【顧問】
真鍋 俊明(まなべ としあき)
【専門】
診断病理学、皮膚病理学、肺病理学
【略歴】
1971年山口大学医学部卒業後、1971年11月からアメリカ合衆国ハワイ州クアキニ病院にてインターン・レジデント、1973年7月からアメリカ合衆国ニューヨーク州アルバート・アインスタイン医科大学でレジデント(病理)、1976年7月からアメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨーク医科大学病理学講師lecturer)、assistant professorを経て帰国。1977年11月から川崎医科大学病理学講師、1983年同助教授、1994年教授。2002年4月から2010年3月まで京都大学大学院医学研究科基礎病態学教授 兼 京都大学医学部附属病院病理部 教授を勤めた。2010年4月から京都大学名誉教授、および現職、滋賀県立総合病院病理診断科・科長、同研究所・所長を務めている。2015年1月研究所所長を辞し、滋賀県立成人病センター総長に就任。2017年4月成人病センター総長を辞し、研究所顧問・遠隔病理診断ネットワークセンター長に就任。
【抱負】
今まで、肺胞II型上皮細胞内層板小体の微細構造、肺胞における気液界面の構造の解明、肺線維症の成り立ちなどの基礎的研究を行うとともに、病理組織診断へのアプローチの仕方を組織パターンの認識、それによる疾患の分類に求め、皮膚病理学、肺病理学を体系づけてきた。教育面では、病理学の学部学生教育、卒後教育の改革に努めるとともに、病理検査室のあり方、病理検体の目的外使用に関する倫理と手続きのあり方、生涯教育の普及に努めた。6年間開催してきた倉敷診断病理学セミナーを引き継いで、過去7年間京都病理診断学セミナーを開催・提供した。滋賀県立総合病院でも京都病理セミナーを続けるとともにびわ湖細胞病理テュートリアルなどいろいろなセミナーや勉強会を開催している。
現在、滋賀県を中心とした全県型および広域連携の病理診断支援ネットワーク作りに専念している。我が国の病理医数は少なく、全国で2085名、多くが一人病理医として働いている。滋賀県の病理医数は24名で、県内60病院中9病院にいるに過ぎず、湖南に密集している。琵琶湖が県の面積の多くを占め、交通網を遮断し、物流を阻害しているとも言える。これら障碍を乗り越え、精度の高い診断を早く提供し、県内医療の向上に貢献するシステム作りが求められていると言える。最近、遠隔病理診断なる技術が発達してきた。顕微鏡で写真撮影後電子化しコンピュータ上で組み合わせ、あたかもいままでの顕微鏡のように操作し観察することのできる“バーチャル(ないしデジタル)スライド”を作成することができる。こうすれば、距離や時間を超え、瞬時に病理診断することもできるため、いつでもどこでも他施設の病理医によっても診断され得る。病理診断支援用サーバーと運用ソフトを確保し、回線網を設置した。これで、各病院や診療所、検査センターと病理医間を接続する。これにより、病理診断から治療にまでかかる所要時間を半減することができると考えている。
【主な論文】
こちら
【臨床検査技師】
黒住 眞史(くろずみ まふみ)
【専門】
病理学:細胞検査士(JSC / IAC)
院外の病理診断の支援体制と精度管理体制の構築、医療従事者の教育支援を行うことを目的として平成22年度から開設されました。現在、支援体制の枠組みを形成している最中ですが、病理診断体制のあり方、多施設間精度管理に関する研究を行い、大きく県内そして我が国の医療の流れを変える方向性を模索していく予定であります。
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業績はこちらをご参照ください。
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