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令和6年2月13日県政経営会議の概要

  1. 開催日時:令和6年2月13日(火曜日)8時45分~9時20分
  2. 開催場所:WEB開催(各執務室)
  3. 出席者:知事・江島副知事・大杉副知事・知事公室長・総合企画部長・総務部長・文化スポーツ部長・琵琶湖環境部長・健康医療福祉部長・商工観光労働部長・農政水産部長・土木交通部長・会計管理者・防災危機管理監(欠)・東京本部長・企業庁長・病院事業庁長・議会事務局長・監査委員事務局長・警察本部長・教育長
  4. 議事概要:下記のとおり

論議事項

1.「人口減少を見据えた未来へと幸せが続く滋賀 総合戦略」の改定(素案)について

<前川総合企画部次長>
 ・資料に基づき説明

<質疑・意見等>

(松田知事公室長)

 人口の増減を考えるときに外国人の割合が大きくなってきていると思うが、戦略の中でどのように捉えているか。

(企画調整課)

 特に外国人だからということで何かをあげているものではないが、資料の7ページ、取組の方向性(1)(2)において「誰もが」という言葉を入れており、外国人の方も含め、選ばれる滋賀を目指してやっていきたいと考えている。

(松田知事公室長)

 人口の社会増の中には外国人がかなり含まれており、外国人が少ないと減少になるという自治体がかなりあると思う。

 どのように一緒に地域社会を作っていくという観点で捉える必要はないのか。総数に含まれるというだけでいいのかと思うがいかがか。

(企画調整課)

 総合戦略の施策編を基本構想実施計画で統合するが、この基本構想実施計画の中でも政策の柱の一つとして、政策の4番目で自分らしさが大切にされ誰もが活躍できる共生社会づくりという項目がある。この中に具体的な記述として、障害がある人や外国人をはじめ、誰もの自分らしさが大切にされ、居場所があり、活躍できる、共生社会の実現といった内容も含めており、こういった中で具体的な施策を進めてまいりたい。

(浅見総合企画部長)

 多文化共生もしっかりやっていくということと思っており、来ていただく施策だけではなく、来ていただいてからも滋賀県で暮らしていただけるようにやっていくということだと思っている。

(三和土木交通部長)

 将来人口予測が示されているが、その中で年齢構成の変化等も踏まえて、総合戦略のあるべき方向性を考えられているか。

(企画調整課)

 資料6ページの棒グラフで年齢構成を色分けしている。人口全体が減っていく中で青色の高齢者人口については、2050年で44万9千人と2020年から増えていく。その割合についても、高齢化率は2050年で37%近くになり、2020年に比べると、10ポイントほど上昇を見込んでいる。こういった年齢構成に合わせた施策を考えていかなければならないと考えている。

(三和土木交通部長)

 たとえば、将来予測による今後の年齢構成の変化を分析することによって、例えば生産年齢が減って高齢化が進むことはわかるが、各年齢の将来構成を見越して、どういう方向で今後政策を進めるべきか、そのような分析が必要ではないかと思うが、これから取り組むのか。

(企画調整課)

 資料7ページの取組の方向性(3)人口減少社会に対応したまちづくりの推進の中で持続的な地域づくりを進めるが、年齢構成も変わってくることに対応した取組もしていかなければならないと考えているので、ここに込めていくまたはわかりやすくしていくのか考えてまいりたい。

(三和土木交通部長)

 例えば地域交通ビジョン策定の中では、将来の暮らし方も見越して地域交通のあり方を検討している。今後の家族構成、自分が将来、20年後30年後になったときにどういう社会になっているかをイメージして、それに対して政策を考えていくことが大事だと思う。これからの検討の中で取り組まれると理解したのでお願いする。

(浅見総合企画部長)

 人口を増やしていく施策とともに人口減少に伴う影響を緩和していく施策の両方を進めていくということだと考えている。今後も引き続き連携させていただきたい。

(福永教育長)

 世界の状況がどんどん変わってきて、中国や東南アジアの状況も変わっていく中で、これから外国籍の人に滋賀でどのように頑張ってもらうのか。日本で生まれた外国籍の人が引き続き滋賀で頑張ってもらえるような施策をどう考えて、人口増を考えていくのか。単に来てもらうというだけではないものもあるかと思う。

 基本構想実施計画改定素案について、組織の改編等に伴う部分も一緒に見直すという整理でよいか。

(企画調整課)

 外国籍の方への対応は、実施計画からさらに具体化していく中でしっかりと考えていきたい。

 組織の改編については、反映していきたい。

(東総務部長)

