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ふれあいプラスワン

一人ひとりの人権を大切に

2人に1人が「がん」になる時代

「がん」を理解し、支え合う社会へ

みなさんは「がん」についてどんなイメージをお持ちでしょうか。
「がん」はいまや2人に1人がかかる病気と言われています。予防や早期発見、治療と仕事の両立のために何ができるのか、また「がん」になった人をどのように支えるか、一人ひとりが前向きに考え、取り組むことが必要です。

体調が安定しても、学校や会社に戻れなくて困っている人がいるんだって。がんになっても変わらず暮らせるといいな。愛称「しがのハグ&クミ」滋賀の健康を考える双子の妖精

「がん」に負けない!安心できる社会をつくる

いつ自分が、また身近な人ががんになるかわからない時代。平成24年の「医療福祉に関する県民意識調査」においては、「がん対策」を充実してほしい人が最も多いという結果が出ています。

県では、がんにならない、またなった場合も早くよい治療を受け、患者さんと家族が安心して過ごせることを目指して、「がん対策推進計画」に基づき様々な施策を進めてきました。

さらに、昨年12月には、がん対策を推進するための「がん対策の推進に関する条例」が議員提出により制定されました。

今後も、検診と医療の充実、予防対策に取り組むとともに「病気を知られることで差別されないか」「治療と仕事を両立できるか」等、患者さんの不安を解消するための支援、啓発を推進していきます。

がんについてのイメージ
遺伝する 53%
予防できない 33%
治らない 32%
治療を受けても仕事を続けられない、就職できない 16%
自分や家族がかかったら周りに言えない 9%
治療を受けても通学や進学が難しい 7%
働く上で不安なこと
病名を知られて差別されないか、職場に病名を知らせるべきか 63%
治療や受診のために休むことが許されるか 61%
体力的に耐えられるか 59%
がん患者を採用してくれる職場が見つかるか 43%
治療と仕事を両立できるか 37%

出典:滋賀県がん患者就労実勢調査(平成25年)

がんになってわかったこと。つらい治療を支える社会の力とは。

がんの経験を多くの人に伝える活動をしている「滋賀県がん患者団体連絡協議会」の3人の方にお話を伺いました。

仲間とともにがんに立ち向かう

会長 菊井 津多子さん
会長 菊井 津多子さんの画像です。

フラで癒やされています。

乳がんと診断された時は、死の不安と子をもつ母としての不安でいっぱいでしたが、誰にも話せませんでした。治療を無事終えても、難しかったのは心の回復です。がんをオープンにできる社会だったら、より早く回復できたと思います。局所再発してはじめてがんをオープンにし、患者会の仲間と心を分かち合うことで、心が安らぎ、病気に立ち向かう力を得ることができました。

県には相談支援センター、がん患者サロンなど相談できる体制があります。ひとりで悩まず自分のこれからの人生を切り拓いてほしいと思います。周りの方は患者さんを差別の目で見ず、頑張っている一人の人間として応援してほしいと思います。

カミングアウトできる世の中に

副会長 八木 政廣さん
副会長 八木 政廣さんの画像です。

三国港から出船、93cmのヒラマサを釣りました。


膀胱と尿道にがんが見つかり、手術しました。現在は患者さんのための講習会の手伝いをするなど、通常の生活をしています。ただ、再発への不安や、人工膀胱(回腸導管)を造設してオストメイトとなったため日々のケアの必要性と緊張感はあります。仲間にはがんであることを話し、状況を理解してもらっています。

がんだと言えない人は多いですが、私はがんをカミングアウト※できる世の中になってほしいと願っています。そうなれば精神的な問題はずいぶん解決すると思います。条例もできましたので、がんという病気やがん患者に対する正しい理解が広がってほしいと思います。
※公表すること

がんになってわかった(考えた)大切なこと

がん患者サロン・ピアサポーター 夛田 勢津子さん
がん患者サロン・ピアサポーター 夛田 勢津子さんの画像です。

全身骨転移していますが、車いすで大好きなコンサートに国立競技場へ行きました。


私は今も治療中で、患者サロンのピアサポーターをしています。言葉は大切なのでどう話すのかをいつも考えています。そして患者さんが一歩を踏み出せる言葉をかけるよう心がけています。

自分は自営業なので今も仕事をしていますが、患者さんの中には仕事を辞めた人や就職できない人もいます。治療に多くのお金がかかるのも事実ですので、患者さんは、治療を受けながらでも仕事がしたいのです。できれば患者さんが働ける職場を作りたいと考えています。

私は、がんになったことは後悔していないですし、がんになって大切なものを見つけられたと思っています。がんになってよかったと思える自分でいたいと思っています。


がんとひとくちにいっても病状や暮らしぶりはさまざまです。
その人一人ひとりを理解し、支えるためにできることを考えてみませんか。

滋賀県がん患者団体連絡協議会

滋賀県がん患者団体連絡協議会

主な活動は…

  • がん患者や家族が心の悩みや体験を語り合う場「がん患者サロン」の運営
  • がん対策について、医療機関、行政機関への要望
  • がんに関する啓発活動

平成20年発足。会員数約350人。 連絡先:090-6201-1725(菊井)

岡村 理さん

滋賀医科大学医学部附属病院
腫瘍センター
がん相談支援部門
がん相談専門員
(ソーシャルワーカー)

岡村理さん

理解と思いやり。自分や家族のこととして考える。

自分らしい生き方をサポート

がん相談専門員は、ご本人やご家族が抱えておられる不安や悩みをお聞きし、がんに関するさまざまな相談をお受けしています。病気や医療について、家族や医療者とのコミュニケーション、治療と仕事・家事の両立、治療や生活に関わるお金の相談など、相談内容はさまざまです。病気や制度について情報提供し、共に考えることで病状の理解、気持ちの整理を行っていただけるようサポートします。がんになる前と変わらず、その方らしく生きられるようお手伝いをしています。


どなたでも利用できます

(表)
ひとりで悩まず、まずはご相談ください滋賀県内のがん診療連携拠点病院がん相談支援センター
滋賀県立成人病センター 077-582-8141(直通)
滋賀医科大学医学部附属病院 077-548-2859(直通)
大津赤十字病院 077-522-4131(代表)
公立甲賀病院 0748-65-1641(直通)
彦根市立病院 0749-22-6050(代表)
市立長浜病院 0749-68-2354(直通)
相談時間・メールでの問い合わせについては各病院へお問い合わせください。

※がん患者サロンは、上記病院と高島市民病院にあります。
 

お問い合わせ

知事公室 広報課 県庁健康長寿課
電話番号:077-528-3616
FAX番号:077-528-4857
メールアドレス:efoo@pref.shiga.lg.jp