○農作物奨励品種の指定

昭和55年2月13日

滋賀県告示第49号

農作物奨励品種の指定

滋賀県農作物奨励品種指定規程(昭和28年滋賀県告示第186号)第2条第1項の規定に基づき、次のとおり滋賀県農作物奨励品種に指定する。

1 奨励品種として指定するもの

(1) 種類名 ビール大麦

(2) 品種名 あまぎ二条

2 新奨励品種の来歴および特性の概要

(1) 来歴

昭和42年麒麟麦酒株式会社福岡ビール大麦試験圃場において、「ふじ二条」を母として、「成城17号」を父として交配を行い、昭和49年あまぎ二条3号(F7)の系統名で関係各県ビール大麦合同品種比較試験(奨励品種決定調査)に供試され、地域適応性および麦芽品質の検定を行い、昭和54年8月あまぎ二条(F12)と命名された。

本県では昭和49年よりビール大麦合同品種比較試験(奨励品種決定調査)の供試材料として配布を受け、以来農業試験場では予備調査2年、生産力検定調査3年、湖西分場では予備調査1年、現地試作試験1年を行い、その適応性を検討した。

(2) 特性概要

ア 出穂、成熟期は、成城17号より2~3日おそい早生の晩で、稈長90cm前後で、成城17号より8cm、さつき二条より10cm程度短い、中短稈種である。

イ 草状(株の開閉)は、中間で、稈はやや細くなびくが、成城17号、さつき2条より倒伏に強く、葉はやや細く、葉色は中で熟色は良い。

ウ 穂数は多く成城17号程度であり、芒はやや短く、穂は直立し、穂長は成城17号よりやや短いが、粒着は中位で1穂着粒数は少ない。

エ 赤かび病耐病性は、成城17号よりやや弱く、さつき2条程度である。

オ 粒の形状は、中間で千粒重は38g前後、やや小粒で穀皮は薄く、また、穀皮のしわは成城17号程度で多い。

カ 収量性は、普通肥では成城17号程度であるが、生育量の大きい場合は多収で安定している。

(3) 提出理由

あまぎ二条は、積雪寒冷地を除く県下平たん部に広く適し、成城17号、さつき2条の倒状を補う醸造好適麦として採用

(4) 普及見込面積

ビール大麦契約全面積

農作物奨励品種の指定

昭和55年2月13日 告示第49号

(昭和55年2月13日施行)

体系情報
第9編 林/第1章 政/第1節
沿革情報
昭和55年2月13日 告示第49号