外国語の普及に勤めました。
顕彰碑は当初高観音(近松寺)近くの尾蔵寺境内に建立されました。当時県令であった籠手田安定が碑文を記しています。尾蔵寺がその後廃寺となり碑も長年草木に埋もれていましたが、昭和57年に現在の場所に移転されました。
明治23年4月、琵琶湖疎水開通式における明治天皇行幸の際、旧県庁の正庁が御座所となりました。昭和14年の改築の際、御座所となった正庁を保存すべく、記念室として本館5階塔屋に原型のまま移築されました。その際にこの記念碑が建立されました。
記念室は現在は執務室として使用されています。
「海」というタイトルの裸婦像で、日展理事を勤めた彫刻家中川清氏(1897-1977)の作品です。中川清氏は長浜出身で、東京美術学校を卒業後、帝展入選、特選を経て1969年には日展理事を務められました。1962年には日本芸術院賞を受賞しています。
この像は昭和50年代に氏のご遺族である中川幸江氏から県に寄贈されました。
湖国の象徴として昭和40年に築造されました。3段の受け皿があり、裸婦像が支える上皿より水が降り注いでいます。「母なる湖」と題されるブロンズ製の裸婦像は、当時滋賀大学助教授であった伊室重孝氏の作品です。
県庁本館の中央に位置し、幹の周囲は約120cmあります。毎年春になると見事な花を咲かせ、来庁者や職員の目を楽しませてくれます。中庭から見上げて見る桜と、本館正面階段の踊り場から見下ろして見る桜とでは、その趣も異なったものとなりますので、みなさんもぜひ見比べてください。
なお、この桜がいつごろ、どのような経緯で植えられたかなどの由来をご存じの方はぜひ総務課までお知らせください。
昭和14年の現本館竣工以来、平成10年まで本館屋上に設置されていた瓦を移設したものです。人造石の洗い出し仕上げで表と裏に分離して製作されており重さは約1tあります。
前県庁本館建設時に正面玄関の柱頭として使用されていた装飾物です。花崗岩を加工して製作されたもので、重さは約2tあります。
知事室には、お客様を迎える応接室と執務室に分かれています。応接室はお客様を格調高くかつ温かくお迎えするため木材の意匠を多用しています。また執務室は昭和初期の設計を反映し、落ち着いた中にも威厳に満ちた内装となっています。