 今回の計画改定の中で、人口減少局面への対応として北部地域で先行的に推進するということを追加されるが、これまでは北部地域以外のところも対象にした計画という形で取り組んできたと思う。こういう書き方になると、甲良町のように高齢化率の高い地域もある中で、それ以外の地域が置いていかれるような感じもするが、その辺の考え方はどのように整理されているのか。

(企画調整課)

 今回、北部での先行的な取組ということで追記している。

 これは基本構想実施計画の改定にあたり、北部振興のプロジェクトも様々進んでいく中で、明確に先行的に推進していくということで入れさせていただいた。人口減少の今後の分析を見ていると、2050年の時点で最も減少するのが甲良町で約半分となってくるが、その他に北部3市についても25%を超える減少が多い地域でもあり、これらの地域でまずは取り組んで、広げてまいりたい。

(浅見総合企画部長)

 資料10ページの記載で全体としての施策の展開に当たってはその地域の実情に応じた活力ある地域づくりを進めるということで、北部以外のところの人口減少への取組をする中で、先行的に県北部については集中的にやるという整理をしている。

(東総務部長)

 北部振興の取組の考え方については承知しているが、他の地域についても非常に気にしておられると思うので、その辺の配慮をするような記載ぶりを検討していただければと思う。

(江島副知事)

 (1)令和6年度予算案との連動性は図られていると思うが、前計画はコロナの真っ最中ということもあり、それを中心に書かれているところがあるが、今回はフェーズは変わってきていることがしっかり書き込まれ反映されているのか。

 (2)基本構想実施計画の30ページの安全・安心な地域づくりについて、1月に発生した能登半島地震を受けて、地震対策という広い意味では書かれているように思うが、さらにもう少し踏み込んだものになったような気がするが、基本構想なのだから、県の方向性を示すという意味で予算の話も入れ込むべきではないかという気がするがいかがか。

(企画調整課)

 基本構想実施計画について、今回の統合にあたっての改定ということで書かせていただいている。施策編を統合するということで、そこには子ども政策や新たな動きを追加させていただいたところであるが、能登半島地震のことなどの変化についてもさらにバージョンアップできるものがないかということを検討してまいりたい。

(知事)

 さらに論議を深めてより良いものにしていきたい。その上で4点。

(1)年表記は西暦で統一してはどうか。

(2)外国人について明記したらいい。全ての人があってというのではなく、過去最大で増えてきているのだから、書くと同時にどうするかを考えて、第3期に向けた取組にも繋がっていく話なので、明記し具体のことを考えたらどうか。

(3)北部のことは基本構想実施計画の中には書いてあるが、前段の人口ビジョンのところにも北部に特化してどうなっているのかを分析し、実施計画に繋げていくという形でもいいのかもしれない。

(4)今回、ジェンダーギャップの解消を取組の方向性の中に入れた。第2期だけではできないが、価値観の変容、アンコンシャスバイアス、伝統的な家族というものに依拠した社会保障のあり方などを見直していくきっかけを、この第2期の中で作っていかないと、選ばれる滋賀にはなっていかないんじゃないのかということも感じている。

 さらに論議を深め第2期の一つの方向性として作れればいいのではないかと思うので、よろしくお願いする。

(浅見総合企画部長)

 今後検討を進めてまいりたい。

 

協議事項

1. 健康医療福祉部における令和5年度中の計画等の策定について

大岡健康医療福祉部長>
 ・資料に基づき説明

<質疑・意見等>

(江島副知事)

(1)資料18ページ、レイカディア滋賀プランについて、令和8年度に2,400人不足という数字があるが、これをどう解消していくのか。

(2)医療福祉拠点では、看護をメインに考えようというところもあるが、これだけ不足しているのなら、これも考えるべきではないか。

(大岡健康医療福祉部長)

 (1)介護職員については、これまでから人材育成について様々な観点から取組を進めており、まず介護の職場のイメージアップを図る取組を強力に進めているほか、外国人の雇用促進、ロボットやICTを使った職員の負担軽減といった観点が求められているので、計画の中でもしっかりと位置づけて取組を進めてまいりたい。

 (2)看護については、これまでから需給推計で2040年には5,000人足りないという数字もあるので、新たに設けた看護養成施設のある大学の地域枠、さらにはイメージアップ、人材バンクの取組などを総合的に進めてまいりたい。

(江島副知事)

 資料18ページに供給数が21,600人、需要数が24,000人とあり、今の取組がこの供給数を埋められるものになるのか、供給数24,000人へのロードマップを作るべきではないか。

