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琵琶湖保全再生法の成立

皆さん、おはようございます。今日から10月です。秋本番です。金木犀の香りも香しいですね。夜聞く、虫の音もいいと思います。紅葉の季節に入ります。

私は、去るシルバーウィーク、公務がなかった日に伊吹山に初めて登りました。永源寺で初秋の風景を楽しみました。また、沖島にもお伺いしおいしい湖魚を頂きました。どうか皆さんも五感で湖国の秋を感じてください。そして良さを知り、みんなで発信していきたいと思います。

さて、今年度も下半期に入りました。折り返しです。仕事のやり残しがないかみんなでチェックしながら、県民の皆様のご負託に応えられるよう頑張ってまいりたいと思います。

また、10月になりましたが災害に対する警戒には、お互い気を抜かずしっかりと取り組んでまいりたいと思います。ご記憶にも新しいと思いますが、平成16年には台風被害で、京都地域を中心に大きな被害が発生したのは10月ですし、この週末も気圧の谷が、西日本にも訪れるということで、大荒れの天気が予想されています。しっかりと気を付けてまいりたいと思います。

さて、今日は私の想い出話を一つ、そして自分の決意を一つお話ししたいと思います。一つ目は私の国会議員時代の想い出であります。2003年から2014年、10年半私は国会で仕事をさせていただきました。国権の最高機関です。唯一の立法機関です。野党の一員、政府の一員、国会対策の仕事。そして与党の一員として様々な仕事をさせていただきました。先般、平和安全法制が様々な議論、またある意味での対立の末、成立いたしました。それぞれの立場で色々なものを担い、背負われ行動された結果のことですので、そのことについては言及いたしません。私自身も2004年には年金国会で、2008年には道路ガソリン国会で激突する状況の渦中、最前線におりました。それぞれの場面場面で、非礼、失礼なこともあったと反省することもありますし、至らないことも多々あったと顧みております。その道路ガソリン国会で議長の本会議入場を阻止すべく、様々な行動をとった時のことです。当時の河野議長から私はある言葉を頂きました。「権威は中にいる私たちが作り、守らねばならない。」ということであります。法律を作る所、条例を作る所、また予算を審議していただく所。国民の皆様方、県民の皆様方がよくよくご覧になっている所。この権威は中にいる私たちが、しっかりと作り守らねばならないということです。今議会、開会中でありますし、様々な課題が県民の皆様から寄せられ、議員の皆様ともども議論をさせていただいております。その対応で非常にご苦労も頂いております。真摯に臨みながら同時にしっかりと言うべきことを言っていく。こういう姿勢を作っていきたいと思います。

また、去る9月16日に開催された国会で、私たち県民にとって念願でありました「琵琶湖の保全及び再生に関する法律」が成立しました。これは、多くの皆様方の御尽力、御努力、御協力のお蔭様であり心から感謝したいと思います。私自身、参議院議院本会議場で、その成立を傍聴してまいりましたが、ある意味で喜び、同時に責任の重さに鳥肌が立つ想いでございました。

どうか、この琵琶湖保全再生法を一度ご一読頂きたいと思います。琵琶湖が「国民的資産」と位置づけられています。そして、この保全、再生が困難な状況にあると表現されています。そしてこの困難な状況にある琵琶湖の保全、再生に取り組むことが全国の湖沼の保全、再生にもつながるものと表現されています。国の定める基本方針、そして滋賀県が定めることができる保全再生計画、さらには様々な立場でご協議、協力いただく推進協議会組織など、この法律を活かすことによって、様々な取組が行えることになっています。具体的には水質汚濁防止などの措置、異常大量繁茂する水草の除去、カワウ被害の防止。広げて環境に配慮した農業や産業。エコツーリズム、湖上交通まで様々な表現がこの法律には記載されています。どうかお互いよくよく熟読し、この法律の意味を噛みしめ、体現化、具現化をしていきたいと思います。

本日、私を本部長とする「琵琶湖保全再生推進本部」を立ち上げます。これに伴う組織の一部見直しも行い、早速この琵琶湖保全再生推進のための取組を全庁を挙げて取り組んでいきたいと思います。県庁のみならず、様々な団体の方々、関係者の皆様のご協力が得られる活動を展開してまいりたいと思います。どうか皆さん、この10月、さらに元気に、仕事に、家庭に、さらには趣味にと頑張ろうではありませんか。そのことを申し上げて10月の知事談話といたします。