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終戦70年 今あらためて平和の大切さを学ぼう

第二次世界大戦が終わって、今年でちょうど70年。戦争を体験した方の高齢化が進み、当時の被害や暮らしについての話を聞く機会が減りつつあります。戦時を経験していない人びとも次世代を生きる子どもたちも、このような節目の年にこそ、あらためて戦争の悲惨さを知り、平和の尊さを学んで、戦時の記憶を風化させることなく、次世代へ語り継いでいくことが大切です。

当時のくらし(個人提供)
防空演習(個人提供)

戦争は国民の生活に大きな影響をもたらしました。滋賀県内でも大津、彦根、旧八日市地区の空襲被害などがあったのをご存じでしょうか。戦争体験者が少なくなり、戦没者の遺品や資料も失われてゆく中で、県では平成5年度から資料や体験談の収集を行い、平成24年3月には戦争の悲惨さや平和の大切さを語りつぐ拠点施設として、滋賀県平和祈念館を設立しました。身近な場所でどのような出来事があったのかを知り、当時の暮らしに思いを馳せることで、私たちは今日ある平和をより実感し、大切にできるはずです。
現在、平和祈念館のボランティアとして、子どもたちの平和学習に取り組む武久さんと、戦時中の食事を再現し、当時の状況を語る中澤さんにお話をうかがいました。

「戦争」ではなく「話し合い」の世界を!

滋賀県平和祈念館ボランティア 武久 善彦さん

忘れられない空襲体験。

2度と戦争のない世界をつくらなければ。

10年以上前から近くの小学校で平和学習のお手伝いをしています。昭和20年、御園国民学校※3年の時に空襲を体験し、その空襲で仲が良かった方が亡くなりました。飛行機が頭上をかすめ、ガラスの破片が散らばり、廊下に血が流れる光景を70年経った今も忘れられません。御園小学校の平和学習では、校庭に残る弾の跡を見ながら当時の様子を話しています。2度と戦争が起こらない世界をつくるために、多くの人に政治や世の中の動きに関心を持ってほしいと思いますし、平和の大切さを日本が率先して示せるよう、話を聞くだけでなく、自分たちが平和をつくり出す意志を持ってほしいですね。

※ 国民学校…当時の初等教育機関の名称で、現在の小学校・中学校にあたる。国民学校令により、尋常小学校(6年)を国民学校初等科、高等小学校(2年)を国民学校高等科に改めて成立。

身近なところで戦時の大変さを感じてほしい。

滋賀県平和祈念館ボランティア 中澤 光子さん

辛抱し工夫し飢えをしのいだ。

食を通じ戦争の悲惨さを伝えたい。

平和祈念館開館にあたり、戦争で父を亡くした遺族の一人として何かお手伝いをと思い、ボランティアに応募、それがきっかけで戦時食を再現することになりました。水団や大根めしを作り、団子にはくず米の粉を使ったり野菜を干して保存したり、当時滋賀で行なわれたことを基にしています。戦時中、皆がこぞって困ったのは食べ物。作り手も道具もなく米が十分に作れず、食材の味も量も豊かではありませんでした。この飽食の時代に、食を通して戦争の悲惨さや、平和だからこそ今の生活があることを伝えていきたいと思いますし、戦争体験者が減ってゆく今こそ、もうひと踏ん張りしなければと思います。

この夏、ご家族で戦争について学びませんか?

滋賀県平和祈念館

滋賀県平和祈念館では終戦70年を迎えるこの夏、現地見学会や戦争体験を聞く会のほか、戦時食づくりなど、子ども向けの体験学習を開催。当時の人びとの思いや暮らしを感じることができます。

滋賀県平和祈念館 入館無料

所在地/滋賀県東近江市下中野町431番地

開館時間/9時30分~17時

休館日/

月曜日・火曜日(祝日にあたる場合は開館)、年末年始(12月28日~1月4日)

7月21日(火曜日)~8月31日(月曜日)は毎日開館

アクセス/

●名神高速道路「八日市IC」から車で約10分

●JR琵琶湖線(東海道線)彦根駅または近江八幡駅乗り換え、近江鉄道八日市駅からバスで約20分「愛東支所・診療所前」下車すぐ

入館料/無料

平和祈念館 イベント情報

第11回企画展示「滋賀県民の15年戦争」

終戦から70年を経た今年、先の戦争が滋賀県民にとってどのようなものであったのかを体験談と品物を通してふりかえり、当時の苦難をしのぶとともに、現代の平和の尊さを改めて確認します。

期間:9月27日(日曜日)まで

戦争体験を聞く会

タイトル

守山列車襲撃事件

戦争体験を聞く会

語り部

小島秀治郎さん(昭和5年生まれ、守山市在住)

日時:7月26日(日曜日)13時30分~15時

夏休みこども体験学習

戦時食づくり体験(ワークショップ)
「戦時食(すいとん)を作って、食べよう!」

日時:8月1日(土曜日)14時~15時30分
定員:20名 費用:保険代20円(一人あたり)

夏休みこども体験学習

戦争体験者お話し会「8月6日の思い出」

日時:8月6日(木曜日)14時~15時30分 定員:30名

平和の願いをこめてアロマキャンドルをつくろう

日時:8月9日(日曜日)14時~16時
定員:30名 費用:材料代500円(一人あたり)

新聞記事から戦争を考えよう!

日時:8月22日(土曜日)14時~16時 定員:40名

遺跡めぐりや映画で考える「戦争」

戦後70周年記念企画

「消えた飛行場」

~八日市飛行場と周辺戦争遺跡を探る旅~

開催日:8月2日(日曜日)・29日(土曜日)

参加費:6,500円(昼食込) 募集人員:各35人

掩体壕

行程

JR能登川駅→冲原神社(飛行隊門柱)→飛行場正門前→布引山麓掩体壕群(掩体壕、土塁の見学)→陸軍射撃演習場跡→滋賀県平和祈念館(館内見学、戦時食の試食など)→JR能登川駅

お申込:一般社団法人 東近江市観光協会 TEL.0748-48-2100

日本のいちばん長い日

8月8日(土曜日)全国ロードショー

本映画の撮影には、滋賀ロケーションオフィスが全面的に協力しています。

日本のいちばん長い日

滋賀のロケ地【東近江市】藤井彦四郎邸【日野町】旧鎌掛小学校【彦根市】彦根城 ほか太平洋戦争末期、戦況が絶望的となった1945年4月、鈴木貫太郎内閣が発足。そして7月、日本にポツダム宣言受託を要求。
降伏か、本土決戦か―。そして運命の1945年8月15日、終戦。
その前夜、日本で何が起こったのか。
日本が破滅へと向かう中、平和への礎を築くために苦悩し、身を挺した人々の壮絶なドラマ。
●出演:役所広司 本木雅弘 松坂桃李 堤真一 山﨑努

●原作:半藤一利(「日本のいちばん長い日 決定版」文春文庫刊)●監督・脚本:原田眞人

お問い合わせ
知事公室 広報課 滋賀県平和祈念館
電話番号:0749-46-0300
FAX番号:0749-46-0350
メールアドレス:heiwa@pref.shiga.lg.jp