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北川ダム建設事業「県の対応方針」

平成22年9月28日に国からダム検証の要請を受け、以下のように「県の対応方針」を決定し、国に報告いたしました。
県の対応方針:北川ダム建設事業を一旦中止し、河道改修を先行する。

  • 当事業は、安曇川の治水対策として北川ダムを建設するものであるが、国が示した「ダム検証」を実施する中で、社会・経済情勢の変化から当面の整備目標を確率年評価約三十分の一と設定し、低コストで最も早く効果が出る河道改修を先行する案が最も優位となりました。
  • このことから、当面、北川ダム建設事業を一旦中止し、河道改修を先行します。
  • 下流区間で当面の整備目標(約三十分の一)を達成した後、ダムを含めた対策で、さらに五十分の一、百分の一へと段階的に治水安全度の向上を目指します。
  • また、どのような洪水にあっても人命が失われることを避け、生活再建が困難となる被害を避けることを目的として、計画規模を超える洪水の発生も想定し、調整池などの『ためる』対策、霞堤を保全するなどの『とどめる』対策、さらには実効性のある防災情報提供や避難体制の充実・強化などの『そなえる』対策を併せて実施していきます。
  • その他
  • ・これまでダム事業に協力されてきたダム建設予定地域が、不利益を被ることのないよう対策を講じます。
  • ・河道改修を行うにあたっては、河川の環境保全に十分留意します。
  • ・治水安全度を段階的に向上させるにあたっては、流域自治体、地域住民と十分協議し進めます。
  • ・計画規模を超える洪水の発生も想定した、ソフト・ハードが一体となった水害に強い地域づくりを流域全体で実施していきます。

※安曇川の当面の整備目標確率年評価約三十分の一は河道改修事業で対応しますが、将来、当面の目標達成後にダムを含めた対策案を検証し、治水安全度の向上を図っていくため、一旦中止としています。
□今後の安曇川の治水対策の考え方

ダム先行案、河道先行案

◎安曇川の治水対策については、次の手順により段階的に治水安全度を向上させていく。

(表)
【河道改修】下流から合同井堰までの間で、天井川区間を最優先に河道改修を行い、 当面の整備目標(確率年評価約三十分の一)を達成する。 併せて天井川区間の堤防点検に基づき、必要な堤防強化対策を行う。 【維持管理】 改修区間外においても、洪水の流下を阻害する堆積土砂の除去 と繁茂している樹木の伐採、護岸補修等を行う。
↓
(表)
《将来》下流区間で当面の整備目標(約三十分の一)を達成した後、ダムを含めた対策で、さらに、五十分の一、百分の一へと段階的に治水安全度を向上させていく。

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土木交通部 流域政策局 水源地域対策室
電話番号:077-528-4170
FAX番号:077-523-3613