滋賀県では、「滋賀県環境学習の推進に関する条例」第6条の規定により、環境学習の体系的、総合的および効果的な推進を図るため、「滋賀県環境学習推進計画」を策定しています。令和3年度からの5年間を計画期間とする「第四次滋賀県環境学習推進計画」を策定しましたので、お知らせします。
持続可能な社会づくり(SDGs達成)に向けて、主体的に行動できる人を育てる環境学習を展開する上での基本的な視点として、(1)遊び、親しみ、「体験する」環境学習、(2)分野を越えて、「つながる」環境学習、(3)地球を視野に、「地域から取り組む」環境学習 の3つに整理しました(P.9)。計画のポイントは次のとおりです。
・原体験として自然に触れ、四季を通して普段から自然と関わることを課題に挙げ(P.5)、施策例として、令和2年度から開始した「しが自然保育認定制度」(P.27)を通じた自然保育に取り組む団体への支援や情報発信の充実を明記(P.18)。
・学校教育だけでなく、公民館等でも取り組まれている「地域学習」に着目し、「地域学習」の中で身近な自然や環境を学習教材として生かしていくことが求められており(P.6)、地域と学校の連携・協働による地域の特性を生かした環境学習の推進を具体的に明記(P.27)。
・重点的に取り組む課題に「多面的な機能をもつ森林づくり」を新たに追加し、「木育」などにより、森林と私たちの関係や森林の価値を理解し行動できる人育ての推進を明記(P.23)。
・“しがCO2ネットゼロ”ムーブメントを踏まえた脱炭素社会づくり(P.21)や、プラスチックごみや食品ロスの削減等による循環型社会づくり(P.22)など、分野を越えて課題と課題のつながりを意識した環境学習の推進を明記(P.23,24)。
・世界を視野に、琵琶湖の経験を伝え、学びあうことを課題に挙げ(P.6)、施策例に国際的な交流機会での情報交換や環境学習に関する協力を追加(P.19)。
・近年相次ぐ自然災害や新型コロナウイルス感染症による社会への影響を踏まえ、人と人、人と自然といった「いのち」のつながりや私たちの暮らしを支える地域の大切さを明記(P.8)。施策例ではリモート環境での環境学習の推進を追加(P.18)。
【参考】
(1)滋賀県環境学習等推進協議会
・令和元年8月28日 第三次計画の実施状況について
・令和元年11月26日 環境学習の状況や課題について
・令和2年2月6日 第四次計画の骨子案について
・令和2年8月18日 第四次計画の素案について
・令和2年10月16日 第四次計画の答申案について
・令和3年1月29日 第四次計画(原案)に対する意見・情報の結果について
※環境学習等推進協議会の開催状況は以下の県HPからご覧頂けます。
https://www.pref.shiga.lg.jp/ippan/kankyoshizen/hozen/300835.html
(2)滋賀県環境審議会環境企画部会
・令和元年11月18日 第三次計画の実施状況および改定について
・令和2年6月16日 第四次計画の骨子案について ※書面開催
・令和2年9月1日 第四次計画の素案について
・令和2年11月9日 第四次計画の答申案について
※環境企画部会の開催状況は以下の県HPからご覧頂けます。
https://www.pref.shiga.lg.jp/ippan/kankyoshizen/kankyou/22343.html
※環境審議会答申について(令和2年11月18日)
https://www.pref.shiga.lg.jp/ippan/kankyoshizen/hozen/316947.html
(3)県民政策コメント(令和2年12月18日~令和3年1月21日)
・「第四次滋賀県環境学習推進計画(原案)」に対して提出された意見・情報に対する考え方について
https://www.pref.shiga.lg.jp/ippan/kankyoshizen/hozen/316938.html