「ともだちはいいもんだ メッセージMOVIE」で話題の長浜小学校合唱団の皆さんと知事が、メッセージMOVIE制作への思い、子どもたちの笑顔のために自分自身ができること等をテーマに意見交換を行いました。
※会場入口での検温・消毒、空気の入替え、フィジカル・ディスタンスの確保、マスク・マウスシールドの着用、合唱時のアクリル板の設置等、感染症対策実施のうえで開催いたしました(集合写真撮影時のみ、一時的にマスク等を外しています)。
●(知事到着後、合唱団オリジナルソング「愛する長浜」を披露いただき、)最初に素晴らしい歌声、ピアノ、シャギリの演奏を聴かせていただき、思わず胸が熱くなり、流れてくる涙を止めることができなかった。それだけ皆さんの歌声、演奏というのはすごい力を持っているのだというのを改めて感じた。
●コロナで演奏や合唱、発表の機会がなくなり、悲しいなかでも、何かできることはないかということで「ともだちはいいもんだ」のメッセージムービーを作成いただいた。早速拝見し、「一人はみんなのためにみんなは一人のために」というメッセージに感動した。今日のこの場を設けさせていただくことができたことをうれしく思う。皆さんはたくさんの力を持っている。
●確かに出来なくなったこともあるが、だからこそわかったこと、気付いたことがあると思う。それをこれからも大事にしつつ、取り戻し、どうすれば楽しむことができるのか、一緒に学校づくりや社会づくりのために意見交換できたらいいなと思う。今日はよろしくお願いいたします。
○団長を務めている。コロナの状況でつらい思いをしている人に元気を届けられるよう、一生懸命頑張っていきたいと思う。
○副団長を務めている。みんなを笑顔にできるよう頑張りたい。よろしくお願いします。
○団長補佐を務めている。いま自分たちにできることを尽くして頑張りたい。
○合唱指導を行っている。こうして意見交換をし、子どもたちがどんなことを思っているのか等、気持ちを聞けるのを楽しみにしている。
○みんなが笑顔になれるよう、コロナに負けないようがんばりたい。
○育成会の会長をしており、保護者の代表として意見交換に参加させていただく。
○長浜の人たちに笑顔を届けられるように頑張りたい。
○育成会で顧問を務めている。よろしくお願い申し上げる。
○コロナの関係で笑顔になることも少なくなったが、みんなを笑顔にできるようにという思いで頑張りたい。
○コロナでできなくなったことも多いが、いまできることを頑張りたい。
知事
●ありがとうございます。改めて拝見したが、このDVDを見て励まされた人は多いと思う。皆さんも撮った時のことを覚えていると思うけれども、改めて見てもぐっと来るものがあるんじゃないかと思う。最初見たとき、僕もとてもたくさんのエールとか励ましをもらった。またどこかで流させていただければと思う。
●僕たち大人が聴いていても「そうだな」と思うところがたくさんある。
「困ったときは遠慮なく言えばいいんだよ」「助け合ったらいいんだよ」
というメッセージは今も心に響いている。
●実は、今日はプレゼントをお持ちした。ここにポスターを設置させていただいているが、「新しい生活様式」「ステイホーム」「3密」等、コロナをきっかけに新たに耳にする言葉がたくさん出てきたが、皆には分からないことが多かったのでないかと思う。
●そういった中での子どもたちの思いが知りたかったので、小学生から大学生を対象にアンケートを採った。また、保育園とか幼稚園の保護者の方たちにも聞いてみたら、3万件を超える返信があり、子ども版の新しい行動様式を目指してのアクション「すまいる・あくしょん」をつくってみた。
○コロナウイルスによる休校で学校に行けない期間中、友達に会えず悲しかった。合唱団でのイベントやコンクールも減った。私たちは今年で(小学校卒業であり)合唱団は最後なので、イベント等がなくなり悲しい。歌を披露する場等があればいいなと思う。
○2月14日に定期演奏会を予定している。色々と対策をとりながら実施したい。
○もちろん、つらい気持ちもあったが、休校になり、いつも一緒にいるのが当たり前だった友達たちとも会えなくなると、やはりそういった存在の大切さ、自分にとって必要な存在だということも知ることができた。
知事
●休校について、コロナに関して当時は今よりわからないことが多く、皆を守るためのやむを得ずの対応であったが、取り返しのつかないことをしてしまったなという反省の部分もある。
