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疾病は、「遺伝要因」、病原体、有害物質などの「外部環境要因」、食事、運動、休養、喫煙、飲酒などの「生活習慣要因」から発症します。疾病を防ぎ、健康を保つためには、これらの要因について適切な対応策をとることが大切です。
1次予防は、食事、運動、休養、睡眠などの生活習慣に留意したり、予防接種などで疾病の発生、発症を予防することです。
2次予防は、不幸にして発生した疾病や傷害を早期に発見し、治療、保健指導などの対策を行い、疾病や傷害の重症化を防ぐことです。
3次予防は、治療の過程における保健指導やリハビリテーションなどによる身心の機能回復および、QOL(Quality Of Life=生活の質))に配慮した再発防止対策や、社会復帰対策を講じることです。
また最近は、遺伝子を含めた疾病の原因究明が進んでおり、個々のリスクに応じたより効果的な個別の予防策を推進することも可能になっています。これを、0次予防といいます。
日常生活に支障をきたすような疾病で、有効な予防対策がある場合は、しっかりと対策をとりましょう。特に日本人の死因の上位を占めているがんや心疾患、寝たきりの原因となる脳血管疾患、認知症、運動器症候群(コロモ)については、日頃から予防対策を心がけましょう。