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認知症高齢者を地域で守る!

現在高齢者の約6人に1人が認知症に“お互い様”で支え合う

家族が認知症になったら、地域で見かけたら、何ができるのか。
認知症は誰にでも起こりうる病気です。認知症の人やその家族が安心して暮らせるまちをつくるために、一人ひとりが地域で何ができるかを知っておきましょう。認知症に、地域とともに取り組んでいる南部さんにお話をうかがいました。

“地域の絆”で支え合う

社会福祉法人 東近江市社会福祉協議会在宅福祉課 主幹

南部 直美さん

南部 直美さん

平成18年に開設した認知症専門の事業所で啓発を始めましたが、その当時は認知症について十分な理解が進んでいませんでした。また認知症の方が、徘徊により行方不明になられたことも度々ありました。ご家族だけが大変な思いを抱え込んでおられる状況に、何とかしなければと思いました。
もし周囲の方に認知症であることを打ち明けることができ、地域の人の見守りがあればとの思いから、「認知症になっても安心なまちづくり」を目ざし、住民の方に呼びかけて認知症徘徊高齢者の早期発見・保護訓練を行っています。
これは自治会単位で実施するもので、その数は年々増え、昨年は20自治会、約500人の参加となりました。徘徊役、捜索役、観察役などの役割を作って、声かけができるよう学んでいます。
ただし保護することだけが目的ではなく、一番大切なのは、認知症を正しく理解し、認知症の方とその家族の心に寄り添った声かけができることです。
認知症は病気であって、その症状を理解し対応することが大切です。また、普段からあいさつを大事にし、”お互いさま“の気持ちで「助けて」と言い合える社会を作ることが必要です。
行政や関係機関によるネットワークだけでなく、地域の絆というネットワークが大切だと私は考えています。

認知症による行方不明者の状況

県内で、認知症による徘徊等やその疑いにより警察に行方不明届が出された件数は、平成24年、25年とも100件を超えています。そのうち半数以上のケースは本人が自ら帰宅していますが、4割近くは捜索により発見されています。また、亡くなられて発見された方や未だ行方のわからない方もおられます。

警察に行方不明届が出された件数(1~12月集計)

(表)
発生件数 うち 発見 うち 帰宅 うち 死亡 うち その他 うち 未解決
平成25年 102 40 59 2 0 1
平成24年 134 51 78 4 1 0

(滋賀県警察本部)

気持ちに寄り添う声かけを

徘徊役を設定し声かけを訓練

一言で「徘徊」と言いますが、本人の気持ちになって考えると、目的があって歩きはじめたのに、いつの間にかどこにいるのかわからないという、とても不安な状態におられます。そんなときに後ろから急に声をかけられると、とても怖い思いをさせてしまうことになります。困っているのかなと思う人を見つけたら、ゆっくり前から近づき、一言ずつ丁寧に言葉をかけてみてください。
「いいお天気ですね」「どこに行かれますか?」などの日常的な会話、あいさつから始めてください。保護しようという気持ちで関わると、行動をさえぎられたと感じる人も少なくありません。話をじっくり聞くなど本人の気持ちに寄り添って話すことが大切です。
また、介護をしている家族の気持ちも理解し「何か困ったことがあったら言ってね」と言い合えるつながりも大切です。このようなことが「地域の絆」にもつながっていくと思います。

ともに安心して過ごせるまちに

認知症は早期発見・早期治療により、進行を遅らせることができるようになってきました。「もしかして認知症?」と気づいたら、早期に専門の医療機関で受診することが大切です。
認知症の人は高齢者の約6人に1人ですが、10年後には5人に1人になると言われています※。これからは認知症の方が不便やつらい思いをしないような関わりや、さりげない支援が必要になります。
「認知症になってもお互い様」で、ともに安心して過ごせるまちとなるよう、これからも地域とともに、取り組んでいきたいと思います。
※厚生労働省の将来推計より

こんな人を見かけたら心得ておきたいこと

もしかしたら認知症?

驚かせない、急がせない自尊心を傷つけない
  • 季節に合わない服装をされていたり、不安そうにされていたりするなどの高齢者を見かけたら、「何かお困りではありませんか」と、ゆっくり声をかけてあげてください。
  • おかしいなと思ったら、持ち物などでわかる連絡先か、警察「110番」に連絡してください。
  • 命に関わるような様子の時には救急車「119番」にも連絡してください。

認知症の家族がいなくなったら
待たず迷わず警察に連絡を

•すぐに最寄りの警察署や交番、駐在所か「110番」に連絡してください。
•時間が経つにつれ、行動範囲が広がり捜しにくくなります。
•家族だけで捜そうとせず、まずは警察に連絡することが、早期発見につながります。

県内の警察署
大津警察署 077-522-1234
草津警察署 077-563-0110
守山警察署 077-583-0110
甲賀警察署 0748-62-4155
近江八幡警察署 0748-32-0110
東近江警察署 0748-24-0110
彦根警察署 0749-27-0110
米原警察署 0749-52-0110
長浜警察署 0749-62-0110
木之本警察署 0749-82-3021
高島警察署 0740-22-0110
大津北警察署 077-573-1234

講師

関東学院大学

副田あけみ教授

滋賀県高齢者虐待防止セミナー「認知症と高齢者虐待」
参加無料
副田あけみ先生

日時:平成27年3月12日(木曜日)14時~16時
 (開場13時30分)

場所:草津市立市民交流プラザ 大会議室
(草津市野路一丁目15-5 フェリエ南草津5階)

[定員] 130名(先着順)
どなたでもお申し込みいただけます

[申込方法] 名前、住所、電話番号、ファックス番号、メールアドレス、所属団体名等をご記入の上、ファックスまたは郵送で、下記まで

[申込期限] 平成27年3月6日(金曜日)必着

[申込先] 認定特定非営利活動法人あさがお
〒520-0047 大津市浜大津三丁目2-4 ファックス:077-522-0845 電話:077-522-0799

お問い合わせ
知事公室 広報課 県庁医療福祉推進課
電話番号:077-528-3522
FAX番号:077-528-4851
メールアドレス:ed00@pref.shiga.lg.jp