大阪府内の医療機関がランサムウェアに感染し、電子カルテが閲覧できなくなる被害が発生しています。
ランサムウェアに感染すると、パソコンやサーバ内のファイルが暗号化され閲覧できなくなり、業務に重大な支障を来すおそれがあり、事業活動の停止に追い込まれるケースがあります。
ランサムウェアの感染経路は、VPN機器等のネットワーク機器の脆弱性やメールの添付ファイルがほとんどです。
特に、最近ではVPN機器の脆弱性が突かれて感染するケースが増加していますので、外部から内部サーバ等へのアクセスを利用している方は、VPN機器等の脆弱性対策をお願いします。
ランサムウェアとは、パソコン等の端末及びネットワーク接続された共有フォルダ等に保管されたファイルを、暗号化して使用不能にするウイルスです。
このウイルスは、使用不能な状況を復旧することと引き換えに、金銭(仮想通貨)を要求することから「身代金要求型ウイルス」とも呼ばれています。
最近のランサムウェアは、データの暗号化のみならずデータを窃取した上、事業者等に対して「対価を支払わなければ、当該データを公開する」などと金銭(仮想通貨)を要求する二重恐喝(ダブルエクストーション)という手口が使われています。実際にリークサイト上で、窃取された個人情報等が公開されています。