更新日:2014年9月11日

第15回世界湖沼会議に参加して

皆さんおはようございます。滋賀県知事の三日月大造です。お元気ですか。

9月になりました。皆さんの目標は何でしょうか。私はこの9月、防災の日に始まる9月、特に防災、昨年も台風で大きな被害を受けました。8月にも大雨、豪雨による被害を受けたところです。お互い意識と知識を高め、体制を整えて、県民のために、県民とともに、この防災対策、特に9月は力を入れてまいりたいと思います。

さて、先週土曜日から昨日まで、私はイタリアのペルージャで開催されました第15回世界湖沼会議に参加してまいりました。今日は、その報告を兼ねてお話ししたいと思います。

覚えていらっしゃるでしょうか、第1回世界湖沼会議は1984年に滋賀県大津市で開催されました。当時、武村正義滋賀県知事が滋賀県で湖沼に関する国際会議を、研究者だけでなく、行政や住民も参加して課題を共有し議論するということで開催されました。こうした枠組みは、当時大変画期的なものでした。まだNPOやNGOという言葉すらなかった頃です。その際、基調講演をされました国連環境計画(UNEP)事務局長トルバ氏は、湖沼と人間のつながりを親子の関係に例え、「湖沼はまさに『思春期』であり、開発・経済・成長のはざまで心を痛めている」と述べられました。

以来、時を経て30年の節目を迎えた今回のテーマは「湖は地球を映し出す鏡」でした。琵琶湖だけでなく、世界各国の湖沼は、気候変動や環境汚染、さらには外来種の増加など、今もなお多くの課題に直面しており、また、多くの「淡水」を湛える湖は、水資源という観点から政治的な議論にもつながるなど多くの共通点があります。

今回の会議、その開会式で私は、武村知事やトルバ氏の当時の想いを紐解きながらスピーチをさせていただき、その後の皆さんの発表を伺いながら、改めて「人と湖が共生する社会」の実現を目指している滋賀県が、世界の湖沼のためにどのような役割を果たせるのか、ずっと考えていました。

まだ明確な答えは出ていませんが、第一回の開催地である滋賀県として、まずは湖沼会議の成果を皆で共有すること、そして「草の根自治」により培ってきた本県ならではのノウハウを活かし、さらに育てることで、その知見や仕組み、そしてネットワークを各国の湖沼へ提供、展開することができるのではないでしょうか。

今回の会議の運営委員長であるローマ・ラ・サピエンツァ大学のウベルティーニ教授のご紹介で、滞在中、ペルージャ市長やウンブリア州の知事など行政機関の方々ともお会いすることができました。ぜひ湖沼会議の成果を一緒に共有し、湖沼を守るための取組をはじめとして相互の交流を深めていければとお伝えをしてきたところです。

世界中の研究者、行政そして住民の皆さんとともに一緒に、引き続き琵琶湖を、そして世界の湖沼を守っていきたいと思います。職員の皆さんも、それぞれの分野で滋賀の強みやノウハウが、どのように他の地域で活かせるのか、そのためには、自らどのような磨きをかける必要があるのか、「滋賀から」「滋賀ならでは」の視点で考えてみてください。

最後に、私が今練習中のヨシ笛を少しだけ吹いてみます。

(琵琶湖周航の歌:導入部演奏)

まだあまりうまく吹けないのですが、10日前からこのヨシ笛を練習し始めました。琵琶湖で採れたヨシで、音色を奏でて、この琵琶湖や湖の恵みをずっと子どもや孫により良く引き継いでいけるよう、一緒に頑張ってまいりたいと思います。今月もともに元気に頑張りましょう。これで知事談話を終わります。