琵琶湖を水源とし、野洲市吉川沖合い323mから取水する水道用水と工業用水の共同施設です。(吉川浄水場)
この浄水場では、湖南地域への飲料水及び工場で使われる水をつくっています。
湖南地域における上水道事業は、昭和30年代には都市化の進展や地域開発が著しく、早くから普及していました。
しかし、人口増加と工場進出により水需要が急増、昭和40年頃には水需要が逼迫し、水源の開発に苦慮する市町が出始めるなど、個々の市町や企業による水源開発は困難を極め、琵琶湖を水源とした安定的で広域的な用水供給が必要となってきました。
県はこのような情勢に応えるため、水道用水供給事業と工業用水事業を併せて実施し、生活環境の向上と生産基盤の整備を図ったもので、琵琶湖岸に吉川浄水場を設置し昭和53年に用水の供給を開始しました。
県内で最大の供給量を誇る吉川浄水場は、草津市、守山市、栗東市、野洲市、湖南市の5市に安全で安心な飲料水を、南部地区・石部甲西地区・湖南地区に工業用水を安定的に供給しています。
吉川浄水場でつくられた水道用水と工業用水は送水ポンプによって水道用水は調整池に、工業用水は配水池にいったん貯め、高低差を利用して自然流下で各市や企業に送・配水しています。
工業用水は直接各企業に供給しますが、水道水は各市の配水池に水道用水を供給するいわば”水の問屋”であって県と市が一体となって家庭や商店・企業へ水を配り、みなさんの暮らしを支えています。
所在地 | 滋賀県野洲市吉川3382 | |
---|---|---|
水源 | 琵琶湖 | |
現在給水能力 | 水道用水 81,100立方メートル/日 | 工業用水 74,400立方メートル/日 |
給水対象 | 草津市、守山市、栗東市、野洲市、湖南市(5市) | 44社 |
給水開始 | (一部)昭和53年8月(全部)平成17年4月 | 旧湖南地区 昭和43年5月、南部地区 昭和54年4月、石部甲西地区 昭和56年5月 |
環境にやさしい浄水場をめざして、自然エネルギーを利用した施設の運用を行っています。
吉川浄水場の浄水施設の上部に57kwの太陽光発電設備を設置し、発電電力を浄水場運転の一部に使用しています。
約14世帯の使用量に相当する電力量を発電し、CO2の削減・地球温暖化防止に努めています。
発電能力 | 57kw |
---|---|
パネル面積 | 339平方メートル |
発電開始 | 平成17年2月1日 |
年間発電量 | 約37,332kwh(平成30年度実績) |
天日乾燥処理施設とは、浄水処理の過程で発生する汚泥を太陽の熱や風により乾燥処理する施設です。
この施設は自然エネルギーを利用し、電力等のエネルギーを使用しないことから、CO2の削減・地球温暖化防止につながるものです。
なお、乾燥した汚泥は埋め戻し土として利用されています。
面積・池数 | 4,200平方メートル(420平方メートル×10池) |
---|---|
張込汚泥深さ | 最大1m |
計画汚泥処理量 | 4,200立方メートル(汚泥濃度2%) |
小学生の見学風景
夏休みに自由研究講座を行っています。
浄水場でどのようにして飲み水ができるのかを実験と見学で理解していただくものです。
小学生とその家族を対象に行っています。
※浄水場のつくりたての水を試飲していただきます。
詳しくは、夏休み前にホームページ等で案内させていただきます。
たくさんの方のお越しを、お待ちしてます。