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ふれあいプラスワン
心がつながる豊かな社会へ

多様な性について考えよう

ありのままのキミがいい!誰もが自分らしく生きるために

自分の周りの人が、同性愛や性同一性障害かもしれないと考えたことはありますか? 調査方法などによって異なりますが、こうした人たちは人口の5%前後と推定する研究が発表されています。今まで気づいていなかったり、知らなかったりしていただけかもしれません。
性の多様性について、宝塚大学看護学部教授の日高庸晴さんにお話をうかがいました。
LGBTって何?

L

レズビアン女性で女性が好きな人

G

ゲイ男性で男性が好きな人

B

バイセクシュアル同性も異性も好きになる人

T

トランスジェンダー体と心の性に違和感がある人体の性別と異なる性別で生きる人、生きたい人

多様な「性」

最近は、「LGBT」という言葉もよく使われるようになってきました。生まれてきた時の性別である「体の性」と自分が自覚している「心の性」は、必ずしも一致する人ばかりではありません。また、「男だから女が好き」とは限らないし、「女だから男が好き」とは限らないのです。
トランスジェンダーの人すべてが必ずしも性別適合手術など、医学的な処置を望んでいるわけではありません。体の性に「違和感」があるのですが、その度合いは様々です。心の性に合わせた服装にすることで、心が落ち着く人もいます。

生きづらさを抱えて

このような人たちは一定数存在するはずなのですが、多くの人は「自分の周りにはいない」と考えています。しかし、それは皆さんが気付いていないだけかもしれません。LGBTに対する世間の理解はまだ十分ではないため、周囲の偏見や誤解をおそれて本当の自分を打ち明けられずにいるのではないでしょうか。
テレビなどでは「オカマ」「ホモ」などの言葉が侮蔑的に使われ、笑いのネタにされています。「同性愛者は笑いの対象なの?」と深く傷ついている人がいます。また、そのような風潮の中では自分自身を肯定的にとらえられず、将来への展望を持ちにくくなっています。差別やいじめ被害の経験も多く、自殺を考える人の割合が高いことが調査結果からもわかります。
社会生活では男女に区別されることがよくありますが、トランスジェンダーの人は本当の自分のことを理解されないであろうという心の葛藤に加えて、社会から求められる性別役割規範などに起因するストレスを抱えています。
LGBの人々においても同様に、日々ストレスを感じて生活しています。性的指向(恋愛の方向が異性に向くか同性に向くか)は、”嗜好”ではなく”指向”であり、自分の意思で選択したり修正したりできるものではないと考えられています。このような正しい理解がされないことが、いじめや差別につながっているのです。

(表)
日本のゲイ・バイセクシュアル男性対象の調査2005年調査(有効回答数5,731人)出典:日高庸晴ほか厚生労働科学研究費補助金 エイズ対策研究推進事業「ゲイ・バイセクシュアル男性の健康レポート2」 宝塚大学看護学部教授日高 庸晴さん法務省の人権啓発ビデオの監修、文部科学省「性的指向と性自認に関する教職員向け資料」の作成協力、法務省による国家公務員人権研修や文部科学省幹部職員研修等、国や自治体のセクシュアルマイノリティ理解推進・啓発事業に従事。
日本のゲイ・バイセクシュアル男性対象の調査      自殺を考えたことがある      ある65.9%      ない34.1%      自殺未遂をしたことがある      ある14%      ない86%
日高 庸晴さん

多様性が認められる社会

では、どのようにすれば誰もが、自分らしく生きていける社会となるのでしょうか? まず、人に個性があるように「性のあり方」も様々であることを正しく理解し、誤った理解をしたり、笑いのネタにするようなことをしている人がいたら、「そのようなことで笑うのはよくない」ということを伝えていきましょう。周囲に傷つく人がいるかもしれないということを考えれば、笑いのネタにすることはできないはずです。
また、「おめでたいことだから」とあいさつ代わりに「結婚は?」「子どもは?」などと尋ねる人もいますが、このようなことを繰り返し尋ねられることを苦痛に感じる人もいます。これはLGBT以外の人でも同じですよね。誰もが自分らしい生き方を尊重され、安心して過ごせる言動を心掛けましょう。
もし、カミングアウト(性的指向や性自認などについて告白したり、公にすること)されることがあれば、それはあなたを信頼してのことです。しっかりご本人の気持ちを聞くとともに、他の人には話さないことです。カミングアウトを「する」、「しない」や「誰にする」かはご本人の意思を尊重し、今後も困ったことがあれば支えるよという姿勢を示すことが大切です。

事例紹介

事例紹介(1)Aさんの場合(ゲイ)

高校時代吹奏楽部で活動していた。ある時「Aくんってかまっぽくない?」と誰かが言い出して、部の雰囲気が悪くなったことがある。その時部長をやっていた女の先輩が「世の中にはいろんな人がいるんだから、男っぽい女でも女っぽい男でもいいじゃない。大切なのはその人のハートでしょ。物事の本質を見られない人は音楽でも上っ面の演奏しかできないと思う」と言った。本当にかっこよくて心の中で拍手したし、そのあと自分の陰口を言う人はひとりもいなくなった。

事例紹介(2)Bさんの場合(トランスジェンダー)

小学校のとき女子トイレに入るのに強い抵抗があり、行くのを我慢していたところ、膀胱炎になってしまった。それからはあきらめて女子トイレに入るようになったけど違和感がつきまとった。中学生になると、より一層、心と体の違和感が強まり、「ズボンをはきたい」と女性の先生に相談した。少し時間がかかったけどジャージ登校が認められるようになった。その先生のアドバイスで、今は服装が自由な高校に通っている。中学時代の息苦しさから解放されて、今はとても充実している。

上記事例は、下記で紹介している日高庸晴さんの著書「もっと知りたい! 話したい! セクシュアルマイノリティ(1)~(3) (汐文社)」から引用しました

啓発教材の紹介

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もっと知りたい! 話したい!

セクシュアルマイノリティ(1)~(3) (汐文社)

お話を聞かせていただいた日高庸晴さんの著書。中学生・高校生に向け、たくさんの事例を挙げながらLGBTなどについてわかりやすく紹介されています。

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あなたが あなたらしく生きるために性的マイノリティと人権LGBTなどについて人権の視点で理解を深めることを目的とした教材です。入門編としてご活用ください。

〈企画〉 法務省人権擁護局

(公財)人権教育啓発推進センター

YouTubeでご覧になれます!

(表)
学校や企業でも様々な取組が始まっています時代とともに様々な人権課題がクローズアップされます。2014年12月に改正されたオリンピック憲章には、性的指向を理由とする差別の禁止が盛り込まれました。2020年には東京でオリンピック・パラリンピックが開催されることから、性の多様性に対する理解を深め、偏見や差別を解消していくことが強く求められています。こうした流れの中で、学校においては、例えば性別に違和感のある子どもに自認する性別の服装を認めるなど、配慮をする取組が始まっています。また、企業でも多様な人材に活躍してもらうため、研修会など様々な取組が始まっています。一人ひとりが違いを認め合い、違いによって

□お問合せ県庁人権施策推進課TEL:077-528-3533 FAX:077-528-4852 MAIL:
TEL:077-528-3533 FAX:077-528-4852 MAIL:cf00@pref.shiga.lg.jp

お問い合わせ
知事公室 広報課 県庁人権施策推進課
電話番号:077-528-3533
FAX番号:077-528-4852
メールアドレス:cf00@pref.shiga.lg.jp