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3 だれもが使いやすいものづくり(テキスト版)

私たちの身の回りには、様々な「もの(=製品)」が存在しています。現在の社会では、ものを使用せずに日常生活を送ることはできません。しかし、普段何気なく使用しているものの中には、使い勝手が悪かったり、使い方が複雑であったりといった、利用者が不都合を感じるものも少なくありません。今後も、利用者の視点に立った、だれもが使いやすいユニバーサルデザインの製品の開発や、その普及を進めていく必要があります。

これまでの主な取組

(1)学習会等で利用するためのユニバーサルデザイン製品の貸出

 [実績]貸出状況:R2 11件、R3 1件

(2)滋賀県福祉用具センターにおける福祉用具の改造・制作、貸出等

 [実績]福祉用具の改造・制作状況:H18~R3 982件

 [実績]福祉用具展示品の試用評価および貸出:H20~R3 6,382件

(1)製品開発

現状と課題

(ユニバーサルデザインの製品)

  • ユニバーサルデザインの製品開発に向けた理解促進が必要です。

(福祉用具)

  • ユニバーサルデザインの製品だけでなく、個々の利用者の状態や生活環境に対応する製品の制作等が必要です。

目指す方向

(ユニバーサルデザインの製品)

  1. 利用者の意向を反映し、身体的な特性や障害に関わりなく、だれもが使いやすい「ものづくり」をめざす研究機関や事業者等の取組を促し、開発と普及に努めます。

  2. 事業者に対して、ユニバーサルデザインへの理解と製品開発につながるよう働きかけを行います。

(福祉用具)

  1. 地域で暮らす身体障害のある人が、速やかに生活復帰や社会参加を果たし、豊かな生活が送れるよう、福祉用具の普及啓発を行うとともに、身体障害のある人の意思を尊重し、その人にあった補装具の支給への支援をします。

〔注釈〕補装具:障害者が日常生活を送る上で必要な移動等の確保や、就労場面における能率の向上を図ること及び障害児が将来、社会人として独立自活するための素地を育成助長することを目的として、身体の欠損又は損なわれた身体機能を補完・代替する用具

(2)製品の利用促進

現状と課題

  • 製品のユニバーサルデザイン化に対する認知度や理解度はまだまだ低く、需要の把握や供給も十分であるとはいえません。

目指す方向

  1. ユニバーサルデザイン化された製品についての情報を広く提供していきます。

  2. 県におけるユニバーサルデザイン化された製品の公共調達を推進することで、事業者による供給を促します。

〔注釈〕公共調達:県や市町などが消耗品などの物品や通信機器を購入すること