原則1 公平性
だれでも公平に利用できること
広くて段差のない歩道は、みんなが快適に通れます。また、床が低くてスロープを備えたバスなどは、だれもが利用しやすくて便利です。
原則2 自由度
いろいろな方法を自由に選べること
エレベーターに高さの違うボタンがあると、背の高さに関係なく使えます。また、エレベーターやエスカレーター、階段が近くにあれば、好きな方法を選んで上り下りできます。
原則3 単純性
使い方が簡単ですぐわかること
レバー式の蛇口などは見ただけで使い方が分かりますし、簡単に水の量や温度の調節ができます。
原則4 わかりやすさ
必要な情報がすぐ理解できること
大きな絵で表示された案内板は、何を表しているか直感的に分かります。
原則5 安全性
うっかりミスが危険につながらないデザインであること
倒れたら自動的に電気が切れる電気ストーブや、扉を開けると停止する洗濯機などは、安全に安心して利用できます。
原則6 省体力
無理な姿勢をとることなく、少ない力でも楽に利用できること
取出口が中央の高さにある自動販売機などは、体に負担をかけずに楽に利用できます。
原則7 スペースの確保
使いやすい寸法・空間になっていること(スペースの確保)
通路幅の広い改札機であれば、多くの荷物を持った方や、体格の大きな方、ベビーカーを押している方でも無理なく通ることができます。
出典:施設整備に関するユニバーサルデザインガイドライン【改定版】(日本国際博覧会協会)
(抜粋)本ガイドラインの背景にある基本原則は、IPCガイドが基本原則として掲げる「公平」、「尊厳」、「機能性」の3つである。
公平
すべての人々が、個人の身体的・機能的な状態に関係なく、同じ水準のサービスを受けられることを保障する。適切な博覧会会場の設計、運営に関わる諸計画の整備、トレーニングを受けたスタッフ・ボランティア等により、来場者はすべて同じ水準の体験を共有し、同等のレベルでプライバシーが守られ、安全が確保される。
尊厳
博覧会の施設やサービスを利用するすべての人々を尊重し、その個人の尊厳を損なわない方法で、博覧会を運営する。会場の設計と博覧会運営に関わる諸計画においては、来場者が自分のペースと自分に合った多様な方法を選択できるように準備する。
機能性
博覧会時の会場内の施設やサービスは、障がいのある人を含めたすべてのステークホルダーのニーズを満たすことを保障する。