ご挨拶

皆様、化学療法部の紹介ページにお越しいただきありがとうございます。

近年の医学の発展には著しいものがあり、がん診療におきましても例外ではありません。抗がん薬を有効に用いてがんを治療する化学療法は、手術療法・放射線療法とともに、がん治療の3本柱のひとつとして確立してきました。がん化学療法は、従来は主に入院で行われていましたが、次にあげる医療環境の変化に基づき、外来での施行へとシフトしています。

  1. がん患者数の増加:入院ベッド数の不足
  2. がん患者意識の変化:在宅で家族とともに楽しく過ごし、 治療は外来で
  3. 治療法の進歩:制吐剤の開発等、外来治療の選択肢の増大
  4. 限られた医療資源の活用:入院期間の短縮・地域連携パスを活用した治療

平成20年10月に新設されました化学療法部は、皆様に効果的で、安全かつ医療経済的に納得のいくがん化学療法を提供できるよう努力しています。そのためには、医師個々による、いわゆる「さじ加減」によるがん化学療法ではなく、世界的なエビデンスに基づいたがん化学療法をレジメンに登録して実施しています。全てのがん化学療法に関することは、定期的に開催される「がん化学療法委員会」で協議され、質の高いがん化学療法が施行されるように運営されています。

外来化学療法センターにおきましては、がん治療認定医等による治療法の説明・同意取得から始まり、臨床検査技師による迅速検体検査、専任薬剤師による抗がん薬のミキシング(調製)を行っています。専門・認定看護師は、抗がん薬点滴中の看護はもちろんのこと、外来専任看護師により外来化学療法開始前から、(初回治療が入院で行われました場合は、退院前に)外来治療中に留意すべき生活面でのポイントを個別に説明させていただいています。また、必要時、がん相談支援センターと連携し、高額治療費等への準備などに関連する情報提供にも努めており、からだ・こころ・くらしという全体的な視点からがん化学療法を受けていただける環境作りを目指しています。また、平成22年度より専任医師が配置され、保険医療におきまして、外来化学療法加算1という評価をいただいています。

化学療法部では、最新の知見を学び、治療環境を整え、質の高いがん化学療法を提供してゆくように努力いたします。そして皆様が安心してがん化学療法を受けていただけることを願っています。

化学療法部 部長 四元 文明