学術関係者・シンクタンク研究員等を標的としたサイバー攻撃が発生しています。

日本国内の学術関係者、シンクタンク研究員、報道関係者等に対し、講演依頼や取材依頼等を装ったメールをやりとりする中で、不正なプログラム(マルウェア)を実行させ、その人物がやりとりするメールやパソコン内のファイルの内容の窃取を試みるサイバー攻撃が多数確認されています。

標的型メールは、非常に巧妙になっておりますので、ご注意ください。

〈確認された標的型メール攻撃の手口〉

  1. 実在する組織の社員・職員を騙り、イベントの講師、講演、取材等の依頼メールや資料・原稿等の紹介メールが送られてきます。
  2. 日程や内容の調整に関するメールのやり取りを通して、資料や依頼内容と称したURLリンクが記載されたメール、または資料・原稿等が添付されたメールが送られてきます。
  3. URLにアクセスする、または添付ファイルを開くことでウイルスに感染します。
  4. パソコン内のファイルが盗まれてしまいます。

〈不審なメールの件名の例〉

  • 【依頼】インタビュー取材をお願いします。
  • 【ご出講依頼】●●●●●●勉強会
  •  研究会へのゲスト参加のお願い【●●●●】等

(●には実在する組織名等が入ります。)
 

実際に送付されたメールの例

怪しいと思ったら・・・標的型メール攻撃対策のポイント

  • 別の手法での送信名義人への確認
    送信元として知人の名が記載されたメールであっても、少しでも内容に不審な点を感じた場合は、当該メールへの返信以外の方法で送信者に内容の確認を行ってください。
  • アクセス履歴、転送設定の確認
    アラートメールを受信した場合は、アクセス履歴を確認し、身に覚えのないログインが成功していた場合は、至急パスワードを変更してください。
    その際、当該ログインアラートメールが偽のものである可能性があるため、メール内のリンクはクリックせず、ブラウザから直接WEBメールサービスにログインしてください。
    メールの転送設定がされていないかを確認してください。
    転送設定がされている場合には、その状況を保存(スクリーンショット、スマホで撮影など)し、設定が変更された状況を記録しておいてください。

  • ウイルス対策ソフトの活用
    ウイルス対策ソフトを最新の状態にして、不審なファイルを開いてしまった場合等は、フルスキャンを実施してください。
    ウイルスを検知した際は、検知画面を保存(スクリーンショット、スマホで撮影など)し、検知名(マルウェア名)や検知場所(フォルダ・ファイル名)の記録をお願いします。
    もし可能であれば、検知したマルウェアは削除せず、隔離した状態で、警察(サイバー犯罪対策課)へご連絡ください。

  • メールパスワードの変更
    漏洩や不正利用の疑いがあれば、至急パスワードを変更してください。
    パソコンがウイルスに感染している場合、変更後のパスワードも攻撃者に漏洩する可能性があるので、ウイルスに感染していないことを確認する必要があります。
     

サイバー攻撃、不審メールの受信等があった場合は、警察への通報をお願いします。

詳細は、警察庁ウェブサイト「報道発表資料」をご確認ください。
引用:https://www.npa.go.jp/news/release/2022/20221130001.html

学術関係者・シンクタンク研究員等を標的としたサイバー攻撃が発生しています。
お問い合わせ
警察本部 サイバー犯罪対策課
電話番号:077-522-1231
メールアドレス:[email protected]
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