(大岡健康医療福祉部長)

 ここはしっかり埋めないと現場は立ち行かないという状況なので、先ほど申した施策をしっかりと進めながら、計画において進捗を押さえてまいりたい。

(知事)

 健康いきいき21健康しが推進プランの中で、健康な人づくりと健康なまちづくりというときに、交通のことなど健康医療福祉部で取り組むこと以外も書こうと申し上げたと思うが、どのように書かれていて、どのような施策になっていくのか。

(大岡健康医療福祉部長)

 概要版資料13ページのめざす姿に、健康なまちづくり、みんなでつくろう「健康しが」の取組ということで、大きな取組の方向性は踏まえさせていただき、本文にもこのような記載をさせていただきたい。

(知事)

 抽象的なことだけではなく、健康なまちづくりのところに、文化の視点、交通の視点、食べることに関連することもあるのかもしれないので、十分中身まで個別に議論できているわけではないが、所管を超えて、きちんと書いたことを施策にしよう。

 個別にまたここだけ別途議論しよう。方向性はこれでもいいが、今の書き方と、答え方だけだと不十分な気がする。

(大岡健康医療福祉部長)

 改良版においても、しっかりと打ち出していきたい。

 

2.滋賀県産業立地戦略(案)について

林商工観光労働部
 ・資料に基づき説明

<質疑・意見等>

(東郷企業庁長)

 工水を中心とした水に関する記載に配意いただいたことについて感謝申し上げる。

(大杉副知事)

 (1)資料17ページの柱の四つ目で企業ニーズを踏まえたという表現があるが、今のニーズだけを踏まえて人材育成をすると足踏みしてしまうという話があり、企業の方もいろいろ成長しながら人材育成も一緒にやっていこうということが大事じゃないかという議論がある。そういう意味では、「企業との協働による人材確保・育成」といった方がいいのではないか。

 (2)資料19ページの4で高専を書いていただいてるのは非常に大事だが、人材育成というと、大学や職業系の高校も大事なのでその辺りも位置づけていただければ。

(林商工観光労働部長)

 どのような記述ができるか検討させていただく。

(知事)

 内容はこれでいいと思う。最後指摘されたことをどう書くかは商工観光労働部長に任せる。あとはこの戦略を戦略のままに終わらせない、具体的な取組を精力的に展開していく。この戦略に基づく立地誘致が決まってくるのはいつごろか。

(林商工観光労働部)

 新しい用地開発に関しては、年末ぐらいに決まってくる予定。それ以外にも、既存の用地を使った企業誘致は助成金なども活用しながら精力的に進めていきたい。

(知事)

 そういうものをぜひ見せて行くことにしよう。この間議論してきた農地との調整や水を最大限活用していただく取組、市町と協力しながら2ヶ所を選んで用地を開発するという大きな一歩を踏み出すことにもなるので、このあたり、具体のものが見えるようにしていきたい。

 

その他

(知事)

 いよいよ明日から2月定例会議が始まるので、この間準備し、提出させていただく予算をはじめとする議案がきちんと理解され、議決、成立いただけるよう、誠心誠意努めていきたい。

また、この会期中でいろいろと出てくる課題等についても、機動的に共有して対応していくこととするのでよろしくお願いする。

 先週から、職員座談会、高専共創フォーラム、関西財界セミナー、北の近江振興プロジェクトの一環で高校生サミット、ワンスラッシュというゲリラ炊飯をする若者たちとの懇談などをやってきて、様々な施策に活かせるテーマをいただいてきた。特に北の高校生たちからの9つの方向からの政策提言は的を射ていると同時に、熱い思いのこもった提言をいただいた。各部局で共有いただいて、どういうことができるのか考えていきたい。

公共交通機関から遠い、公共交通機関のない学校の通学の問題など様々ご提起いただいたので、どうしていけいけばいいのか一緒に考えたい。

 一緒につくろうという共創、みんなでつくろう「健康しが」などいろいろ言うが、県庁が施行するパートナーシップが、イコールパートナーシップになっているのか。

 情報の偏在、上から目線、コンサル委託の丸投げなどイコールパートナーシップになってるのかどうかという視点を持って施策を一緒に考えてみたい。イコールになることで、私達自身の目が開かれ、もしくは楽になり、いろんなことが一緒にできるという側面もあるかと考えるので、この点一緒に考えてみたい。

 

お問い合わせ
滋賀県総合企画部企画調整課
電話番号:077-528-3311
FAX番号:077-528-4830
メールアドレス:[email protected]
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