令和6年度(2024年度)から令和10年度(2028年度)までの5年間における県の教育施策の基本的な方針、目標等を示した「滋賀の教育大綱(第4期滋賀県教育振興基本計画)」を策定しました。
本大綱では、これまで取り組んできた「夢と生きる力」の育成に係る取組を継承しつつ、子どもたちが社会の中心となって活躍する未来社会を見据え、自ら未来を切り開いていく力を育む教育を目指しています。
そのためにも、一人ひとりの学習者を学習の主役と位置付け、主体的に学び、成長する過程を支援するとともに、「読み解く力」の育成に取り組むこととしています。
また、コロナ禍の影響により、加速度的に人と人との関係が希薄化していると指摘されていることを踏まえ、社会のみんなが、自分や相手、地域社会それぞれに対して愛情をもって取り組むことで、自分を大切にし、相手を尊重し、地域に誇りと愛情が持つことができる人づくりを目指しています。
そして、本県がこれまで取り組んできた「滋賀ならではの学び」については、学校教育はもとより、生涯学習のあらゆる場面で、より一層滋賀に学び、地域への誇りや愛着と、地域の課題に主体的に取り組む態度を育む教育の展開を目指します。
これらの方向性を、基本目標の「未来を拓く心豊かでたくましい人づくり」、サブテーマの「『三方よし』で幸せ育む滋賀の教育」のもと、総合的に施策の推進を図ります。
(1)知・徳・体を育む
1.確かな学力の育成
2.豊かな心の育成
3.健やかな体の育成
(2)主体的に社会へ参画できる資質能力を育む
1.社会参画・社会貢献意識の育成
2.情報活用能力の育成
(3)多様な学びの機会をつくる
1.滋賀に学ぶ体験活動等の推進
2.部活動の持続可能で適切な運営への支援
(1)教職員を支え、教育力を高める
1.働き方改革を通じた笑顔あふれる学校づくりの推進
2.教職員の資質能力の向上
(2)安心して学び、能力を発揮できる環境をつくる
1.子どもの心理的安全性の確保
2.学校安全の推進
3.教育DXの推進
4.学校施設の教育環境の整備
(3)多様な教育ニーズに対応する
1.特別支援教育の充実、インクルーシブ教育システムの構築の推進
2.魅力ある県立高等学校づくりの推進
3.私学教育の振興
(4)学びを円滑につなげる
1.幼児教育・保育の充実および小学校教育との円滑な接続
2.大学、県立高等専門学校等の高等教育機関との連携や接続
(1)生涯を通じた学びを推進する
1.生涯学習の振興
2.読書活動の推進
3.図書館を生かしたまちづくりの推進
(2)地域社会で学びをつなげる
1.地域と共に取り組む学びの推進
2.企業・NPO当と共に取り組む学びの推進
3.家庭と共に取り組む学びの推進
(3)困難な環境等にある人の学びを支える
1.学校や家庭での学びへの支援
2.多様な学びの機会や居場所の確保