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暮らしの中の宝もの

滋賀の「おもてなし力」 スキー、湖、山の魅力を発信する里 マキノ

伝える
ツアーガイド(高島市マキノ町)マキノ自然観察倶楽部(左)大村 寿男さん (右)谷口 良一さん

ツアーガイド(高島市マキノ町)マキノ自然観察倶楽部 (左)大村 寿男さん(右)谷口 良一さん

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民家の周囲をまとう雪囲いが往々に見られる冬。のどかな田園を進むと見えてくる民宿は、今年も県内外から訪れる観光客で賑わいます。
福井県に程近い、滋賀県北西部にあるマキノ町は、古くからスキー場を中心に滋賀の観光を支えてきました。それは、町名が同地にあるスキー場に由来していることからもわかります。
この地で、『体験できる観光』を10年近く提案している谷口さんは、マキノの魅力を湖と山と里が近いことだと話します。

「朝は琵琶湖で船から日の出を観る。その後、昼からはスノーシュートレッキングで山に登って、日本海と琵琶湖を同時に眺める。そういうツアーが今は喜ばれていますね」

時代の移ろいや観光客のニーズに合わせて、マキノの冬の楽しみ方も変化してきました。
谷口さんはツアーで訪れた人たちのために、郷土料理『やまごぼうだんご』に少しアレンジを加え、ぜんざいを作ります。春先に摘むヤマゴボウ※の若葉を混ぜてだんごにする『やまごぼうだんご』は冬に備えて作られていたマキノの保存食です。

「昔は暗くなって、納屋に入ると、吊されたやまごぼうだんごが頭にカーンと当たって痛かった」

雪深い地ということもあり、昔は冬になると藁仕事が盛んに行われていました。当時は、作業の合間に簡単に食べられるため、各家庭で作っていましたが、今では知る人も少ない存在です。

「マキノは観るだけではなく体験できる観光地。地元のみんなで、今ある自然や文化を守っていきたい」

昔からスキーの観光で栄えてきたマキノには、現代にも伝わる地元民の『おもてなしの心』と自然を体感する観光があります。

※別名「ヤマボクチ」。信濃では、そばのつなぎとして葉を使用することもあります。

ふれる
たかしまマキノウィンターフェスティバル

冬の大イベント『たかしまマキノウィンターフェスティバル』[開催日時]1月25日(土曜日)

雪を使ったゲームから、地元食材を使ったおいしい料理、バザーなどが楽しめるマキノの冬の風物詩です!

詳しくはこちらまで

四季遊園マキノ交流促進協議会 電話:0740-28-8002

感じる
手作りスモーク工房 杣人(左)平田 恵さん (右)平田 正紀さん

手作りスモーク工房 杣人(左)平田 恵さん(右)平田 正紀さん

毎日が旅気分

平田さんご夫婦がこの地を選び燻製屋を始めたのは10年程前。質の良い燻製作りに適したマキノの気温と湿度、そして雪があることが移住の決め手でした。マキノに来る以前は京都に住んでいたというお二人は、まず夜空の美しさに驚きました。

「温泉があって、夜空もきれい、毎日旅気分で過ごしています」

都会での生活経験があるからこそわかるマキノの魅力。それを食事を楽しみに来た方へ料理の説明とともに話すのが楽しいとご主人は教えてくれました。
ホームページ
http://www.eonet.ne.jp/~somabito-smoke/(外部サイトへリンク)

マキノの大自然の中でしか作れない燻製は格別です。
(表)
マキノの大自然の中でしか作れない燻製は格別です。

取材協力

エコツーリズム協会しが

理事・事務局長 吉見 精二

HPhttp://ecoshiga.net(外部サイトへリンク)

ナメコ

ナメコ

マキノの山で採れる野生の大きなナメコは県外のファンも多い。

牡丹鍋

牡丹鍋

狩猟文化のある滋賀県の北部ならではの冬の風物詩。

昔のやまごぼうだんごを再現したもの

昔、冬の藁仕事の休憩時間に食べるために作られていた平らなお団子。乾燥させたものを、お湯や蒸し器で戻し、焼いて、砂糖醤油をつけて食べるのが一般的。

昔のやまごぼうだんごを再現したもの
(表)
ヤマゴボウの花

マキノマップ

マキノ地図