○農作物指定品種の指定

平成19年1月5日

滋賀県告示第4号

農作物指定品種の指定

滋賀県農作物奨励品種等指定規程(昭和28年滋賀県告示第186号)第2条第1項の規定に基づき、次のとおり滋賀県農作物指定品種(以下「指定品種」という。)を指定する。

1 指定品種に指定するもの

(1) 種類名 大豆

(2) 品種名 ことゆたか

2 新指定品種の来歴および特性の概要

(1) 来歴「ことゆたか」は、早~中生・高たん白・耐倒伏性の豆腐用黄大豆品種の育成を目標に、昭和63年に「エンレイ」を母、「九州96号」を父として、農林水産省九州農業試験場(現独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構九州沖縄農業研究センター)において人工交配を行い、以後、同試験場により選抜固定され平成11年「九州136号」としての地方系統名が付された。さらに、平成18年10月に「だいず農林132号」として登録され、「ことゆたか」と命名された。

本県では、平成11年に種子の配布を受け、以後奨励品種決定基本調査、同現地調査、有望系統現地試作を重ね、栽培適性、加工適性などを検討してきた。

(2) 特性の概要

ア 形態的特性

主茎長および主茎節数は、タマホマレと同程度である。

分枝数はタマホマレとほぼ同じ有限伸育型で、熟さやは褐色を呈する。

粒の大きさは中の大で、タマホマレと同等で、粒形はへん球である。種皮色は黄白、へその色は黄色で粒の光沢は強く、外観品質は良好である。

イ 生態的特性

生態型は、タマホマレと同じ中間型である。開花期は、タマホマレより4日、オオツルより5日遅い。成熟期は、タマホマレより6日早く、オオツルより4日遅い。倒伏抵抗性が強く、最下着きよう高が高い。収量性はタマホマレよりやや劣るが、オオツルと同程度で、百粒重はタマホマレよりやや重い。

秋冷期の降雨の影響が少ない県南部から東部地域の平たん部に適する。

ウ 品質特性

外観上の品質は、タマホマレと同程度である。

子実の粗たん白含量は高く、豆腐加工適性はタマホマレより優れる。

農作物指定品種の指定

平成19年1月5日 告示第4号

(平成19年1月5日施行)

体系情報
第9編 林/第1章 政/第1節
沿革情報
平成19年1月5日 告示第4号