「障害福祉の父」糸賀一雄 生誕100年

生きることが光になる

生きることが光になる

近江学園の玄関で糸賀さんと子どもたち(1947.3)

滋賀で活躍し「障害福祉の父」とよばれた糸賀一雄さんの生誕から100年。先駆的で独創的な取組とその心は、現代にも通じています。

「共に生きる」を実践した人

糸賀一雄さんは1914年に鳥取県で生まれ、滋賀県庁勤務等を経て、戦後、戦災孤児や障害児のために力を尽くそうと活動を始めました。まだ障害者に対する社会の理解が乏しかった時代に、池田太郎さん、田村一二さんとともに「近江学園」を創設。さまざまな困難に直面しながらも、実情を知って集まった若者や近隣住民、意欲ある人たちの支援を得て、先進的な取組を発展させていきました。

糸賀さんは、本来一人ひとりが輝く存在であり、障害のある人たちも分け隔てなく共に生きることのできる社会こそが豊かな社会であると考えました。戦災孤児や障害のある子どもたちとの共同生活の中に“共生社会”と“人がありのままに存在することの価値”を見出し、「この子らを世の光に」という言葉を残しています。
人間の新しい価値観の創造を目指して、人権尊重の福祉に取り組んだ糸賀さんの精神は、現在も滋賀をはじめ日本の福祉に息づいています。この記念の年に、糸賀一雄さんの実践と理念にぜひ触れ、ありのままに生きることの大切さとすばらしさを考えるきっかけにしてください。

「おかえりなさーい、園長」ヨーロッパの旅を終えて(1961.2)

「おかえりなさーい、園長」ヨーロッパの旅を終えて(1961.2)

福祉の現場で働く若い世代にも糸賀一雄さんの精神が受け継がれています。

一人ひとりの存在が光。先生の言葉にほっとします。

高田 和(たかだ のどか)さん

滋賀県発達障害者支援センター 高田 和さん

現在おもに発達障害のある方の相談支援を行っています。福祉の仕事に就いたきっかけは、学生時代に障害のある方々と出会い、感情をストレートに表現する姿に、そのような生き方は素敵だなと思ったからです。その姿に私は共感をし、それは糸賀先生の考えとつながっているのではないかと思っています。先生の考えは決して特別なことではなく、広く県民の方々にも魅力を知っていただけたらと思います。「この子らを世の光に」、存在自体が光であるという先生の言葉に、人を包み込むあたたかさを感じます。記念事業には、福祉関係者だけではなく、迷ったり悩んだりする若い人々にとっても、生きる道しるべを見つけるためのヒントがたくさんあると思います。

糸賀一雄さんの生誕100年にあたり、記念事業が行われます。県民のみなさまのご参加をお待ちしています。

■ 糸賀一雄 生誕100年記念式典

● 3月29日(土曜日)・30日(日曜日)

● 栗東芸術文化会館さきら大ホール

※申し込み方法など詳細については、1月10日以降に、ホームページ等で随時お知らせしていきます。

■ 第1部 (3月29日) 県民参加パフォーマンスライブ

滋賀県内で表現活動を行ってきた障害者や高齢者のワークショップグループ、ジュニアオーケストラ、プロのダンサーや音楽家が一体となり、パフォーミングアーツを展開。障害のある人の表現の魅力と可能性を伝えます。

■ 第2部 (3月30日)

大江健三郎さんによる記念講演、障害者やその家族が安心して生活することができる社会の実現に貢献した個人・団体を表彰する「糸賀一雄記念賞」授賞式などを開催します。

■ 糸賀一雄展

● 3月4日(火曜日)~30日(日曜日)

● 滋賀県立近代美術館ギャラリー糸賀一雄さんおよび糸賀さんとともに日本の障害福祉の発展をリードした池田太郎さん、田村一二さんに関するパネルや資料を展示します。また、会期中、関連イベントとして講演会等も開催します。

□お問い合わせ

県庁障害福祉課電話:077-528-3542 FAX:077-528-4853
HP:糸賀一雄生誕100年記念事業「生きることが光になる」総合サイト

キャッチコピー「母なる湖・琵琶湖。-あずかっているのは、滋賀県です。」