○農作物奨励品種の指定

昭和62年8月28日

滋賀県告示第416号

農作物奨励品種の指定

滋賀県農作物奨励品種指定規程(昭和28年滋賀県告示第186号)第2条第1項の規定に基づき、次のとおり滋賀県農作物奨励品種(以下「奨励品種」という。)を指定する。

1 奨励品種に指定するもの

ア 種類名 小麦

イ 品種名 シロガネコムギ

2 新奨励品種の来歴および特性の概要

ア 来歴

シロガネコムギは、昭和32年4月に、農林省九州農業試験場において、「シラサギコムギ」を母とし「西海104号」を父として人工交配を行い、以後、同場において選抜、固定をはかつて来た。昭和40年度に「西海120号」の系統名をつけ、昭和49年12月に「小麦農林117号」として登録され、「シロガネコムギ」と命名された。

他県における奨励品種採用としては、昭和50年に兵庫県、昭和51年に佐賀県および埼玉県、昭和53年に静岡県および鳥取県が採用している。

本県では、滋賀県農業試験場本場において50年播から現在まで、同湖西分場において53年播から現在まで、同湖北分場においては53年播および54年播の二年間供試している。

イ 特性概要

シロガネコムギは「農林61号」と比較して、次のような特性である。

秋播性は同程度(播性Ⅱ)で、出穂期は3~4日、成熟期は約3日程度早い。

かん長は約15cm短く、穂数は多い。穂はやや短く、はく画像、穂型、ぼう相は同程度である。倒伏には強いが、赤さび病には同程度、フレッケンは出やすい。耐雪性は劣り、穂発芽性は「難」で同程度である。

収量はほぼ同程度と見込まれ、原麦の粒色はやや淡く、千粒重は35g程度で、「農林61号」よりやや小粒であるが、外観品質は良好で差はない。粒質は普通小麦で、硝子がらす率は「農林61号」より低い。加工適性も「農林61号」と同程度である。

農作物奨励品種の指定

昭和62年8月28日 告示第416号

(平成13年3月30日施行)

体系情報
第9編 林/第1章 政/第1節
沿革情報
昭和62年8月28日 告示第416号
平成13年3月30日 告示第181号