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株式会社村田製作所八日市事業所を訪問しました!

滋賀県労働委員会は、職場の実情についての知見を広めるため、9月21日に株式会社村田製作所八日市事業所(東近江市)を訪問しました。滋賀県労働委員会が民間企業を訪問するのは、今回が2回目です。

株式会社村田製作所八日市事業所は、1962年に操業を開始し、セラミック原材料やセラミックユニット、電子部品の生産および素材プロセスの開発などを行っています。しゃくなげ園の公開や理科教室の実施、滋賀レイクスへの協賛など、地域との共生にも力を入れている事業所です。また、同事業所は、2016年に滋賀県ワーク・ライフ・バランス推進企業に登録され、2018年に滋賀県女性活躍推進企業認証制度二つ星企業の認証を受けています。

今回の訪問では、工場見学をさせていただいた後、同事業所の皆さんと労働委員会委員との意見交換を行いました。

工場見学では、EMI除去フィルタの製造工程を案内していただきました。従業員の皆さんが、映像や模型、サンプルを用いて、製品や工程について分かりやすく説明してくださいました。工場内は、最新設備の導入による作業の効率化が図られていました。また、見せていただいた製造設備の多くを村田製作所で開発・製造しており、その点も同社の強みだということです。

意見交換では、新型コロナウイルス感染対策や、女性活躍推進の取組、男性の育児休業取得の取組、定年延長の取組など、様々な分野について活発に意見が交わされました。

同事業所では、従業員が休むと生産ラインに影響が出るため、感染者を出さないことに注力してきたとのことです。QRコードの読取りによる従業員の社内での行動把握や会議室の入室者数の制限、ワクチンの職域接種など、様々な感染対策を紹介していただきました。

また、工場見学や意見交換の様々な場面で、同事業所が従業員間のコミュニケーションをとても大事にしていることが伝わってきました。

新型コロナウイルス感染症の拡大以降、社会が大きく変容している中での実際の現場の様子を知ることができ、大変有意義な機会となりました。

労働委員会では、県内の事業者、労働者の皆様のお役に立てるよう、今後もこうした取組を通じて、労働の現場への理解を深めていきます。