全国の自殺者数は、警察庁の自殺統計によると、平成10年以降14年連続して3万人を超える状態が続いていましたが、平成24年に15年ぶりに3万人を下回り、その後は減少傾向にあります。滋賀県の自殺者数は平成14年以降300人前後で高止まりの状況が続いていましたが、全国同様に近年は減少傾向にあります。しかし今なお多くの方が自殺で亡くなる状況にあります。そこで滋賀県では、自殺者の減少に向け一層の対策強化を行うため、平成25年4月1日に県内の自殺対策の中核となる「滋賀県自殺予防情報センター」を滋賀県立精神保健福祉センター内に設置しました。平成29年4月から、自殺予防情報センターを「自殺対策推進センター」に改組し、自殺対策に取り組んでいます。
滋賀県自殺対策推進センターでは、医療・保健・福祉、労働、教育、産業、法曹等の各分野における自殺対策の連携調整等を行う「自殺対策推進センターコーディネーター」を配置するとともに、相談、ゲートキーパー養成研修、調査、広報啓発等の事業を行います。
市町で、ゲートキーパー養成が出来る指導者の育成のためのゲートキーパー養成指導者研修を行い、悩んでいる人に気づき、話を聞き、相談につなぎ、見守る「ゲートキーパー」を広げる活動に向けて取り組んでいます。
ホームページによる情報発信、啓発、啓発資材の作成、啓発講演会などの開催を行います。
自死遺族の相談、自死遺族会への支援を行います。
滋賀県での対策に資する、自殺に関連する実態把握調査を行います。
関係機関との連携調整を行い、自殺関連の会議・検討会等に参加します。
滋賀県では平成21年度から、かかりつけ医や産業医の方を対象に、うつ病診療の知識・技術、専門医療との連携方法等について、理解を深めることにより、うつ病の早期発見・早期治療による自殺対策の一層の推進を図ることを目的にかかりつけ医うつ病対応力向上研修会を開催しています。修了者名簿は以下の通りです。
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