水害から命を守るために みんなで取り組む「流域治水」

自助、共助、公助---総合的な取り組みに

昨年は、3月11日の東日本大震災による大津波や、9月の台風12号による大雨により、従来では考えられなかったような大きな災害が発生しました。これらの自然の猛威は、整備されていた防潮堤や治水ダムといった施設の能力を超えるものであり、多くの命と財産を奪い去りました。

滋賀県の水害は少ないが周辺では大きな被害が出ている(平成12年価格)水害被害額合計の(平成12年~平成21年)過去10カ年間愛知730,521兵庫578,058福井216,266岐阜156,647三重133,785京都78,001和歌山49,494奈良24,870大阪24,803全国47都道府県中47位滋賀3,633平成12年(2000年)以降に滋賀県周辺で発生した主な水害2002台風6号岐阜県の

幸い、滋賀県では広範囲にわたる大きな水害はここ数十年発生していませんが、今後も大丈夫だとは言い切れません。
河川改修などを行っても、その河川などの洪水流下能力を超える災害が発生するおそれがあるため、これからの治水対策は、自分のことは自分で守る「自助」、地域のことは地域で守る「共助」、河川の整備や地域防災力を高める支援など行政が行う「公助」を組み合わせ、「川の中の対策」に加えて「川の外の対策」を、流域全体で総合的に進めていく必要があります。

流域治水政策の目標と分類どのような洪水にあっても、命を守ることを最優先に、川の中の対策(ながす)に加え、「ためる」「とどめる」「そなえる」対策を総合的に実施します。ながす…河川改修、ダム など+ためる…田んぼ、森林、グラウンド などとどめる…二線堤、霞堤、安全な土地利用・建築 などそなえる…水防訓練、水害履歴の調査、防災情報の発信 など
ためるの例グラウンドにためる公園や運動場・校庭の敷地を利用して、雨水をためる施設の整備や敷地内の池などを利用した洪水調整を行います。また、田んぼや森林の保水能力を維持し、洪水発生を抑制します。とどめるの例二線堤河川堤防の背後に築造される堤防で、平常時は道路などとして利用されます。万一、本堤が決壊しても氾濫域の拡大を防ぎ、減災効果を発揮します。そなえるの例地域防災力の向上【水防訓練】県、市町、消防団

今後の取り組み

1、流域治水基本方針の策定

県では、学識経験者、県民、行政関係者で構成する「流域治水検討委員会」で流域治水政策の進め方について検討を重ね、昨年「滋賀県流域治水基本方針(案)」としてとりまとめました。 基本方針(案)は、現在、県議会で審議が行われています。

2、「地先の安全度マップ」の公表

水害に備えるには、自分たちの地域の水害リスクを知ることが大切です。県では、大きな河川だけではなく、身近な水路のはん濫なども想定した水害リスク情報を「地先の安全度マップ」として取りまとめ、公表します。

3、「水害に強い地域づくり協議会」による地域防災力向上対策

県内を6つの地域に分けて、それぞれの地域で国、県、市町、住民、学識経験者による協議会を設置し、地域の特性に応じた水害減災対策を検討します。

いざというときの「避難三原則」を学ぶ

昨年12月24日、コラボしが21で「第5回流域治水シンポジウム」を開催しました。片田敏孝さん(群馬大学広域首都圏防災研究センター長)に「命を守る防災」と題してご講演いただきました。想定を超える自然災害から生き抜くための「避難三原則」などについて、お話いただきました。

【避難三原則】

  1. 「想定にとらわれるな」…想定を超える自然災害が起こる可能性を意識しよう。
  2. 「最善を尽くせ」…避難時は「ここまで来れば大丈夫」ではなく、そのときできる最前の行動をとろう。
  3. 「率先避難者たれ」…いざというとき、自分が率先して避難すること。その姿を見た他人も避難し、結果的に多くの人の命を救うことにつながります。

水害体験談・写真の提供にご協力ください

地域防災力を向上させるためには、まず、地域の水害に対するリスク情報の共有が必要です。
そのため、滋賀県では、水害の記録と記憶を後世に「伝え・残す」取り組みを進めており、水害経験者の方に体験談のインタビューや水害写真の提供をお願いしています。
ご協力いただける方は、下記の問い合わせ先までご連絡をお願いいたします。
体験談や写真は、地域の水害経験や水害に備える知恵が将来にわたり伝承されるよう、記録に留めるとともに、広く情報発信しています。

水害情報発信ー水害の記録と記憶ー http://www.pref.shiga.lg.jp/h/ryuiki/hanran/

出前講座をご利用ください

水害に対する地域防災力が高まるよう、県では小学校や自治会での出前講座を行っています。
ご希望の方は、下記の問い合わせ先までご連絡ください。

  • 水害についての出前講座
  • 地域の浸水シミュレーション水害事例など、スライドを用いて解説します。
  • 水害版図上訓練(R-DIG)
  • 地域で洪水が発生したことを想定し、どのように行動すれば良いのかなど、図面を作成しながら、みんなで話し合います。

□お問い合わせ
県庁流域治水政策室

電話:077-528-4291 FAX:077-528-4904 メール:ryuiki@pref.shiga.lg.jp

キャッチコピー「母なる湖・琵琶湖。-あずかっているのは、滋賀県です。」