結核とは、結核菌を吸い込むことによって主に肺に炎症がおこる病気です。
感染しても発病するとは限りませんが、免疫の弱ったときに発病しやすくなります。
結核の治療は、3~4種類の抗結核薬を6~9か月間確実に内服することで、ほとんど再発することなく完治が可能です。
痰の絡むような咳、微熱や体のだるさ、体重減少、食欲がない、寝汗など
これらの症状が2週間以上続く場合、早期に医療機関を受診しましょう。
医療や生活水準の向上により、結核の患者数や罹患率は年々減少しているものの、令和2年まで日本は世界的に見ても中蔓延国(罹患率10.0以上)に位置付けられていました。
結核は今でも国内で1,844人(令和3年)が命を落としている日本の主要な感染症です。
令和3年、全国では11,519人、滋賀県では169人が新規結核患者として届け出られています。
1年に1回は、職場や市町村の健康診断等で胸部エックス線検査を受けることが大切です。
自覚症状がなくても、胸部エックス線検査で異常影を指摘され、精密検査の結果、結核と診断される場合もあります。
規則正しい健康的な生活を送ることは、免疫力を高めるうえで重要です。
免疫力が低下しなければ、体の中で結核菌が悪さをすることなく、感染していても発病を予防することができます。