●(現在のように)こうして感染が拡大してきても、今度は、皆が学校で友達と一緒に学ぶ時間を守りたいなと思い、こうやってマスクをしたり、少し寒いが窓を開けたりして、感染拡大防止のための取組を行っているところ。皆さんの発表のような機会ももっとつくれたらいいなという思いは僕も同じなので、今日の場もそうであるが、どういう形で実施していけるのかを僕らも考えていきたい。
●イベントができなかったりした分、こういうメッセージムービーをつくってくれたのだろうが、そのおかげで皆がそれぞれの場所で楽しむことができるようになった。やはり、前向きに考えることも大事なのでしょう。次の発表の機会(定期演奏会)に向けても頑張ってほしい。
<周囲の大人としての意見>
○感染症としてももちろん怖いが、コロナウイルスの一番の怖さは人と人とが会ったり、触れ合ったりといったコミュニケーションが取れなくなる部分。保護者・大人として子どもたちにこれまで当たり前のようにできていたことを制限しないといけない。そういう意味でも、コロナの影響というのは本当に恐ろしいなと感じた。
○定期演奏会(2月14日)についても、開催の有無に関わらず、その目標に向けて子どもたちが努力する過程というのは、きっと未来につながる糧となると信じている。私たち大人はそれを全力で応援していこうと思っている。
知事
●本番をどういう形で迎えられるかわからないが、そこに向けて練習・努力するということは絶対無駄にならない。
●お話しいただいた部分に関連して、皆は最近おじいちゃんやおばあちゃんに会えていますか?
○(「会えていない」が多数)
●移しちゃいけない、重症化しちゃいけないというので、自分に近しい人にも会うのをためらったりする人も多いと思う。僕も自分の母が施設で住んでいる。会いに行きたいが、そういう理由でどうしても会えず、やはり寂しい。
●だから、「コロナに負けずにがんばろう」というのは、そういう状況の中でも繋がれる、繋がるためにはどうしたらいいのかというのを考えていくことでもあると思う。合唱って絶対力があるから、ぜひ皆さん、歌の力で、合唱の力でそういう元気を届けてほしいと思う。
○このような事態になり、最初の頃は「皆が感染しないように」ということを一番に考えるしかなかったが、2カ月ぐらいの間に、失ったものの大きさに子どもたちも気が付いたよう。(休校期間の後、)学校に初めて登校し、音楽室に集まることができた際、皆が本当にほっとしたような顔をしていたが、失ったものの喪失感というものを子どもたちの目からも感じることができたため、何かしてあげられないかということで、一緒にムービーを作った。
○今度の定期演奏会についても、自粛した方がいいという考えもあるかもしれないが、がんばってきた6年生の集大成として何らかの形でやらせてあげたい(ミュージカル「サウンド・オブ・ミュージック」を実施予定)。
○定期演奏会開催を目指そうと決まったら、子どもたちの目の輝きも変わり、本当に保護者もそこに向かって頑張っているところ。知事にもぜひ見ていただきたい。
知事
●感染症があっても、どうやったらそういう機会がつくれるのか一緒に考えていきましょう。入口で体温を測ったり、消毒したり、距離を空けたりして、やれることはあると思うので、応援します。
○マウスシールドをすると声がこもってしまうので、合唱用のマスクを保護者の方が作ってくださった。マウスシールドと比べてとても呼吸がしやすい。
○今日の参加者は6年生が中心である。「すまいる・あくしょん」のアンケートを拝見したが、「6年生なのに、今年は6年生のような気がしない」というような回答が確かあったように思う。学校生活でも当然そうであるが、この合唱においてもいろいろなイベントがなくなった。この定期演奏会、ミュージカルを経験すると、皆精神的にものすごく大きくなって卒業していく。ぜひ、新しい練習様式・新しい様式の定期演奏会として実現させてあげたい。
知事
●コロナだから中止というのでなく、どうしたら歌えるか、合唱の機会を楽しめるのかを考えることはとても大事だと思う。今までとやり方が変わったり、不自由だったりということもあるかもしれないが、止めずに続けるための努力・対策も必要。県としても、そのためのご相談をお受けしていきたい。
●多くの人が周りで見ていて、皆すごく緊張してくれたのではないかと思う。
●私も緊張するが、皆さんからの最初の歌声で少し緊張が解れて、感動して、こういう時間がずっと続けばいいなというのを感じながらお話しをすることができた。
●自分たちの発表の場が欲しい、私にも見に来てほしいと、熱い目をして真剣に僕に訴えてくれた。皆にそういった機会をもってもらえるよう、これは何とかしていかないといけないと改めて決意することができた。これからもコロナに負けずに頑張りましょう。本当にありがとうございました。